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少々陰惨な展開になります。最初からマイナスポイント言っていいんでしょうか。

それではよろしくお願いします。

  その王国にはひとつの伝説があった。愚帝フェデルの御世に、王国は滅ぶと。


 私は、どうしてここにいるのだろうとしばし悩んだ。

 私がいるのは簡素な部屋の中だ。前方の扉を除けば窓もなく家具は小さな机や椅子と箪笥くらいしか見当たらないその部屋の狭苦しい寝台の上に私は眠っていた。眠る前の部屋も簡素だったが、明らかに別の部屋だ。昨日の部屋はただ家具を並べただけの代物だったけれど、この部屋にはやや生活臭がある。机の上のマグカップとその奥の小さな男性の肖像画や何度も読んだと思しい本、壁がどこかすすけている。

 そして、私の右足には、嵌めた覚えのないアンクレット、そのアンクレットの端から細い1メートル半ほどの鎖が伸びており、その鎖は何故か横に寝ている昨日知り合ったばかりな筈の女性の左足に嵌ったアンクレットに繋がっていた。

 もしや、これはお互いを重石にした足枷というものではないだろうか。

 そう結論付けると私は、右足のアンクレットをはずそうとした。がどうやら鍵ではなく金具で厳重に止められているので、道具なしでははずせそうになかった。鎖も、ネックレスになりそうなほどの銀鎖に見えるのに引っ張っても切れる様子はなく、自分の手が痛いだけだ。

 この拘束はどうしても外れそうにない。そう判断した私は相手を見た。

「この状況、説明できる?」

 そう訊ねたところ、どこか途方に暮れた目で私を見返した。

「先日おいでた連邦特使の方ですよね、どうしてここにいらっしゃるのでしょう?」

 そう言われて、私のほうも聞き返す。

「ここはいったいどこ?」

「実は、私の部屋です」

 そう答えられて、私は頭を抱えた。もしかして、不法侵入者だと思われているのか?

 軽くこめかみを押さえて、私は、アンクレットを指差した。

「これに見覚えはある?」

 彼女はかぶりを振った。

 互いに質問しあっていても、埒が明かない可能性が高い。私は思い出せる限りのことを正直に話すことにした。


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