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8.迷宮都市!

迷宮都市ラビエーニ


人々の欲望が渦巻く大都市。

全ての国は迷宮都市都市から始まる。元の世界地球では、文明は大河の近くから栄えたとされている。


しかし、この世界は違う。


全ての国は迷宮が発見され、そこに村 街 都市そして国が出来る。


迷宮は人々から神力を吸収し、魔物を生み出し、様々な素材や宝を与える。


人々はそこに夢を!大いなる希望を見出し、日々迷宮へと踏み出す。


冒険をするには武器がいる。防具がいる。道具がいる。そこに需要があれば供給者が現れ、供給者は雇用を生み出す。


そうして経済は巡り、発展し国が大きくなる。

人族、獣人、エルフにドワーフその他様々な亜人族が街を形成する。


そして、人々が迷宮に入れば入るほど、神力を糧に迷宮は大きく成長する。


新たな階層に湧きたち、未知なる発見を求め冒険者は冒険をする。


「そう!それこそが冒険!そしてその舞台!迷宮都市!」


ガンっ!「あ痛っ」


両手を天にかざし、門を抜けたところで馬車の操車部で喜びを表現していると、後頭部を思いっきり殴られた…。


「おっちゃん。いてぇよ!」

殴られた頭をさするが、頭いっぱいに鈍痛が広がる。


「痛いじゃないんじゃ!バカモンが。うっさいったらありゃせんわ。ここで迷宮都市までの依頼は完了だ。何か実家にあれば2ヶ月に1回村に行く際、渡してくれてええ。まぁ頑張んな。まずは冒険者なるってなら冒険者ギルドへ行きな!」


「ありがとう!おっちゃん!また今度何かあったらよろしくね〜」


「モルウィじゃ!」


先を行くおっちゃんの背中に向かって手を振ったが、おっちゃんの名前はモルウィだったか。


すっかり忘れてたよ。


すまんねおっちゃん。


「んで?坊主はこれから冒険者ギルドに行くのか?行くんなら俺らが一緒に行くぞ。どうせ依頼報告もあるしな。でも登録できるのは15歳以上だぞ?どうする?」


「ありがとう護衛のお兄さん!ちょうど地理も分からないから、どうしようかと思ってたよ。あっ僕はユウです。15歳です」


「おぉ15か!モルウィの爺さんが坊主坊主言うもんだからてっきり11、2位かと思ってたわ。俺はダン。んで、こっちの無口のがローファだ。どっちもCランクな。よろしくな後輩!」


「……よろしく」


「はい。よろしくお願いします。ダンさん、ローファさん」


石畳みの歩道兼馬車道の両脇には、商店街の八百屋のような陳列で、様々な商品が陳列され、軒先では人族はもちろん、獣人、ドワーフ、など様々な種族の人達が商品を品定めし、店前では声を上げて客引きをしていた。


『おぉファンタジーだよ。村じゃ人族だけだったし、閉鎖的な村でモルウィのおっちゃんしか来なかったからな。しかしリンゴみたいな果物が1山5個で30ネル銅貨3枚って安いか?高いのか?それよりもお金の単位がネルって狙いすぎだろ。いかんいかん心の中で笑いすぎて、表情に出そうだ。ここは違う事を考えよう』


キョロキョロとお上りさん状態を続け、しばらく歩くと目の前に4階建の重厚な石造りの建物が見える。


正面に大きな旗が掲げられており、洞窟の入り口ようなシルエットに重なるように、剣と杖がクロス模様がありここが冒険者ギルドであることを伝えていた。


正面の扉を開けると、そこは大通りとは違う喧騒感漂う空間だった。


気圧され無いように、先に行く2人の後をしっかりとついていき、要らぬ問題を起こさないように気をつける。


さすがに日々迷宮に潜っている冒険者らしく、ガタイの良いゴツい体格の男性が多い。


そして、魔道士だろうか?ローブをきた男女に軽装の冒険者と、様々な装備をしている人達が集まっていた。


「おっダンとローファじゃねぇか。今日は子守の依頼か⁈Cランクの子守りとは随分高貴なお子様だこって」


髭面のおっさんが、ガッハッハと品のない笑いを浮かべながら、ダンさんとローファに絡んできた。


僕が貧相な服を着ているから、間違えなく平民の子と分かってやってる。


ダンさんとローファさんは、あまり気にしてないみたいだけど、悪いことしちゃったな。


「ごめんなさい。僕のせいで」


「気にする事ねぇよ。迷宮探索がうまくいかなくて当たってるだけだ。ほっとけほっとけ」


「……ほっとけ」


ダンさんに頭を上からガシガシと、強めに撫でられる。

2人は本当に気にしていないようだ。


そのまま窓口に着くと、ダンさんが袋から紙を取り出し、受付の人に笑顔で話しながら渡す。


窓口は4つ。

受付と依頼達成時の報告所、そして買取所だ。


ここは、報告所という看板が付いている。

後で聞いてみると、買取以外はどこの窓口使っても処理できるんだそうだ。


看板は、昔の名残なんだとかなんとか。


薄い緑色のロングの髪を、後ろで束ねた綺麗な女性が、にこやかに対応している。


カウンターで全体的なスタイルは見えないが、少なくとも胸は非常におおきい……。


ちなみに、今の僕の身長が160弱くらいだから、少し低いくらいかな。年は……。


「あら?その子は?」


「はっはい!今日村から出てきたので、冒険者登録をお願いしたいと思って、お2人に案内をお願いしました。ユウです。よろしくお願いします」


余計なことを考えていたから、一瞬慌ててしまった。


「あら。ご丁寧に。私はミリネです。よろしくね。あっでも冒険者登録は、15歳からなの、ごめんなさいね」


この人も、僕を年下に見てるんだ。


僕ってひょっとして幼顔?生まれてこのかた。鏡なんて見た事ないし…。


自分の顔について思案しているのを、前にいたダンさんが少し気分を害したと勘違いしたのか、受付のミリネさんにフォローを入れてくれた。


「あー。ミリネちゃん。ユウはもう15歳なんだよ。15になったから冒険者になる為に村から出てきたんだと」


そう言うダンさんの後ろで、そっと村で発行された身分証をミリネさんに見せる。


「えっ…。ごめんなさい。ごめんなさい。私てっきり妹位の年齢かと思って。15歳からなら登録は問題なく出来ます。ようこそ冒険者ギルド迷宮都市ラビエーニ支店へ!」


妹さんは何歳なんだろう……。


お読み頂き有難うございます。

やっと迷宮都市に入りました。


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