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ディク

もう一話で色々あり過ぎてタイトル何にすれば良いか全く分かりません。

「ねぇねぇ、君は名前なんていうの?」

「サカモン・ウイチだよ。君は?」

「ディク・レークセットだよ!レクゼイアギラ代表団の団員だよ」

「代表団ってなに?」

「代表団はね、レクゼイア王国の全てのギラをまとめるリーダーだよ!」

「はあ」

「知ってる?この王都はねー実は王様住んでないんだよ!」

「え?」

 ...王都とは。

「昔はね、ちっちゃな村だったんだ。でも北鉱山のおかげで村が栄えてきて、気付いたら王様も引っ越して来て王都になったの!でもね、その時の王都はもうすでに王宮を建てられるような土地は残ってなくて、お隣の街に今の王宮があるんだよ!」

「へ、へ〜」

 間髪入れない怒涛のトークに、抗うことすらできなかった。

「私ずっと王都に憧れてたんだ〜。私の生まれたキスバルァットて国は酷いどころじゃ無かったしね。そういえば君はどこ生まれ?」

「えーとトーグヴェン出身です」

「え!?トーグヴェン!?え、エンム・プレウとか本当にいるの!?噂ってどこまでが本当!?魔王の剣が...!」

「ちょ、落ち着いて!!僕エンムプレウとか魔王の剣とか知らないから!!」

「あ!そ、そうだよね。先ずはどこから教えてあげようか」

 ヤッッベ!!どうしよ!あ〜もうテンラン助けてくれ〜!!

「エンム・プレウはね、今から約2200年前に存在した古今東西四十核魔人の序列1位なの!!」

 ココントウザイシジュウカクマジン??ナニソレ??

「そのーホントウザイ四十肩暇人とやらはなんですか??」

「古今東西四十核魔人はね、その名の通り世界中から集められた四十名の最強魔人集団だよ!その力は一人一人があの大国をも一撃で滅ぼすバダンと同じ程といわれているわ!」

 一人で大国滅ぼせる魔人が四十人か。この世界のパワーバランスはどうなってるんだ。

「アドゥラが滅んだのにも四十核魔人が大きく関わっているわ!で、その四十核魔人には序列っていう階級システムがあって、その1位がエンム・プレウなのよ!」

 ヤバすぎだろ!この世界最強じゃねぇか。

「だけどね、2000年前の真月の時に四十核魔人は倒されたわ」

 新月?新月がどうかした?この世界では新月の時なんか起こるのか?

「新月って何?」

「あ、真月はね〜。初めは6000年前、突如月が真っ黒になった!」

 うん新月だな。

「そしたらまた突如として月が真っ赤に染まったの!!」

 うん絶対新月じゃないな。

「すると魔力が超大暴走し、アルタティカ中で大事件が超連続で起こったの!!」

 突然出力できる魔力が増えたんだ、暴走して当然か。

「どんぐらい増えたかといえば、ベワネヤを撃ったらベワグネヤルゾーヴォンになっちゃうぐらいなんだよ!!おかげで人間には制御できず、超強化された魔獣や魔魚魔鳥達に敵味方も分からぬまま蹂躙され尽くして、人類は残り数千人まで減ったといわれるわ。真月は一夜で終わったけど、世界はリセットされたと言っても過言じゃないわ」

 それが6000年前か、歴史長いな〜。通りでなぞに文明が思ってたより進んでたのか。

「それ以降1000年ごとに真月がやって来て、その度にリセットされて来たわ」

「世界は壮大な歴史を辿って来たんだな〜」

「でも面白くない?1000年ごとにこんな現象が起こる、私はこれを神の試練だと思っているわ!」

「神の試練...」

「そう!人類はアルタティカの苦難を乗り越えて、幾たびの物語が生まれて、いつかはこの真月というタイムリミットの中で、魔獣や魔人などというハードルを飛び越え、真月という最後のハードルを乗り越えればさらに進化して、次の未知なるハードルを飛び越えていく!!こんなに面白いもの他にある!?」

 ...新月は試練か。僕の居た世界よりも過酷で、壮大な歴史があったのか。確かに面白いな。

「そして、真月の時にその溢れ出る魔力を抑え込み、使いこなした人達こそが英雄であり、魔王なんだよ!!」

 英雄と魔王!!!そうか、試練は英雄と魔王も生むのか。

「その膨大な力を人々のために使ったのが英雄、力を己のために使ったのが魔王。そして、2000年前の真月の英雄、四十核魔人の内三十九人を倒しあのエンム・プレウを最後まで追い詰めた英雄、その名もカンカンタンよ!!」

 お〜!今回は凄さがよく分かる!カッッケ〜〜〜〜!!!

「カンカンタンは正に人類最強だったわ。彼が居なかったら今も四十核魔人達が暴れ回っていただろうね。だけども他の魔人とは違ってエンム・プレウだけはカンカンタンから逃げ切れたわ。だけど傷が深くてそのまま死んでしまったとも、トーグヴェンで生き延びたともいわれているわ!!」

「は〜。それで今でも生き延びているかも知れないのか。でも僕はトーグヴェンで見た事は無いよ」

 まあ本当はトーグヴェン自体見たことないけど。

「あ〜やっぱりか。じゃあ魔王の剣は!!」

「魔王の剣も知らないよ!」

「魔王の剣は...!」

 あ〜!!もう!!なんかこの、あ!!

「あ、北鉱山着いた!!」

 北鉱山、遠くからずっと見てたけどやっぱり凄い。なんて言うか、凄い年季が入っていて、それなのに、何かとても鋭く大きい刃みたいな雰囲気を放っていて、何より入口がカッコいい!!!周りにはたくさん馬車が停まっていて、それはまるで大きな門の様だ!!トロッコの線路も三本並んでるし、何より屈強そうな人達がたくさん集まっていて、いかにもこれから掘りに行くという感じだ!!

「あ、ジョエソウさんだ!ジョエソウさん何やってるんですか〜」

「うん?あーディクか。お前さんももう知ってると思うが、2日前に現れた魔獣のせいで鉱山に入れないんだ。だから今この中でも指折りの強い奴らで倒しに行くところだ」

「それなら大丈夫!今東バーデンギラから一人来てくれたから!」

「おうそうかい!もしや君かね?」

「はい!サカモン・ウイチです!!魔獣だろうがなんだろうがパパッと倒して来ますよ!」

 フ、なんてったって僕は転生者だからな!あいや待て、僕はまだ死んでなかったから転移者か。...死んでないよな?

「それは頼もしい!!見た目は弱そうだが強さに見た目は関係ねぇしな!お前に任せる!」

 よっしゃ〜!!

「お、あんさんが先に行く感じかい?ならちと汚ねぇがこの地図を持ってけ!」

「ありがとう!ウイチ、私も居るから安心してね!」

 それは正直嫌だな。

「出た魔獣は土竜だ、しかも三体以上居やがる。気を付けろよ」

「土竜?それなら一昨日倒したな」

「マジ!?それなら頼し過ぎるぜ!!よろしくな!」

 さあ土竜、一体でも10体でも100体でもかかって来い!!返り討ちにしてやる!!

ディクさんはこのオレが考えた設定を書きたいから登場させました。なので全然読み飛ばして良いです。あとウイチを苦しめたいっていうのも一個あります。あんま苦しんでなさそうだけど。

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