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北鉱山

中1になってもう結構経ちますがまだ小5の気分です。

長い階段を降りて行く、周りは不思議と明るい。

「ここら辺はもう掘り尽くされた感じか」

「いや、まだそこの壁とか掘れば鉱石が出てくると思うよ」

「マジ?ならゲルラ・リボラで...」

「ダーメ!勝手に鉱山は採掘できないし、今は魔獣を倒しに来てんだよ!」

 そうだな、目的を見失ったら大変だ。でもゲームなら目的放ったらかして寄り道しまくれるから異世界も...

「絶対今ダメな考えしてるでしょ!」

 ディクさえ居なければなー。

『ギジェェァァァァ!!!』

「この聞き覚えある鳴き声は!」

「急ぎましょう!!」


『ギジェェガァァン!!』

『ズァァァン!!』

 ん?なんか魔獣の攻撃ともう一つ、剣が切り裂くような音も聞こえる。



「私に近付くな、この私相手にその様な無礼な態度が許されると思うな!!」

 誰アイツ?パッと見良いとこ育ちの坊ちゃんみたいだが、それならなんでここに居る?

「大丈夫!?私も参戦するよ!」

 ディクなにあんなヤツの味方するんだよ!!

「私の邪魔をする者は誰であろうと許されないぞ!」

 ほ〜らやっぱりああなる。

「ドランヌク将軍は、協力が邪魔ならば、邪魔をする事が最大の協力であろう。と言っていたわ!!」

 何その地味にダサい名言。

「私の名であるマッファー・エルチは、邪魔を成敗する者という意味だ!!よってキサマも成敗してくれる!」

「だから邪魔しないでさっさと帰ろうよ」

「私達の目的はこの土竜を倒す事だわ!!だから例え邪魔でも絶対協力するわ!!」

「ならばキサマを成敗し次第土竜を成敗する!」

「逆だよ!!」

 なにケンカしてるんだよ〜。土竜も律儀に待ってくれてるよー。すいませんね。

「キサマと話しても邪魔にしかならぬ!!成敗してくれる!!」

「敵に大義名分があるならこちらには敵を倒すという大義名分があると、ドランヌク将軍は言っていたわ!!」

 その大義名分は土竜に言ってくれよ...

「出よ!アテート・カノン!!」

 なーにあれ!!剣が青緑のオーラをまとってる!!

「ニニツンス!!」

 ディクが水色の弾を撃った!

「アテート!!」

 ニニツンスが真上に逸れた!!アテートは多分重力魔法か。

「ヂェーチロ!!」

 エルチが飛ばされた!あれ結構痛いんだよな〜。

「サーン!!」

 ディクがエルチを追ってった。めっちゃ速い。僕もサーン使おうかな。

『ギジェェァァァァ!!!』

 あ、ヤッッベ。忘れてた。



 瀕死です。助けてください。最初とっさにクウォカガ発動できたのは良いけど、ツロソスハ?で解除されて、あとはもうコテンパンにやられました。サーンのおかげで目立った傷はそこまでだけど、右腕は絶対見せられないですね。あの二人は末代まで呪うからな。あーあー、転生したら本物のチートが欲しいな。でもまだ諦めるのも早いか?ヒーローは遅れてやって来るはずだ!だから乗り切らなきゃ!...とりあえず死んだフリ!!

『ギジェェジャェェェェ!!!』

 死体撃ちするタイプだこいつ。おい運!!見殺しにするのか!?...文句言う気力も無いや。でも今こそ頭を働かせろ!!運が何もしないのはおかしい、という事は自力で行けるのでは!?...やるだけやるか!!行くぞ!アンダーワールドスピアー!!

「ゲルラ・リボラ!!」

 ...何も出ない。じゃあ次だ!!

「ヘザヲス・ダン!!」

 これも出ない、という事は魔力がもう無いのか。ならあれがある!


 できた!土竜がアホで助かった。アイツずっとなんかさけんでるんだよな。

「フェングラバンカガ!!」

 一昨日も見たように魔法陣に光が集まって行く!!

『クロラグロガァァァァァ!!!』

 また聖なる怪物がこの世にやって来た!

「聖なる怪物!またこの土竜をやっつけろ!!」

『グワァグロォォォォ!!』

 聖なる怪物の剣が徐々に緑の炎を纏ってきた!やっっぱりカッコいい〜!!

『ギャロォゴロォォォ!!』

『ジャァァァァァァガァァダァァァ!!!!!!』

 アニポルの時と全く同じように聖なる怪物が土竜を倒した!でも何度見てもカッケ〜な。


 いや〜もー意識が消えそう。右腕がヤバい事なってるからな。聖なる怪物もすぐ消えちゃった。転生する前にあの戦いがもう一回見れたのは嬉しかったな〜。運は今度はどんな所に転生させるんだろ。


「あ!!大丈夫!!??」

 あ、ディク。あんたが置き去りにしてくれたんだよ。

「エクラクラプラン!!」

 あー転生させてくれないか〜。まあ転生するのもヤだけど。ゴグフェンヂカノンとかも、てかゴグフェンヂカノン!!今どうなってるんだ!?正体分かったのか!?

「...元気そうで何よりね!」

「全然元気じゃねぇよ...」

「勝手にあのバカ追いかけてごめんね!右腕は私の力じゃ治せないから、スゴい魔法使いにでも頼むしかないわね」

「今スゴい魔法使いと言ったか?フッフッフ、それはまさにこのテンラン様のだな!」

「あ、テンラン。今まで何してたんだよ」

「属性トーツレットだって言ったら崇められたりして大変だったんだよ〜」

「ウソつけ」

「え、属性トーツレット!?本当!?」

「ディクもトーツレットがどうしたんだ?」

「属性トーツレットは魔獣の中でも一番強くて、その力は属性表者よりも強いわ!!」

「...属性表者ってなに?」

「人間の属性トーツレットみたいなものよ!!まあトーツレットの方が強いけど!!」

「そうですか。テンラン、どうせなら僕の右腕を治してくれない?」

「フ、そんなのお安いボロウよ!!」

「御用だろ...」


「アプラエラペルァクラプラン」

「ちょっと噛まなかった?」

 おー右腕がドンドン回復して行く!...なんか感覚が変になるな。絶対死ぬ!って思ってたけど今めっちゃピンピンしてる。回復魔法がある世界と無い世界で、大怪我に対する価値観が違い過ぎるんだなぁ。

前にも書きましたがストーリーは成り行き任せです。なので、元々登場させる気なかったメインヒロインが出て来ました。運です。

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