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四十核魂状証

だんだん全体のストーリーが出来てきました。

「え!?!?ちょっとこれ見て!!」

「ん?土竜がどうかした?」

 ディクが指差した先には、上下反転した世界?が描かれた紋章があった。

「ナニコレ」

「あれ〜どっかで見た事あるような?」

「これ四十核魂状証だよ!!」

 またもやわけわからんものが出てきた。

「四十核魂状証は、四十核魔人が自分の部下に付けていた忠誠の証だよ!!」

 僕の質問を先回りして答えてくれた。四十核魔人には部下がいたのか。部下でこの力...本当パワーバランスどうなってんだ。

「確かにそんぐらい強かったわね」

「なんで?残党?」

「四十核魔人は2000年前に滅ぼされてるよ!」

「...誰かが真似たとか?」

「違うわ、四十核魂状証がそう簡単に作れるわけないわ」

「?なおさらわけわからん」

「あ!しかもこれ確かエンム・プレウのやつだよ!!」

「マジで!?」

「......これは、やっぱりエンム・プレウは生き残っているわ!!そして今も着実に部下を増やしていっている!!」

 マッジッで!!??え!?2000年前の?世界最強の?魔人が?生きてる?その証拠を?見つけた?...運、ありがとう。やっぱり異世界には魔王が居ないとね!!ゴグフェンヂカノン、アンダーワールドスピアー、お前達なら行けるよな!待ってろエンム・プレウ!!僕がトドメを刺してやるぞ!!

「なんか嬉しそうね。これが何を意味するか本当に分かってる?」

「分かってる!」



「お!ディク!どうだあんたら?土竜倒したのか!?」

「倒したよ!なんなら...」

「土竜倒したらもう一体”普通“のが出て来たけど、そっちも倒しといたよ!!」

「へ?ディク、2匹目は...」

 ディクが僕に小指と薬指を立てた。多分なんか静かにしてって意味だろう。

(四十核魂状証の事はは代表ギラでなんとかするから、まだ秘密にしといて!)

 ディクが小声で言って来た。確かにそうだ、無駄な混乱は避けるべきだ。

「お前さんどうやってって、おい!?左腕大丈夫か!?」

「あ、忘れてた」

「わっすっれってった〜!?!?」


 ジョエソウさんにエクラクなんたらで左腕を治してもらった。

「いやー実はもう一匹が壁ぶち破って来た時に流れ弾に当たちゃって」

「俺らのために無理させてすまんなぁ」

「いえいえ、むしろ良い体験になりました」

「...お前さんヤベェな」

「まあトーグヴェンに比べればマシですから」

「トーグヴェン!?...そうか、そうか...」

 トーグヴェン出身って設定になったのは思ってたより良かったな。

「そこをこのテンラン様が!―」

 なんかあっちでテンランがさっきの戦いを熱弁している。

「だがしかし、私はいち早く気付いた!この壁の―」

 観客が10人ぐらい居る。

「でもディクよりも早く動いた!ウイチは全然気付かなかったけどね」

 ものすごく殴りたい気分だ。テンランがあの言い方するとウザ過ぎる。

「その土竜は体長30mを超え―」

 それ言って良いのか?まあ信じるとも思えないけど。

「そういえばディク、あの土竜のこ...あれ?どこ行った?」

「あ〜ディクは眠いっつって帰ったよ」

 雑な言い訳だなー。歴史話す時ずっと目カッピラいてたからな。

「そういやもう夜か。今何時だ?」

「23時だぞ」

 腕時計あるのか。まあ6000千年前から文明あるし、魔法もあるからな。

「僕も宿探すか〜。例え異世界でも四時間睡眠は守んないとな」

「え!?お前まさか...」

「あー!え〜トーグヴェンと比べればもはや異世界だから!!」

「いや、お前はもっと寝ろ!!」



 あー今日は散々でした。先ず起きたら牢屋に居て、王都を六時間観こ..さまよって、代表ギラでディクと出会って、この世界の歴史を嫌と言うほど聞いて、北鉱山で土竜を倒して、右腕と左腕が...言語化したく無い状態になって、今に至る。...これでまだ異世界に来て2日目か...さすが異世界、過酷。

だんだんウイチがヤベェ人間だったという本性見えて来て怖いです。俺のイメージしてたウイチにクマを追加しときます。

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