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異世界大使館はじめます  作者: あかべこ
22:大使館のある求婚者

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22-10

カウサル女公爵の非婚宣言が正式に発表されたのは7月も半ばに差し掛かろうという頃の事だった。


周りからの反対を半ば押し切る形で決定し、拒否不可能な形式の神への宣言書として教会に送りつけられたことで大陸中の貴族が彼女の非婚宣言を認ざるを得なくなった。


これにより求婚や一方的な婚約はすべて破棄されることになる。


が、当然国内からは公爵位相続者をどうするのか?と問われたが彼女は笑ってこう言い切った。




「国民皆が私の夫であり妻だ、種をくれる人はいくらでもいる」




この発言はそれなりに波紋を呼び『貞淑さのかけらもない』『尻軽な浮気女』『爵位を持った娼婦』と評され、新聞での評判はすこぶる最悪であった。


それを知った深大寺は、というと。


「僕にそこまでする価値あるんですかね」


「価値なんて人次第だろ」


カウサル女公爵の生涯独身宣言はある意味深大寺のために為されたものだ。


そこに自分の価値だのなんだのを持ち込んでも仕方がない。


「今更ぐずぐず言っても仕方ないんでしょうけど、僕のせいでこんな悪評をぶつけられることになったという気はするんですよね」


「何したって悪評は出るだろ」


カウサル女公爵は愛する男たちのために結婚を捨てたが、その愛する男のひとりとなった深大寺にとっては思うところのある話なのだろう。


「まあ、なんだ。お前はカウサル女公爵の恋人なんだろ?どうなっても彼女をひとりの男として愛してやるしかないんじゃないか?」


「……ですね」


生まれも世界も身分も乗り越え、ただひとりの男女として愛し合う道の先に何があるのか。


それこそ本当に神のみぞ知る領域だろう。

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