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アニポル

本命の方はいつスタートできるかな。

扉を開けたら次の一歩はすでに階段だった。

 先が全然見えない。真っ暗だけどまあ降りる以外無いか。

 気づいたら2分ぐらい降りていた。ようやく光が見えてきた。

 着いた。どうやら他にも階段があって、色々な場所に繋がってるようだ。

「お、こっちっから客が来るのは珍しいな。ようこそアニポルへ!!」

「アニポル?」

「アドゥラ語で闇市って意味っだ!まあ闇市と呼べ!」

 そう言うと壁の一カ所を押し込んだ。すると入口が現れた!!

「闇市って言うっと良いイメージ少ないかも知んないけど、市場じゃ扱えない強ーい武器がたっくっさんあるぜ!市場価格よりは絶対っ高いけどな!あと奥では決闘っもやってるっぞ!」

 ここがアニポルこと闇市か!!凄い強そうでカッコいい武器が、あり過ぎる!!色んな人が自分のブースで武器を売って、さらに奥ではその武器を使って決闘もやっている!!闇市で売ってる人が決闘する人達に武器を貸して、その人が勝てば宣伝にもなるし、さらには誰が勝つかの賭けまでもやっている!ここは最高にカッコよくて、最高に面白い場所だ!!

「君はお金持ってるっかな?」

「あー持ってないです...」

 ヂランさんから貰っとけばよかった。

「大丈夫!!あっちっの決闘っで勝てば、お金も貰えるよ!!ちょうど3時からトーナメントが開催されるぞ!早くエントリーしときな!」

「はい!絶対勝ってみせます!」

「その意気だ!」

 カッコいい武器だけで戦うトーナメント、面白くない訳がない!!


 ここがトーナメント会場か!デカい!観客は4000人ぐらい居そうだ!

「エントリーする人はもういないのか〜!今ならギリエントリーできるよ〜!」

「エントリーします!」

「オッケー!ここに名前と使用武器を書いてね!」

 あ、ヤベ!急ぎ過ぎて武器持ってきてないや!どうしよう!

「お、君出場するのかい?なら是非オレの武器を使ってくれ!」

「ありがとうございます!あの、これなんて言う武器なのですか?」

「クウォカガアックスだ!」

「使用武器はクウォカガアックスですね。オッケー!エントリー完了!選手控え室で待っててね!」

「はい!」


 お〜ここが選手控え室か。色々と個性豊かな選手達が居る。やる気充分な女の子、ハンマーを持ったイカつい兄さん、帽子を深く被っている人、とてつもなく体がデカい女性、全員強そうだ。あのおしとやかなお姉さんでさえも戦ったらめちゃくちゃ強いのだろう。一度選手達をよーく観察してみるか。

 先ず奥に鎮座している大柄の男性。恐らくこの中で一番強いのだろう。周りには誰も近づかないし、特に筋肉がヤバい。魔法があると肉弾戦は無いのかと思っていたが、結局は筋肉が最強なのだろうか。

 次に五人も従えてる年寄りの女性。五人共選手の中では強そうな方だが、その五人が忠実な手下なのだ、かなりの実力者で間違い無いだろう。さっきの男性とはまた違う、怪しいオーラを放っている。

 だがそんな二人とは違って、見るからに弱そうな男性もいる。姿勢からして弱そうだが、僕には分かる。あの人は絶対強い。異世界では、そう言う人程本気を出したら強い事が多い。決して油断してはいけないのだ。

 さあ、時刻は気づいたら2時58分。そろそろ開幕だ。準備運動はもうしてある。後は誰が相手になるか、祈るだけだ。だけど僕の最大の敵は運だからな〜。あのヤバそうな三人と戦う事になるかもな。


『さあさあ皆さん!今日もまたやって来ました、この時が!!アニポル武器トーナメント、開催です!!!』

 会場は大きな歓声に満ち溢れた。最早うるさいまである。でも開催するんだぞ!!もっと盛り上がらないと!!

『先ずは注目選手の紹介だ!最初はこの方!前大会優勝者、ドヴェーラ・ボラト!!』

 奥に鎮座していた男性が登壇した。やはり選手の中で一番強いようだ。

『その拳にはトーツレットもつい見惚れてしまう!!今回もその最強の拳を見せてくれるのか!?』

『さあお次は!魔法の巨匠!大豪魔法陣の使い手、グセーコヘル・ヨドズカ!!』

 先程の年寄りの女性が五人を連れて登壇した。大豪魔法陣が一体何なのか、是非一度見てみたい。

『かつては属性表者にも教えたその魔法を、この目に見せてくれるのか!?』

『続いて〜!期待の新星!ゲルラ・リボラの使い手、ゴッドラード・アップラ!!』

 恐縮しながら女の子が登壇して来た。控え室では見かけなかったが、禍々し過ぎる杖を背負っている。

『数々の強者を倒し、新世代の王者になれるのか!?』

『さあ、はたして注目の選手達はどうなってしまうのか!運命の決まる対戦表は、こちら!!!』

 壁に大きく対戦表が映し出された!僕はどこだ!?相手は誰だ!?

【第一ブロック第一試合。〈ゴッドラード・アップラ〉ヴァーサス〈サカモン・ウイチ〉】

 終わった。運が本気で敵になりやがった。

オレはウイチ視点以外書くつもりはありません。他の人の事が分からない方が予想ができなくて面白いと勝手に思ってます。

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