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ずっと愛してね
ナオには、昨日のことをケータイで話した。
それで、しばらくは、僕はナオと会わないことになった。
次の日。
放課後。
カナと一緒に帰り道。
「ナオと別れて」
…。
「まあ、いいわ。待つから」
「うん」
僕は話題を変えることにした。
「それより、なんか楽しいことしよう?」
「…そうね」
幸い、天気はよかった。
僕らは、河岸の芝に寝転んだ。
「気持ちいい…」
「そうだね」
「シンジといられるから幸せ…」
…。
コンビニで買ったジュースを飲む。
「明日のことはわからないけど、今日が気持ちよければ、それでよくないかな?」
カナが複雑な顔になった。
「私のこと、ずっと愛してね」
キスしてきた。
僕は受け入れた。