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先生探し

前回設定会やった様に、やっぱりウイチ以外の視点も必要かなって思って時々入れる事にしました。ナレーションはウイチに任せます。

「ディク〜」

「あれ?今度は何?」

「いや〜なんでかよく分からないけど授業する事になったんだよ」

「…授業?」

 お、目の色が変わったぞ。一人はもう確定かな。

「成る程ね、分かったわ。やってやろうじゃない!!」

「良〜し、あそうだ、他に授業出来そうな人知ってない?」

「う〜ん?どういう授業が良いの?」

「なんか子供から大人まで幅広い世代に学校じゃ教えてくれない事やるって」

「学校じゃ教えない事…魔法開拓期とかなら教えれる人知ってるよ」

「良いじゃん、その人はどちらに?」

「キスバルァットに居るよ」

「うん、どこ」

「私の生まれ故郷なんだけどね…まあ良い所だよ」

 まぁ良い所、つまり無法地帯とかなんだろうな〜。

「でも今から行っても4日は掛かるよ」

「あ〜まあサーン・ダザンで行けばいいだろ」

「私は使えないよ」

「う〜ん」

 行って4日、帰りも4日、諦めるか〜?ウラウさんも最大20kmまでって言ってたしな〜。

「でも実はね〜」

 お、ディクが得意げな時は多分大体すごいぞ。



「ここを右行って、ここ!」

「お〜〜?」

 なんか路地裏のさらに奥の所に来た。暗くて何も見えない。

「ヒラーフェ!」

 ディクの指から光が出た!!カッッケ!!光は完全に懐中電灯だけど。

「ここでルレームイーチを唱えるんだけど、ウイチは絶対絶対真似しないでね」

 なんでだろ。まあ別に良いけど。

『”明日の宵闇のアーデンカーン“』

 お〜なんかカッケ〜。

 ツァッッッッカアアァァァン!!!

 まるで空間が裂けたかのように謎のゲートが現れた!!!ゲートの中は真っ黒だけど、そんなの関係無しに入ってみたい!!!ちょっと怖いけど。

「ここにもう一回魔法を掛ける。今度はツロソスハ」

 あ、まだ繋がってませんでした。危ねぇ危ねぇ。

「ツロソスハ!!」

 ゲートがだんだん白くなって行く!!と思ったら周りから紫に染まってった!!なんて言えば良いだろうか、やっぱり魔法はカッケー!!僕に語彙力があれば良かったな。

「ベーノのノで入るよ!」

 ベーののの??まあ良い!とにかく入ろう!

「ベ・ー・ノ!!」

「とう!!」


―――


 一方その頃の、東バーデンギラのノスピ達。

「誰か先生知ってるの?」

「全然」

「私は何人か知っていますよ」

「さーすがザツさん!」

「ですがどういう授業が良いのでしょうか」

「とにかく幅広い層に楽しんでもらえる授業が良いね〜」

「そうですね、でしたら魔力実験とかに詳しい人を知っていますよ」

「魔法実験面白そう!!」

「魔力実験と魔法実験は違いますよ」

「その人は何処に居るんですか?」

「アンワーに居ると思います」

「アンワー?」

「アンワ〜って確か永雨の地だよね〜」

「めっちゃ濡れそうなの」

「ゴーンで行きますか」

「そうと決まればさっさと行こ〜!!」

「はいはい、ゴーン!」

 ピィィィン!!




「お〜着いた」

 ここは永雨の地、アンワー。特殊な地形と魔力帯で年がら年中雨が降っているらしい。

「パサロー!!」

「傘は無くても良いですけどね」

「私はあった方が良いの!」

「で〜アンワ〜のど〜こにその〜名前何?」

「オフィスさんです」

「オフィスさんはどこに居るんですか〜?」

「オフィスさんはクレストニアミスの研究所に居ると思います」

「オッケ〜じゃそこ行こう!」


―――


 その頃の僕。

 ...長い!!!てっきり一瞬で着くのかと思ってたけどこれ実際の距離移動してるだろ!!

 ...なんか暇つぶしになる事ないかな。声は出そうにも出せないし。なんか考えるか。

 そうだな〜この世界について考えるか。なんかアルタティカって言ってたっけ?なんで僕ここに来たんだろ。なんかの魔法だと思うけど。というかちょっとイメージと違ったな〜。なんだろ、普通というか、もっともっとドラゴンが暴れてたりしてる世界が良かったな〜。てか世界って複数あるのか?たまたま僕がここ来ただけで、.....あそうか!!わかったぞ!!多分世界ってのは数え切れないほどあるんだけど別の世界から転移できるのは魔法がある世界だけで、だからこの世界に来たんだ!!名推理!!他の転生した人とかもそうなんだろうな〜。あれでもそんな似てる世界って普通出来るのか?なんならドラゴンとか異世界には必ず居るし。...またまたわかったぞ!!これきっとドラゴンには異世界に行ける能力持ってるやつがいるんだ!!他の定番のやつも!!名推理!賢い!やっぱ僕漢検準二級取るだけある!!あそうだそうだ!ディクもなんか魔獣とか居るから人類そんな発展できないとか言ってたし!あれ、もしかして天才になるっていう能力異世界来て授かっちゃった?


―――


「す、い、ま、せ〜ん、オフィスさんって居ますか〜?」

「な、何の用かな?」

「お久しぶりですね、オフィスさん」

「あ、ザツさん!!最近は中々凄い発見してないけど、本当はめっさ凄いの見つけてんじゃないのー?」

「いえいえ、もう発見しつくしましたよ」

「流石ー!」

「なんか賑やかな人なの」

「友達に居たら絶対うるさいだろうけど居ないと寂しいタイプの人だ〜」

「今日は何か新しい実験を思い付いたのですか?」

「そうさ!立ち話も何だから入って入って入って!」

「面白そうだね〜」


「いよーし、今日は観客が三人も居るからね!気合い入れてやるよー!」

「楽しみなの!」

「先ずここにあるのは鉄だ!」

「そうですね」

「魔力には鉄を腐食させる力があるのは知ってるかな?」

「知ってますよ〜」

「聞いた事あるの!」

「よし、そこでだ!この鉄にガエクラクラプランを掛けたらどうなると思う?」

「ガエクラクラプラン?初耳なの」

「おっと済まない!ガエクラクラプランは物を修復したりする魔法だ!」

「ガはアドゥラ語で物って意味だからね〜」

「君はアドゥラ語がわかるのかね!?」

「こんぐらいガングロウだよ」

「興味深い実験ですね。ですが魔法では鉄はそこまで腐食しませんよ?」

「その通り!魔法だと魔力が分散したりするからな!そ、こ!で!私が開発した液体魔法を掛けるのだ!」

「液体魔法!?何それ!面白そう!」

「そういえばオフィスさんが開発したとか何とか聞いた事あったな〜」

「確かにそれならば魔力濃度が高いですね」

「液体魔法とはな!長年の研究の末にたまたま出来た凄い魔法だ!!簡単に言えばこの液体を吹っ掛けるとゾゾラが出たり!浴びればサーンが掛かったり!そしていつかは掛けるだけで凍らせたり燃やしたり、回復まで出来てしまう、超優れ物なのだ!!!」

「凄いスゴいすごーい!!すごすぎるの!!」

「正に未来の発明だな〜」

「まぁ未だ魔法によって製造方法も違うし、ベワグネヤルゾーヴォンとかは全然難しくて作れなかったりするけどね。でももう既に未来は今この液体に詰まっている!!」

「お〜〜」

「さぁ改めて問題だ!この液体魔法は魔力が超凝縮されている!これでガエクラクラプランを掛けたら鉄はどうなる!!ちなみに私も今初めてやる」

「これは難しいですね〜」

「どうなっても凄いよ〜」

「うーん、鉄は腐食〜うーんー難しいの」

「ちなみに、魔法の力は魔力量に比例するぞ!」

「詰まりは魔力の量と魔法素の量、どちらが多いかですね」

「前魔力が腐食するとこ見たけど、あれ結構腐食してたしな〜」

「う〜〜ん?うーん分からないの!」

「じゃあやってみるしか無い!!それじゃあ実験スタート!!!」

 オフィスさんが液体魔法を掛けた!鉄の周りに黒い魔力が集まって行く、修復が始まった!一方で液体の所は凄まじい勢いで腐食されて行く!すると腐食が遅くなってきた!!さらに液体も少なくなって行く!けど完全には止まらない!そして液体も無くなって修復も腐食も止まった!!結果は...鉄が見事に腐食された!!

「「お〜〜!!」」

「これはつまりはー!!腐食力の勝利だー!!!」

「とても面白い実験でした」

「!!!」

「声出てないですよ〜」

「そ、そのくらいスゴいの!!」

「楽しんで頂けたね!!」

「やっぱり先生に適任なの!!」

「おや、そういえば話聞いてなかったね」

「実は〜今東バーデンギラで特別授業しようって事になったんです。だから〜」

「やろう!!!」

「話が早くて助かる〜」

「先生が増えましたね。オフィスさん有難うございます」

「いーやいやこんな魔法実験の面白さを広められる機会、逃すとでも思ったのですかー!!」

「ありがとうございま〜す。マトさんが場所は確保してくれるから〜、何か必要な物があれば〜言ってください」

「大丈夫だ!そもそもここ以外で準備出来る物は中々無いからな!」

「確かにそうなの」

 こうして、先生が増えました。


―――


 で僕の方はというと。

 早く着け!!!もう考えたい事無いぞ!!サーンとか使ったら早く着くかな?



 まだか〜まだか〜早くしないとずっと言うぞ。



「だーーーっっっと!!!!」

 着いたーー!!!!!

「お疲れ、ここからは私にちゃんと着いて来てね」

「はーい」

 いや〜一時間掛かったんじゃないかな。

「ここから先は喋らなくて良い事は絶対話さないでね」

 つまり喋るなって事ね。やばそー。

 お〜〜!!凄い!超超カッケー!!!エグい密度で建物が建ってて、時代感が入り乱れまくってる、まるで要塞、いや、このデカさだともう国の様な場所だ!!一番上なんか500m超えてそう。九龍城砦って言えば分かるだろ。てかめっちゃ九龍城砦!いつかここに住みたいな。それで探してるのはここに居る先生か、このダンジョン、完全攻略してやる!!!

こちらの世界では12を結構見かけますが、あっちの世界では属性が13個なのでこっちでの12みたいな扱いを受けています。逆に1000は真月の周期なので避けられてます。ちなみにオレの好きな数字は2、5、25、52、183、1340です。でも8が付く時間に呪われてます。

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