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最終決戦②


「北斗………蒼夜………? 初代英雄王の………息子………?」


社長は茫然としたようにぶつぶつとつぶやいている


「ふふふ……お前ら親子はことごとく俺の計画の邪魔をするなぁ!?」

「まさか……あの邪竜も!!」

「そうさぁ? 俺が放ったんだぜ? まあ、1000階層まで続くダンジョンの最下層に大量の魔石を置いておいただけだがな! それのおかげで邪竜が目覚めたってわけさ! まぁ、お前のくそじじい達に止められちまったけどな」


〝Sランク冒険者が大勢亡くなったクエストってあったよな……? 最上級ダンジョンの最下層に大量の魔石を置くだけっていうクエスト。これ社長のだったんじゃね?〟

〝はぁ? 俺、あれで兄が死んでんだけど?〟

〝そんなくだらない事のために私の友達は死んだっていうの!?〟

〝蒼夜さん! さっさとそいつ殺してくれ!〟


「分かってるさ。そろそろ俺も我慢できなくなってきたころだ」

「お前らが仲良くお喋りしている間に俺も準備ができた! 来い! 炎の精霊よ!」


社長が大声で叫ぶと大量の精霊が飛び出してきた。その数は1000をも上回る


「この星を燃やし尽くせぇぇぇぇ!!」

「はぁ…………黒炎(こくえん)


俺はため息を一つついた後、2つ目の魔法を発動させる。精霊たちを中心に黒炎が広がり、精霊を蒸発させる。精霊が放った炎も黒炎に触れて消滅する


「このくそったれがァァァ!! 雷の上位精霊よ! 奴を消し炭にしろォォ!!」

「何もわかってないな。黒雷(こくらい)


それから落ちてきた一つの雷。それの大きさはビルよりも大きかった。だが、それは地面から空へと昇る黒き雷によって消し飛ばされ、雷の上位精霊は黒こげになって消滅した


「分かるか? お前の精霊は確かに強力だし、魔石がある限り無限に召喚できる優れものだ。だがな、俺には通用しないんだよ。」

「くそくそくそくそォォ!!」


社長は性懲りもなく別属性の精霊を大量に召喚しなおす。氷や風、水などだ。だが、俺はあえて綿あめたちの魔法を使って相殺する


「お前は既に詰んでるんだ。諦めて死ね」


俺は氷の剣を用いて社長を殺そうとする。その時、声が鳴り響いた


《個体名:如月(きさらぎ) 怜司(れいじ)の恨み、怒りの念が上限を突破しました。これが種族名:邪竜の恨み、怒りと同期し、邪竜とのつながりが確立されました。これにより、スキル名:精霊召喚と精霊使役がスキル名:邪竜解放へと進化します。》


「くくくく!! 神はまだ俺を見捨てちゃいなかったんだ!! 来い! 邪竜解放!!」


《邪竜の封印が解除されました。邪竜が5秒後に再顕現します。尚、スキル名:邪竜解放は邪竜が顕現され次第消滅します》


「くっそ! さっさと殺しておくべきだったか……! 苦しませて殺そうとしたのが間違いだったか!?」


〝いや、とっても嬉しかったよ? あいつが苦しんでるの見て〟

〝うん。すこしだけ気が晴れたよ〟

〝あいつさえいなければ誰も死ななかったはずなんだけどな〟

〝やめろよ。また怒りが込み上げてくる〟


おそらく、邪竜が復活すると聞いてあきらめの境地に居るのかもしれない。コメント欄で軽口をたたきあっていた


「言っとくが、俺は諦めるつもりなんてさらさらねぇ。死んででも討伐してやる」


〝だめだ ちゃんと生きて帰ってこい〟

〝推しが死ぬのは見たくないの。負けても良い、逃げてもいい。だからちゃんと帰ってきて〟


「善処するさ!」


〝それしないやつ!〟

〝頑張ってきてね!〟


「おう! まかせろ!」


気合十分。魔力も十分。気持ちも軽くなった。俺にはみんながいる。どんなに分が悪い戦いでも勝ち残ってやる

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