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異世界大使館はじめます  作者: あかべこ
13:真柴春彦の冬休み

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13-5

さて、一口に異世界への武器持ち込みと言ってもこれで全部終わった訳ではない。


金羊国では銃火器類は現状国土防衛の目的でのみ使用されているが、将来的には狩猟や犯罪者鎮圧目的の運用も検討されている。


この辺りの相談もちょこちょこ受けているのである。


「今日もまたお呼びだてしてすいません」


「ハルトル宰相もご苦労様です」


いつもの見慣れたもふもふ羊宰相の横には見慣れぬこげ茶色のフクロウの獣人が佇んでいる。


金羊国でフクロウの獣人と言うと思い当たる人物はいるが、ちゃんと聞いてからでもいいだろう。


「お初にお目にかかります、自分はフクロウを祖に持ち金羊国の司法宮を預かりますビャルキと申します」


「噂はかねがね聞いておりました」


政経宮の正面に立つ司法宮の長のことは話として聞いていはいたが会うのは初めてだ。


ハルトル宰相からこの国における法律の運用の全権を預るほど信任を受ける人物であり、この国における人間と獣人の婚姻例第一号にもなった人物でもある。


(にしても、思ったよりフクロウだな……)


人間と結婚したと聞いていたのでファンナル隊長のような半人半獣の姿を勝手に想像していたが、見た目はテレビや動物園で見るフクロウを人間サイズに置き換えたような姿をしている。


ただ、よく見ると足や腕などに人間の要素があるのでただ大きなフクロウではなく獣人であるとわかる。


「今回は地球における銃火器類運用についてお話を伺えればと」


「先に申し上げておきますが、俺は専門家ではありませんので一個人レベルでしかお話しできませんが大丈夫ですか?」


「むしろ一般の方の肌感覚レベルのお話が聞けたらと考えていましたので」


「かしこまりました。では、どこからお話ししましょうか」




―2時間後―


「銃火器規制はある程度厳しくした方が良いかもしれませんね」


「金羊国にとって地球産銃火器は重要な武器です、他国へ流出させて攻略されることは避ける意味でもそうするべきでしょうね」


「持っていい人物をどう振り分けるかの検討も必要ですね」


俺からの話の聞き取りを終えたハルトル宰相とビャルキ司法長官は、庶民への地球産武器規制の程度について討論を始めてきた。


というか仮にも他国政府関係者である俺の前でそんな話していいのだろうかと思いつつもこれもまあ信頼なのだろうと割り切った。


(肌寒いな)


先日愛用していた防寒肌着を駄目にしてしまい、きょうは着てこなかったせいかいつもより肌寒く感じる。


いやまあ東京に戻った時に買いに行き忘れた俺が悪いのだが。


目前のハルトル宰相とビャルキ司法長官に目を向ける。




……あの羊毛と羽毛に挟まれたら暖かいだろうなあ。

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