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永遠はないと知っている

作者: 月影 氷夜

最低限の前提世界観としては

・ざっくりいえばファンタジー

・毎日毎日どこかで領土の奪い合いという名目で戦争勃発

・いくつかの国があり、国民の多数が軍に関する職

・でも兵士は少ない=大多数傭兵、他国援軍も自分達の判断でするよ!


まあぶっちゃけるとオンラインのウォーゲーム連想していただきたいです。

生死に関することは今関係ないんでぼかし

引越しの準備を手伝って


彼はただ一言、そう言った。

いつもとなにも変わらない笑顔、口調。いつも通り、他人ではなく自分にむけて。


「引越し、ですか?」


だから自分も、いつも通りに何も分かってないようなフリをした。

彼はまた笑う。笑って、何もかもを見透かしたような目でこういうのだ。


「わかってるくせに」


そして私は何もいえない。わかっている、その通りだったから。

彼がそう返すことも…彼の引越し、その真意も。


「引越しって、あれ?今の部屋日当たりもよくって気に入ってませんでしたっけ」

「となるとあれ以上の良物件ってことっすよね…その稼ぎ俺たちに還元してくださいよー」


私と彼との間にある、駆け引きじみたやり取りの裏側は気付かれない。きっと理解もされないのではないだろうか。

互いが含ませた真意、本音。当たり障りない単語に置き換えた少し残酷な言葉たち。

当然のようにその言葉の意味を、そのまま受け取った彼ら彼女らの反応は正しいし、私も気軽にそう返したかった。

けれど、私にはできない。


(もう少し器用だったらよかったのでしょうかね…)


不器用で物忘れが激しくて。同じミスを繰り返す、後ろ向き。

それでいてひどく臆病で、だから空気を読んで遠慮して。何かが壊れることに怯えて、動けなくなる。

こんな私じゃなかったら空気もなにも読まずに彼を引き止められたのかもしれない。


「んーじゃあ、何かイベントでも企画しますかねー」

「え、マジっすか!」

「そんなつもりで言ったんじゃないんで気にしなくてもいいですけど…」

「一人良い子ぶって今更遠慮してんじゃねーよ」


そんな複雑な心中も、やりきれない想いも、なにもかも。分かった上できめたのだろう。

ふと彼の顔が、貼り付けたように微笑を絶やさない己に向けられる。

楽しげにはしゃぐ友人達に向けたものと同じ、何の裏もない笑顔。

ああ、楽しそうだな、なんて。現実逃避のように考えて、当たり障りなく会話に参加できる自分に吐き気がした。



暑い夏の日。炎天下の空の下。

両手に武器を、顔に笑顔を。交わす言葉はたわいのないものばかり。

私と彼、二人だけを置き去りに、いっそ滑稽な位に違和感もなにもない。その日はそんな、日常だった。


彼が引っ越した(いなくなった)のはそれから間もなく。

行方は知っている。消息も知っている。それでも私は知らないふり。


今日も一人日常の中。

彼を想うも、それだけだ

国に戦にこの世界そのものに。なにもかもに嫌気が差して、黙って一人行方をくらませた「彼」

そんな彼の理解者で、彼を否定したくないから引き止められなかった「私」

そんなちょっとわかりにくいお話でした。文才がほしい描写力カモン


モデルとしては、オンラインゲームでそのゲームの運営やらプレイヤーのマナーやらに愛想が尽きて引退していくPLと、去っていくことを寂しく思うけど強く引き止めることなんてできないその他PL。そんなイメージ

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