泣いてても英雄になれる
ここには何を書くのが正解なんでしょうか。そもそも正解を書くことが本当に正解なのでしょうか。
「あのー、貴女はなんで泣いているのでしょうか?」
「...私は戦いが怖かった。...だから皆んなについて行けなかった。...だからずっと反省してた」
「なるほど。僕も戦いに行けなくて泣いてたよ。だけど1時間は流石に長くないか?もう十分過ぎるほど反省したんじゃない?」
「...私反省苦手だから。いつも気づいたら涙が枯れてるし。...苦手なのも反省するべきだね」
どうも不思議な人だ。異世界に住んでる人が個性豊かなのは分かっていたが、これは十人十色よりも多いかも知れない。
「反省してるなら西海岸に行ったら?もう討伐されてるかも知んないけど」
「...私にできるのは小距離転移以外泣く事だけ。...こんな私が戦場に行っても足手まといになるだけだよ」
小距離転移は普通にメッチャ強いと思うんだが。
「もうちょっとポジティブに考えたら良いよ。例えばほら、皆んなが今メッチャピンチで、誰でも良いから助けてくれ〜って言ってて、そこに君が登場して全員を助けれる。そしたら君は英雄だ!」
これポジティブなのかな?まあ良いや。
「....皆んながそうなってるとは思えない」
「例えばの話だよ」
「.....私が皆んなを助けれる訳ない」
「助けれるさ」
「....私の力は小距離転移だよ。剣なんか振ったことすら無い」
「小距離転移で上から岩を落とすこともできるでしょ」
「...やったことない」
「僕だって人をこんなに励ますのは初めてだ」
「..なんで私を励ますの?...なんで?どうして?」
「そう言えば何でだっけ?君を見つけて、う〜ん考えるよりも先に体が動いてたかな。君に何かを感じて」
「..私になにか感じるなんてありえない」
「じゃあありえるになるまで励ますよ」
「............はぁ...行くか」
よっしゃー!何か根負けしてた感じするけど。終わり良けりゃあ全てよし!
「それじゃあ早速行こう!あ、そう言えば名前聞いてなかった僕はサカモン・ウイチ。君は?」
「...私は、リンシャル・ウラウ。よろしく」
そう言って何か魔法陣らしきものが床に現れた!遂に魔法が見れるぞ!
「ウイチさんも乗って!」
スゲー!魔法陣ってなんかちょっとフワフワしてるんだな。
「結構揺れるけど、落ちないでね」
「分かった!」
そう言ったら光の柱に包まれた!やっぱ魔法ってカッケ〜
「あ痛っっ!」
おお〜本当に一瞬で着いた!早過ぎて転げ落ちるぐらいだ。
「西海岸までは流石に遠過ぎたからちょっと歩こう」
西海岸の怪物魚。遂にその正体が分かる。流石にもう倒されてるとは思うが、事後処理とかどうやってるのかも気になる!でもどうせなら戦いたかったな〜。待ってろよ怪物魚!
自己紹介でもするか。書くこと無いし。
ペンネーム:タコうどん1 新中1 身長:170cmぐらい 体重:測ってない 好きな食べ物:カツ丼 得意な事:パズル、ピアノ、レースゲーム、短距離走 得意科目:算数、歴史、音楽 こんなもんか。