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浪花の晩夏

夏休みを 沖縄のおばあがいる島で過ごした

平良祐(たいらゆう) 

大阪に帰ってくっると 又忙しい毎日が待っている

ただ今 平良祐(たいらゆう)は 大阪の我が家に帰ってきた

やはり 自宅は 自分にしっくりと 馴染むところがある

「お帰り」と母 平良有紀江(たいらゆきえ)が迎えてくれた 

「おばあ 元気だった?」と母が聞いてきた

「おばあ 元気だったよ それと きみ おばちゃん 元気にしてたよ」と祐が言った

「そう 良かったわ 健二さんが 亡くなったって連絡来た時は ほんま ビックリしたもんね」と有紀江が言った

「きみ おばちゃん 今年のお盆は急がしそうやったわ 陽太もだいぶ 大きく(おおきい)なってたわ」と祐が言った 有紀江が

「きみ ちゃん 所は 今家にいてる子は 陽太だけやもんね お兄ちゃん お姉ちゃんは 皆家出てるもんね」と言った

あの島は 本島と橋でつながってはいるが 学校が中学までしかなく 高校生になると 島を出る

川満家も 5人兄弟ではあるが 上の兄弟は陽太と少し歳が離れている 社会人や大学生 高校生になっているので 皆家を離れている

「あんたも 疲れてるでしょ お風呂沸いてるから 明日から又 仕事なんやから 休んどきなさいよ」と 有紀江が言った

祐は 素直に従うことにした

風呂から 上がった後 夕食の時 母 父と沖縄の話をした

おばあの話 お盆の話 色々盛り上がった


翌日 祐の目覚まし時計が 鳴った 

祐は 今日から仕事が又始まる

祐の 仕事は ナースである 市立病院に勤めている

今日のように 朝早くからの勤務もあれば 夜勤の時もある 要するに 色々な時間の勤務なので しんどい仕事である

母に「行って来ます」と挨拶をし 出て行った

仕事は いつもと変わりなく 毎日が戦場である


夕方家に帰ってくると 母が電話をしていた

「はー 何さ そんなん 置いといたら良いさ」と言いる 沖縄の方言が 少し出ていることからすると

相手は 沖縄人(ウチナンチュウ)であろう

母は もう大阪に住んで長くなるので 普段は関西弁で話すのだが 相手がウチナンチュウだと どうしても 沖縄弁が出てきてしまう

「だから そんなのこっにも有るさ はー? 解ったから 迎に行くからさ じゃあ切るからね」

と言い ため息をついた 

「今 電話してたん 沖縄の人?」祐が聞くと 有紀江は

「あっお帰り 今 おばあと電話してたんよ あんた ぞうり忘れて帰ったでしょ」と言った 祐は

「そうやったっけ?」と言い「それが どないしたん?」と聞いた 有紀江が

「おばあが あんたが困ってへんか?って 電話していたんよ」と言った 祐は

「大丈夫!サンダルいっぱい有るから」と言うと 有紀江は

「そう言ったんやけどね おばあ届けるから って聞かへんのよ そやから 再来週 ここに持ってくるって そういうことになったから」と 有紀江はさらっと 言った

「えっーーー!」祐は 驚くしかなかった


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