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異世界大使館はじめます  作者: あかべこ
13:真柴春彦の冬休み

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13-6

銃火器類関係の仕事がひと段落したころには、金羊国は冬至目前となっていた。


「と言う訳で今年も明後日から金羊国で正月仕事の終わる1月10日までの20日間が休みになる」


「この冬期休暇って私たちにも降りるんですか?」


石薙さんの質問には「もちろん」と答える。


「勉強などの目的で残りたい人は残ってもいいが、オーロフとアントリにも休暇を出すから家事全般を自分でやる形になる」


「じゃあ帰ります」と夏沢が言い出す、うん帰れ帰れ。


隊長とデキてる納村はどうするのか分からないがそこに嘴を挟むまい。馬に蹴られそうだしな。


「緊急連絡先を交換して休み終了の日にちゃんと戻ってくれば、どこに行こうが誰と過ごそうが俺は文句を言わない方針だ。石薙さんと深大寺・夏沢はあとで俺と緊急連絡先交換させてくれ」


「木栖さんじゃないんだ」


「いちおうここのボスは俺だからな」


夏沢は木栖の連絡先が欲しいなら普通に本人から聞け。俺はやらん。


「休暇の日程は去年の冬と同じで、明日の朝ここを出て東京で省庁や官僚相手の報告会、明後日から休暇になる。


あと飯山さんは明日の午前中に国際交流サービス協会のほうに顔出したら休暇になります」


「はーい」


「出発の明日の朝9時、それまでに身の回りの荷物などを持って大使館の門前に集合で」




****




翌日。


大使館の門前に冬の長期休暇を伝える張り紙を出していると、オーロフが小さな子供たちを連れてやってきた。


「大使、今年もお疲れさまでした」


「こちらこそ。横にいるのは?」


「うちの子どもです、散歩に連れ出すついでにご挨拶しておこうと思いまして」


「なるほどな」


子どもたちは見慣れない人間を不思議そうに見つめており、軽くかがんで「いつも君のお父さんにはお世話になってる」と告げると「あい」と答えた。


分かってるのかいないのかよくわからないが、子供は嫌いではないからこれはこれでいいと思える。


「裏門の方にも休暇のお知らせ貼っておいた」


「ジョンをアントリさんに預けてきました!」


全員がそれぞれの準備を終えて大使館門前に集まってきた。


休暇中の私物や仕事関係の書類やちょっとした土産物を抱えているのもあって全員が大荷物だ。


「じゃあまた、次は年明けだな」


「はい。みなさんよいお年を!」

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