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《施設内の学校》

 後日・・・正姫は、エリアBの建物へと向かった。

「どこですか、クラス・・・」

クラスを探し施設内を歩きまわる。

「・・・」

すると彼を呼ぶグボルグの声が聞こえた。

「お―――い!Ex2、どこへ行くんだクラスはこっちだぞ」

「え、あ、はい」

彼に付いて行きようやくクラスに着いた・・・

「さー、皆さん。おはようございます」

『皆』と言ってもクラスには、四人しか居なかったのだが・・・

「それでは皆、座りましたし自己紹介から始めますか!じゃあ、番号が小さい順」

「(番号・・・恭祐が居ないから・・・僕かな?・・・)」

「はい、じゃあEx2」

「(やっぱり・・・)えーと、僕はEx2の今井 正姫です。以後お見知りおきを」

「うん、よろしい、じゃあEx3」

「はああああああああはあっはあああああ、俺様はEx3、後藤ゴッド 彰だ。神だ!」

「はい、じゃあ次」

「あ!ちなみに!お前等より年上だから敬語使えよ」

「(な、なんだとEx3・・・私を無視して、これはムカつきますね・・・)」

「あ、あのー後藤さん」

「誰だお前?」

「(今さっき自己紹介したじゃん・・・)だからEx2の正姫です」

「おうおう、んでそのお偉いさんが俺に何の用だよ!?」

「え、あの先ほど年上と言いましたけど・・・何年生まれの何月生まれですか?」

「は!1992年、7月7日七夕生まれ、超ラッキーダブルセブンだ!どうだ。スゲーだろ!」

「えーと・・・僕は1992年、3月23日生まれです」

「え・・・まーそんな事はどうでも良いだろ!とにかく敬語使え!」

「僕敬語使ってますけど・・・」

「・・・(な、なんだコイツ・・・)」

「(ザマー見ろEx3、私をシカトしたからだ!良くやったEx2!)じゃあ、次はEx3」

「うん・・・刹那ねEx4・・・魔眼ノ刹那・・・」

「(魔眼ノ刹那、確かにあの女の子、眼球が黒い、普通の目とは反対ですし、だから『魔眼』なのですか)」

「あ・・・年下だけど・・・敬語使えない・・・」

「良いのですよ、此処に居る皆は同じレベルの勉強をするのですから、此処では年下も年上も関係ありません」

「な、なんだと!?神である俺とこいつが!?」

「(ふふふ、ザマーEx3・・・私は『先生』なのです!)じゃあ、最後はEx5、お前だ」

「うん、私はEx5、伏見 鈴音・・・ちなみに誕生日は1992年5月5日、よろしく」

「(な、なんだと!?あの女も俺より年上!?・・・くそ、ゴッドの俺が・・・年下・・・あ、いや、あの

魔眼の女はきっと年下だ!そうだ俺のアイデンティティーは年上の神扱い!敬語だ!)」

「はい、それでは自己紹介が終わりましたから、年間の授業内容を説明します」

すると彼は年間の授業内容を話し始めた・・・

「今年の授業は、理数系、理科、算数・・・それと、実験をするため、体育の授業です」

「(三科目重視)」

「それでは、皆に机の中にノートと鉛筆などなど筆記用具が入っていますので、それで授業を聞いていてくだ

さい・・・じゃあ、さっそく算数からやりましょう・・・一つの授業は二時間、三科目で6時間・・・・

間に休み時間が30分の二回、昼休みは長くて一時間・・・つまり一日学校に居るのは8時間・・・

放課後の行動は日に寄りますけど、時に個別実験、調査・・・それが無い日はそれぞれ自由です。ちなみに休日は日曜日の一日です。この日は個別実験も何もありませんから、楽しんでください」

「(楽しむ?)」

「あ、それと・・・くれぐれも、黒都から脱獄しようとなんて思わないでください・・・」

その時、何故かDrグボルグは正姫の方を見ていた。

「(何故僕を見ているのでしょう・・・)」

何はともあれ、授業が始まり。皆は黒板を見て、グボルグの言う事を聞いていた。

「これが、2xのxに5を代入して・・・こうでこうなのです」

「(あれ、グボルグが普通の事言っています・・・昔はもっと怖い感じがしたけど案外普通の先生なのかも」

正姫はグボルグのする授業が普通の内容で吃驚したと言う。

「(なんか、本当の先生見たいです・・・でも、それが普通ですか~)」

 授業内容が簡単すぎ、正姫は眠くなってきた・・・眠気を紛らすため彼はクラスを見まわした。

「(ん――――――――)」

 クラスに居る、四人中一人だけが黒板を向き、ノートをとっていた・・・それがEx4の刹那である。

「(あの小さな魔眼の女の子、真面目にノート取ってますよ・・・あっちの五月蠅い奴なんか・・・ノート

すら取らずに、机に立っているし、空気に向かって笑ってるよ・・・・」

「あああああああああああははは、俺は神だ!授業内容が解らねええええええ!」

「Ex3、少し黙ってください、神より紙の黒板の事書いてください」

「あ、あ、はいすいません・・・」

「あと、一週間ずつ小テストをしますから、そこで赤点を取れば日曜日は補習です」

「あああ・・は・・・はは・・・マジかよ・・・」

「(んーいったい何がそんなに面白いのか?そて言うか彼絶対、先生に嫌われているだろ・・・話変わります

けど赤点で補習であすか・・・まー僕には関係ないですけど・・・って、ん?あれ?クラスにもう一人、女のが居たような・・・確か名前は伏・・・なんとか・・・

まぁ良いや・・・それにしても授業つまらない・・・小学校の授業とか僕には、関係無いのに)」

そう、正姫が黒都に初めて着た時、才を認められ、すでに知識を与えられていたのだ・・・

「(中学高校の勉強ができる僕は、小学校の勉強など応用の反対をすれば簡単なのに・・・これじゃ集団行動で競争も何もないですよ・・・)」

彼は暇になり辺りを見回した・・・

「(空は青いなー、天井は白いなー・・・じゃあ黒版は何色?・・・」

 フトッ 前を向くと・・・

「黒版、黒ば・・・えっぶっうううううううううう!う!」

「しっ、喋ったり、驚いちゃダメ」

正姫は何者かに手で口を押さえられ、目を丸くしていると・・・

目の前には、さっき何となく探していた一人の女の子が居た。

「な!?」

 小さな声で彼は問う。

「ちょ、ちょっと何してんですか?」

「グボルグこっち見てる?」

彼女は彼の反対、正姫に机の方を見ていたから後ろが見えなかったのだ。

「『見てる』って・・・席に戻らないとグボルグに見つかりますよ」

「ニコッ!じゃあ今は見ていないんだね!」

 首を傾げ優しい笑顔を浮かべる。

「『ニコッ』て、えー・・・」

「私は、伏見 鈴音、ここでは、Ex5って呼ばれているけどね」

「それはさっき自己紹介で聞きました(名前忘れてましたけど)鈴音ですね覚えておきます」

彼はノートに彼女の名前を漢字で書く・・・

「え?」

「如何しました?」

「ちょっと鉛筆かして!」

「ん?」

彼女は正姫の手から鉛筆を取り、ノートに『ふしみ りんね』と平仮名で書いた

「う、うん(だからそれを漢字で書くと『伏見 鈴音』なのですけど・・・あ、そう言えば他の皆は一年生な

のでしたっけ・・・漢字など知るわけがありませんね・・・じゃあ、この場合鈴音は自分の名前を平仮名で書けた。それは小一の彼女にとって凄い事何かも・・・)おー鈴音凄いですね、名前を書けるなんて」

「でしょ!私頑張って覚えたんだよ!」

するとグボルグが、彼女の行動に気づく・・・

「ちょっと、そこのEx5!席に戻りなさい!」

「あ、はーい、すいません」

 彼女が席に戻り、授業が続いた。

「(やばいなー、グボルグに目を付けられました。元々目を付けられていましたけど・・・ま~別にいっか、

何が変わる訳でもありませんし」

だがグボルグは、二人に目を付けていた。

「(んー、あの二人、私の授業を聞かないで・・・Ex3と同罪・・・ブラックリストですね、はい)」

こうして授業が終わり、明日は日曜日・・・

その日は実験も無く何もなかった彼は、いつも通り一人で過ごすつもりでいのだ。

「さて、どうしますかね・・・久しぶりの休日です。学校が始まる前は毎日年がら年中実験とトレーニングでしたからね、なぜわざわざ、僕に休みを与えてくれたのでしょう・・・やっぱり集団行動がなんたらですか」

いざ休みを与えられた彼は特にやる事が無く困っていた。

「んー・・・静かです・・・いざ休みって・・・皆は何をしているのでしょうか?・・・皆?・・・あーそう

ですか集団行動・・・僕は勉学を知っていても常識を知らない、つまり学校は人とふれあう所なにですね!」


彼にとって、学校とは不思議な所で、自分に無い物を補い学ぶ所だったのだ。


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