会社かぁ……
「綿あめ、チョコ、行ってくるね。」
「わふぅ」
「にゃぁ」
(そんな寂しそうにしないでくれ…行きづらいだろ!?)
「すぐ帰ってくるよ」
(くそっ!今日から会社に行かないといけないのか…あーあ、あのクソ社長め…!!)
俺が会社に着いても誰もいなかった。
(この時間は誰かはいるはずなんだけどな…)
その時、外からガヤガヤと、音が聞こえてきた。耳を澄ましてみると…
「あの、クソ社長め!休日にいきなり呼び出しやがって!」
「おかげで、やらないといけないことが終わらないかもしれない…」
「すぐ終わるとか言っていたくせに、どんどんこっちに仕事を押し付けやがって!」
という内容だった。
(うわー…みんな大変だな……ん?そういえば一昨日と昨日、たくさん電話かかってきたんだよな…もしかして…その電話か?)
一人でそんなことを考えていると、話をしている人達…後輩が入ってきた
「あ、先輩おはようございます。早いですね。もう来ていたんですか?」
「ああ、みんなも大変だったな。外で話している内容が聞こえたんだが、社長に呼び出しを食らったんだって?」
「はい…仕事というか…ダンジョンですけど。資金が足りないから魔石を100個集めてこいって、無茶を言われて…」
「それはみんなで?」
「一人でですよ」
「一人!? え!? どんな鬼畜?」
「おかげで、残っている仕事に全然手を付けられなかったし…休むことすらできませんでした…先輩も気をつけてくださいね」
「ああ、わかっ」
「おい!蒼夜!!」
「はい!なんですか?社長?」
「こっちこい!」
「はいはい…」
(おそらく電話に出なかったことに対する文句だろう
な)
「すまん、ちょっと行ってくるわ」
「お気をつけて…」
そして、俺は敢えてゆっくり社長室に向かう
「おまえ、なんで呼ばれたか分かるか?」
社長室に入った瞬間から声をかけられた
「はい、電話のことですよね?」
「なんだ、わかってるのかよ。なんで出ねぇんだよ?分かってるのなら」
「だって、休みですよ?電話出たら何言われるかわからないじゃないですか」
「おまえの後輩たちはみんな出てくれたぞ?先輩とし
て恥ずかしくないのか?」
「お言葉ですが、休みの日に呼び出すなんて社長とし
て、大人として恥ずかしくなんですか?申し訳無さそうにするならまだわかりますが、金が足りないから、金を集めてこいという理由で呼び出すのは、ヤバいと思いますよ」
「お、おまえ…!社長に向かってどんな口をきいてるんだぁぁぁ!次そんな態度を取ったらクビにするから
な!」
「はい、分かりました。では、失礼します…あ、一つ
言っておきますけど、俺は魔法持ってないですからね」
激怒している社長を尻目に俺は退出し、みんなのいるオフィスへと移動した
「先輩、どうでした?」
「まぁ、想像通りだったよ。電話に出なかったことに対する文句だった。あとは、次やったらクビにするとも言われたな」
「どんだけクソなんだよ…!あの社長!」
「まぁ、それは今に始まったことじゃないだろ?残ってる仕事やろうぜ、俺も手伝うよ」
「先輩...!ありがとうございます!」
(やばい…めちゃくちゃ疲れた…)




