プロローグ2
この話はちょっとグロいシーンがありますので、苦手な方は注意してください。
沙羅と別れて自分のクラスに行った、その後はいつものように適当に流して終わりだと思っていたのだが。
「黒里、お前今日残って先生の手を貸せ」
、、、なぜに?
「なんでですか?俺委員長じゃないですよ?」
「そんなことぐらい知ってる。お前、普段の授業真面目に受けてないの知ってるからな。少しぐらい先生手伝って点数稼ぎしろ」
点数稼ぎは自分でやるものでやらせるもんじゃないと思うのだが。まぁ断れるわけでもなく色々と雑務を押し付けられ結局、終わった頃にはいつもよりも遅くなっていた。
「うわ、雨降りだしちゃってるじゃん。くそ、いつもの時間なら大丈夫だと思って傘持ってきてないのに、あの教師覚えてろよ」
本人に直接言えるわけでもない恨み言を言ったって傘が出てくるわけでもなく頭の中で最速で帰れるルートを思い出す。
鞄を傘代わりにしながら15分ほど走りなんとか家に着き家の鍵を開け中に入ると何やら異臭がした。母が何か作っているのか匂いで何の食べ物なのか想像しながら居間に向かうと
「えっ」
そこには成人した、父と母、それから松葉ぐらいの歳の男女のものと思われる身体がバラバラになってるそこらに転がっており、その中心にはツノの生えた小柄な男と、その男に首を噛みつかれている沙羅の姿があった。
「沙、羅?」
「おにい ちゃ」
俺を呼び切る前に沙羅の首を男が噛みちぎり、沙羅の首がゴトっと音をたて床に落ちた。
くちゃくちゃと音を立てながら沙羅の肉をたせべているそいつは、俺の方を見ながら、今度はお前の番だとでも言わんばかりに笑った。
俺は恐怖で声も出なかったが、なんとか震える足を動かし、そいつから逃げる為に走った。
そいつは笑いながら俺の後をゆっくりと追ってきた。頭が回らず、出口とは真反対の方向に走ってしまい、なんとかこの場を切り抜ける打開策を考える。だが、何を考えても思考がまとまらずついには袋小路である物置部屋まで来てしまった。男は涎を垂らし、笑いながら、こちらに向かって来ていてもう間も無くこちらに来てしまう。
一か八かで物置部屋に入り鍵を掛け、何か使えそうなものはないか探す。どれもこれも価値のありそうなものだが今はそんなものには頼れない。男が鍵を開けようとドアをバンバンと叩く、俺も焦りながら自分の身を守れるようなものを探す。
男がドアを蹴破り、こちらに向かってゆっくりと恐怖を与えるように歩いて来た。
ほぼ諦めながらギリギリまで使えるものがないか探すとようやく使えそうな刀が一振り見つかった、扱い方はわからないが、それでも振り回したらもしかしたらがあるだろう。そう思いながらその刀を持つと周りの景色が代わり目の前には一人の男が立っていた。
「ようやくか」
ここまで書きましたが続きをどうするか、大まかにしか決めてません。どうしましょ