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真っ直ぐだけど蛇みたいに曲がりくねった道

最近ピアノで天国と地獄が弾けるようになりました♪

気づいたら日が暮れて来た。王都まであとどのくらいだろうか。

「あ!看板だわ!」

 看板?もう15km以上は歩いたけど、看板なんて一個も無かったぞ?

「何この看板?変なの〜」

 あれ?自動翻訳魔法でも読めないぞ?もしかして自動翻訳魔法ってAIみたいにこれは翻訳してこれは翻訳しないって区別してるのか?

「こんな文字見た事ないよ〜」

 区別してる訳じゃないらしい。普通に読めない字だこれ。

「もしかしてアドゥラ語?これ」

「アドゥラ語?何それ。聞いた事あるような無いような」

「アドゥラ語も知らないの?ならば教えるまでよ!」

「ありがとうございます」

「先ずは遡ること大2500年前、世界はやっぱり戦争していたわ。だけど、なんと他の国を全部倒して、世界を支配した国があるの!それがアドゥラよ!」

 世界を支配!?え!?あ、いや待て、2500年前と言うのなら文明もそれ程無かったのだろう。ローマ帝国も世界を支配していたと言えるし。

「そして、アドゥラは自国の言葉を世界公用語にしたわ。それがアドゥラ語よ!まあその後結局色んな所が独立して、世界公用語も変わっちゃったわ。でも、今も魔法とかにはアドゥラ語が使われてるし、今の世界公用語のアップラ語も、アドゥラ語から派生した言語だわ!」

「へ〜。勉強になりました」

 なる程な〜。そう言えば今も日本でローマ字使われてるけど、似たような物なのかな。

「けどアドゥラ語ともなんか違うような...」

 そう言えばこの国、ゼクレイア王国とかだっけ?この国の言語ってなんだ?さっき言ってた世界公用語ってやつか?

「アグロア語でもノスティオラディア語でも無いし...カングロウでも無い...フェルストレストロースリファでも無い...」

 なんかもうよう分からんが、色々な国の主要な言語だろう。て言うか自動翻訳魔法でも分からないなら........!

「シャスタニングでもキンナクルでもアラスレッドでも...」

「危ない!!」

「へ?」

 ジョァンギョィィン!!!

 突如看板が真っ二つに割れ、大きな口が現れた!!

「へ!?え!?が、け、え!?」

「なんか怪しいと思ってたんだよ!!何も無い道に突然看板が現れて、尚且つこの世に存在しない文字、こんなの罠に決まってんじゃねぇか!!」

「え、そうだったの!?!?」

 前にやったホラーゲームで散々やられたからな!!もう引っ掛かんないぞ!!

「このミミックめ!!!」

「違うわ!これはきっとタフェロックだよ!」

「じゃあタフェロック・ミミックだ!!ゲルラ・リボラ!!」

 アンダーワールドスピアーからアップラさんが放ったのと同じ魔法が放たれた!!

「コフィッション!!!」

 辺りの風がとても強くなって、ミミックを襲う!!

「フン、まあ余裕だな」

「後ろ!!」

『ヴァグラジェアヴィグラジアイヴェイラジバ!!!』

「コフィド・ダン!!」

「クウォ...!!」

 ドゴォォォォォン!!!

 間に合わず、魔法を喰らってしまった!!はずだよな?あれ?下では超大爆発が起きている!でも僕は無傷だ。て、なんか自分落ちてるんですけど!!!もしかして、テンランさんが爆発する直前に風を吹かして、空に僕を打ち上げたのか?なら着地も考えてくれよー!!!

「えーとえ〜と、ク、クウォバジレット!!」

 地面に魔力の障壁が敷かれた!

 ゴン!

 いっっっって!!!魔力の壁思ってた5倍硬かった。まだ土の方がマシだ。まあ骨折れなかったから良いか。

「大丈夫ですか?あれ?大丈夫ですか!?」

 テンランさんだいじょばない感じ!?まあそりゃあの大爆発で大丈夫な訳無いよね!?

「うー.....」

「あ!え、えーと無理しないで!」

「こ...こ、これを唱、え...」

「わ、分かった!!」

 何この紙、普通の紙と違ってものすごく薄い。とにかくこの魔法を唱えなければ!

「え、え〜と〜、え〜〜?アプラエラプラあ違う。アプラエラ、ペラ、プラあまた違う!アプラエラペラ、クラプラン!!」

 テンランさんの体に魔力が集まってくる!魔力が黒く光った!緑とか青かと思ってた。

「ん、く、よっこらしょっと」

「テンランさん大丈夫ですか?」

「...めっちゃ大丈夫!!」

「良かった〜」

 さすが回復魔法だ!例え虫の息でも復活してしまう!がんばって覚えとこ。

「元気100倍!テンラン様なんだぞ!!」

 聞き覚えあるな〜。異世界でも言うんだな。


「てかもう日が沈むじゃん!」

「ここは街じゃないから夜はめっちゃ危険だよ!!」

『ウァォォォォォン!!!!』

「あーーーーもう運!!!なんか敵に飛ばされたりしてでも良いから一瞬で王都に連れてってくれ!!」

 そう言いながら空を見上げた。一瞬、空が笑ったかのように見えた。まるで嘲笑うかのようにも、喜んでいるようにも楽しんでいるようにも見えた。笑ってないでさっさと飛ばしてくれ!!今木と木の間から尻尾が見えたんだよ!!

 今度は空がちょっと呆れたように笑った。ハッキリと。急ぎ過ぎてもダメってか?テンランさんの周り風が吹きまくってるよ!もう戦う一歩手前だぞ!!

 空がじゃあやーるよーって言った。絶対言った。運ってそんな感じで良いのか?

「コフィドク...!!」

『ズゥァァァァン!!!』

「なに!?」

 木が4本ぶっ倒れた!そして、そこにはイノシシの魔獣が居た!これに投げ飛ばされるのか!?

『ウィアグトォン!!!』

「その見た目で魔法で戦うのかよ!!」

 イノシシの周りに稲妻が走っている!これは!!!

 ザァァァン!!!

 イノシシが雷を放って来た!!カッケカッケカッケカッケ〜〜!!!イノシシが雷をまとって突進してくるのでは無く、あえて雷だけ放つとこもカッコいい!!!

「クウォバジレット!!」

 雷って壁で防げるのか?魔力の障壁なら防げるのかな?それでも吹っ飛ばされそうな勢いだけど。

「防げるかな...」

「防げるよ!」

 吹っ飛ぶだろうけど。

「...」

「...」

「雷のくせにカメより遅いじゃねえか!!」

「あ!イノシシが逃げてく!」

「あー!これしかも囮じゃねえか!!」

 ズガザァァグザァァン!!!

 壁が吹き飛ばされた。それに今引っ付いて一緒に吹っ飛んでる。雷なのにおっそいし囮だし、それなのに超高火力とか!....はぁもう疲れた。何も考えたく無い。後は勢いに身を任せるようにした。

昼寝をした事はありません。赤さん時代からそうでした。寝る子はよく育つと言いますが、寝てないオレの方がクラスでもめっちゃ早く育ってる感じなの何故でしょうか。

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