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《なぞの少年》

普通の水曜日の事、学校が終わるり、グボルグ先生はいつもなら後藤の居残りに付き合い、家庭教師見たいに彼に勉強を教えているのだが・・・その日は違く、授業が終わるなり建物の外に歩いて行ったと言う。

彼等四人はお互いの目を見、どうしたのだろうと疑問に思った。

「あれ?先生今日は建物の外に?」

「(ふっ、先生が居ねーって事は、今日は居残り無し、フィイイイイイイイイイヴァアアアアアア!)」

「ねーなんだろう正姫!?・・・」

「なんでしょうね」

「知るために、尾行する?」

「え?・・・ん~先生に関わるとろくな事がありませんからね」

「え・・・うん・・・」

その時・・・三人は地下でグボルグの実験試料を見てしまったせいでした怖い経験の事を思い出した。

「そうだね・・・あの時も・・・」

怖がる三人を見て、此処に一人何も知らない彼が居た・・・

「んだ、デメー等、何話してんだよ?」

「あーいや、この後、皆自由時間でしょ、だから先生を尾行するか、しないかって」

「んで、話は?」

「まー僕は個人的に反対ですけど」

「はぁ!?んだテメー怖がってんのか(笑)!?」

「いや、怖いわけでは・・・」

「じゃあ、なんだよ?」

「まー解りましたよ・・・尾行するくらいなら、良いかなって」

「だろ!で女はどうなんだ」

「『女』じゃない、女だけど、私の名前は『鈴音』だってば!」

「はぁ?あ、うん・・・で鈴音はどうなんだよ?」

「私はもちろん賛成!超尾行したい!」

「だろ、で黒眼チビは?」

「刹那もちょっと気になるかも・・・怖いけど」

「だろ、じゃあ、尾行決定だな!俺も暇だし」

「しかたありませんねー・・・」

と言う事で尾行すると言う事に決まり、彼等はこっそりDrグボルグ先生の後を追った・・・

「何処に行くんだろう?」

「解りません」

「んだ此処、黒都って、こんなに暗かったか?」

「え、後藤って、まさか外に出た事ない?」

「は!?いや、俺だってあるよ、たまに・・・まー補習地獄の日々だったけど、たまに・・・

ただ、あまり施設から離れて遠くには行った事がないって事だ・・・」

「へ~」

「はははははあ!でも今日はグボルグの居残りもねーし!自由だああああああああ!」

「ちょっと、大きな声出さないでくださいよ!?バレます!」

「あ、すまねー・・・(俺の笑を止めるとは、ウゼーなEx2・・・いつか泣かせる)」

尾行を続けているとDrは、黒都の入り口に行き、誰かを迎えに行ったようだ・・・

迎えに行った人達の一人は正姫達と同い年くらいの少年で、彼の両親らしき人達二人が居た。

それに対し、正姫は疑問に思っていた・・・

「(ん~黒都は一日中開いていて、グボルグが先生の責務を果たしていたとしても、カイルが居る筈・・・て

言うか彼は何処に!?・・・て言うか、なぜこの時間に彼等は来たのかと・・・あ)」

当然の事彼は、思った・・・

「(あ~おそらく外の学校が終わってから連れてきたのでしょう、僕等の学校が終わり時間と同じ時間・・・

ん、なんだか、またグボルグは僕等の存在を知っていて、わざと尾行させ、この光景を見せようとしている

気がします・・・つまり手の中で踊れ、行動は全てお見通しと言う事ですか・・・)」

「ねー正姫誰だろうあの子?」

「新しいクラスメイトですかね?」

「え?この時期に?」

「あ、んー解りませんが?」

「でも、クラスメイトだったらいいね!」

「ん?そうですか?」

彼等四人には会話は聞こえなかったが、グボルグと四人の方はと言うと・・・

「まーまーこんにちは里久君!」

「こんにちは!」

「いいこですね」

「あ、あの、本当に息子は助かるのでしょうか?」

「はい、もちろん!私は黒都の医者です!治せない病気なんてありません!」

「本当ですか!?」

「前にも言いましたが本当ですよ!」

「それで、治療費は?・・・」

「そんなもの入りません!私等は安全団体、街の平和のためボランティアです!」

「でも・・・」

「大丈夫、大丈夫です(ふっ、この餓鬼が病気なんてのは真っ赤な『嘘』だからな)」

「やったわ貴方!」

「よかった・・・息子が助かる」

「それで、手術はいつ終わるのですか?」

「そうですねー・・・今日入院して、夜に治療を始める、明日様子を見て・・・たぶん、明日の夕方くらいに

は手術が終わっているでしょう」

「明日の夕方ですね」

「はい、明日の夕方頃にまた此処に来てください、その時には息子さんの病気は治り、安心して暮らせます」

「解りました。息子を宜しくお願いします」

「はい、悪いようにはしません、安心してください」

「はい・・・じゃあ、里久、良い子にするのよ」

「うん!お母さん、僕頑張る!」

「おう、里久頑張れよ!」

「うん!頑張る!」

「じゃあ、また、明日の夕方の会おうね」

「うん!バイバーイ」

「バイバイ」

こうして里久の両親は彼を置いて帰ってしまった・・・

「さて、里久君、今日は泊まりだよ」

「うん」

「じゃあ、行こうか!」

「うん!」

「これから直接手術室です(さてEx7、正宗 里久・・・貴方が最後の人柱です)

その後里久と言う男の子はグボルグに連れて行かれ手術室へと入って行った・・・

何が起こるのだろうとか彼等四人は手術室の外で隠れていたが・・・時計が夜十時を回っても出てくるケア日は無かった・・・刹那は眠くなり、後藤は暇になっていた・・・結局その日は何も解らず

皆は寝・・・後日調査続行となった・・・

「結局あの子が誰なのか解りませんでしたね・・・」

しかし、その夜中、正姫は寝る前にトイレに行くのを忘れ、夜中に行きたく起きてしまったのだ・・・

「あ、トイレに行きたいですね・・・」

彼は廊下にで男子トイレに行った・・・行った時彼はどう反応していいか解らない物を見てしまった。

「・・・これは、いったいどういう状況ですか・・・」

トイレの個室の一つ、誰からが座っていた状況から寝てしい、手はぐったり、頭は地面付いたまま、

鼻提灯に腕には点滴、何故か下半身は全部脱ぎ捨て上半身だけ、服を着ていた・・・

「・・・誰?(ん・・・いや、そうか、今日来た、少年ですか・・・いや、でもなんでこういう状態?!)」

「あ――――寝み―――」

「いや、お前寝てんじゃん!?」

パチンッと里久の鼻提灯が割れ、彼は目を覚ました。

「・・・ん?あれ?目に前が白い?」

「それは地面です」

「って、ん!?」

彼は驚き状態を起こした。

「な、なんだお前!?」

「それは、僕の質問です」

「俺は正宗 里久!」

「そうですか・・・あ、トイレに行きたかったんです!?」

「へー・・・って、どうして俺パンツ履いていないんだよ!・・・あ、そうかトイレしていたんだ」

「用を足す時くらいドアを閉めてくださいよ!」

「え?あー怖いんだよ、夜だし」

「・・・」

「さて、パンツ履くか」

「・・・それだ。貴方は?」

「俺は正宗 里久」

「それはさっき聞きましたよ」

「え、じゃあお前は?」

「僕は今井 正姫です」

「へー」

「・・・貴方は『外』から来たのですよね?」

「外?・・・え、うん、そうだけど」

「そうですか・・・あの、外の世界の事ちょっと聞かせてくれませんか?」

「え、いいぜ!」

その後里久は正姫の部屋に行き外の世界の事を話し始めた。

「でな、俺にはイタリア人の許嫁が居てな、名前はリュマ・リ・モ・ノエル 姫夜ってんだよ!」

夜中の三時だからか正姫は必死に彼の話を聞こうとしていたが、次第に眠気が襲ってきた・・・

「あ・・・あ、はい・・・でもそれは外の話じゃない気が、それは里久の話で・・・僕は外の話を聞き・・・」

「でよ、可愛いんだよ!」

「・・・あー眠いです・・・ゴメン里久・・・また・・・今度・・・」

そして正姫は寝てしまった・・・彼が朝起きると里久は部屋のは居なく何処にも見当たらなかった。

朝普通に学校行き、グボルグもいつも通り先生をしていた・・・放課後になり、再び尾行をするも、

昨日と同じ事・・・里久の両親と会い、里久を返した。二人は嬉しそうの少年に抱きつき、喜んでいた。

結局少年の説明は無く、彼が誰であったのか、なぜ黒都の来たのかは四人には解らなかった・・・


それから年月が経ち、彼等Exの四人は家族のように仲良くなり、休日は殆ど共に過ごすようになっていた。


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