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Vo.4

お気に入り登録が28件(2012年8月24日22時現在)、、、感動してます‼ありがとうございます‼

いつものカフェだ。懐かしいな。ここでいつもあいつを待ってた。楽しかったな....


いや、ナニカンガエテルンダワタシワ⁈


一応私はモデルだけど...あまり有名じゃないし、すっぴんなら全然町を歩ける。


チリンチリン。


女の人と小さい女の子が店に入ってきた。


『千里?』


『あーりーさ!!』


女の子が私に抱きついてきた。ホント、カワイイ。

二つ結びをしていて、花柄のワンピを着てる。天使だ。


『うおっ!大きくなったねー!』


私は千里を抱き上げると一年前よりもかなり重くなってた。


『ありさ、かわいくなった!』


千里に言われると、数倍嬉しい。あのやろーよりよっぽどね。


『鈴恵さん、ありがとうございます。』


『ほんっと、ますます美人になって~!』


照れ臭くて笑った。


『なんか恥ずかしい...あっ千里、一緒にパフェ食べる?』


『うんっ!』


一年ぶりにチョコパフェを2人で分け合って食べる。


千里は口にべったりとチョコを付けててかわいい。


暗い店の明かりは私たちが灯してるみたいだった。


『お兄ちゃん元気?』


普通を装って千里に聞く。


千里はスプーンを置き、下をむいてうつむいてしまった。


『....?』


『葵さんはね、いろいろ大変みたいでね....』


ああ、なるほど。


『ヒョウがいや。』


『ヒョウ?』


『神山みちるのことよ。』


鈴恵さんは水をぐびっと飲んだ。


『家に来るの?』


私はてっきり、グラドルの方は遊びだと思ってた。あいつと交際してるときも何回もありとあらゆる俳優やモデル、実業家と浮名を流してた。だからただの売名行為かと....


『あの人は葵さんの彼女、それ以上のなんでもありません。だから交際を続けようと躍起になってるんですよ。』


呆れた。そんなのとさっさと別れればいいのに。そんなやつじゃなかったでしょ....?


『別れればいいのに。』


『ダメなんです。ヒョウが彼の秘密を握ってるんです。』


あいつの秘密...なるほど。


まあマスコミにばれたら、まずいな。


『秘密を握られて、交際を?』


『もっと悪い。家に出入りを。』


うそ....?


電話番号が変わってないってことは、私の住んでた家と変わってないはず。私の住んでた家にグラドルが出入りを?


いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!きぼぢわるっ!!



『千里のいる家に?...私の住んでた家に?!』


『そうです。千里さんにお姉さんぶって....いばってると言った方が正しいわね。』


事はひどい。最悪だ。私は頭を抱える。


『千里...辛かったでしょう?あんな胸と足を見せびらかして歩いてる...おバカさんにね。』


私は千里をぎゅっと抱きしめる。


片手で抱きしめたまま、ナプキンに住所と携帯番号を書き、鈴恵さんに渡した。


『住所は絶対になくさないで。マスコミに奪われるとまずいわ。ここに着いたら、携帯に電話をしてください。』


『なんのために?』


『メスヒョウが本当に嫌になったら、2人でこっちに来て。』


『ありさのいえにいけるの?』


千里は顔を上げる、巨大なダイアモンドよりもまばゆい笑顔を浮かべてる。


『おバカさんが嫌いになったらね。』


『もうきらいよ。ありさのおうちにいきたい!』


私は吹き出してしまった。千里に嫌われたならメスヒョウはおしまいね。


『急に千里がいなくなったら、お兄ちゃんが悲しむわ。もしも来るならお兄ちゃんと話してからね。』


千里は口を膨らます。


『有理沙さんのいう通りよ。葵さんと話し合わなきゃ。』


『また会いましょう。千里の話を聞きたいわ。今日はもう...』


もう3時を回りそう。千里は4時から1時間お昼寝するのが日課だ。


『ありさ、おうちきて~!』


千里はそうは言ってるが目をこすってあくびをした。


『有理沙さんはしばらくおうちに行けないのですよ。』


『なんで~?』


『大人の話よ。』


私は千里の鼻を突っついた。いつもふざけてそんな事をやりあっていた。


『べー!』

『べー!』


お互いに舌を出し合った。






帰りは閉店間際の高級デパートでブティックというブティックのパンフレットをもらいあさった後、本屋に寄って雑誌という雑誌を買いあさった。

ギャル系、キャバ嬢系、原宿系、海外のゴシップ雑誌、モードファッション雑誌....



家に帰ったら、机に全て広げた。これで美しいスタイルを研究すると誓った。

『うしっ!』


まずひたすら見る。やっぱり発見はザクザクだ。


美脚に見せるには、足をクロスする。


腰に手を当てて少し上半身をひねるとウエストが細く見える。


小悪魔みたいに見せるにはあえてカメラを見ずに斜め上を見る。


そのポーズをひたすら鏡で練習。

千夏先輩もこんな感じに練習したのかなあ?


あいつを見返したくてモデルになったけど、

今はこれが楽しくて仕方が無い。

作中に出てきたポーズはハリウッドセレブが実際にやっています!

機会があれば見てみてください!

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