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異世界大使館はじめます  作者: あかべこ
11:大使館の騒がしい夏

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12-9

オタク系職員による現代知識チート騒動にケリをつけ、深大寺のドジ対策を進めていても、まだもやもやすることがひとつある。


木栖と夏沢の距離感の事だ。


相変わらず夏沢は木栖に対して距離感近めで接しているし、木栖もそれが本人の性質だからととがめないままでいる。


(……やはり一度ちゃんと夏沢と面談するべきなのか?)


木栖が俺を好きだという事実は信用するに値するが、夏沢が木栖を異性として見ていない事を確認して安心したい。かといって夏沢に木栖が恋愛対象として好きなのか?などと言う個人的なことを聞くのはセクハラなのではないかと言う自分の中での疑問があり、なんとなく放置したままだった。


朝食のかぼちゃポタージュを飲みながらちらりと夏沢のほうを見てみる。


夏沢は飯山さん相手につい最近まで暮らしていた三沢でよく食べていたごぼうから揚げが美味しいという話をしている。そもそもごぼうをから揚げにして美味しいのか?


「真柴、」


隣に座っていた木栖が声をかけてくる。


「あ、ああ」


「夏沢の事をまだ気にしてるのか」


「俺も気にしすぎだということは分かってる」


木栖との偽装夫婦関係はビジネスだから、夏沢が俺たちのこの関係を積極的に破壊しに来ない限り気にすることではない。


それは分かっていても破壊される可能性の時点でこうして気にしてしまうのは俺のエゴなのだろう。


俺の顔色を窺っていた木栖は「お昼前ぐらいに時間空いてるか?」と聞いた。


「急ぎの書類が2つ3つだからそれが終われば問題はないが」


「じゃあその時間を空けておいてくれ、お前の手元にある夏沢の履歴書も手にしてな」


(なんで履歴書?)


ごちそうさまと言って空の食器セット片手に去っていく木栖にその疑問をぶつけることはできなかった。




****




サクサクと急ぎの書類を終えた後、俺は木栖が今朝言っていた夏沢の履歴書を確認する。


それによると夏沢麦子の自衛隊入隊は2015年。そこから防府基地に2年、静浜と浜松に半年づつ所属してパイロット資格とウィングマークを取得。2018年に三沢にある301飛行隊に配属され、この夏まで所属していたと書いてある。


「おつかれ」


「ああ、そっちこそお疲れ」


木栖はそう告げるとスマホと一緒に木製の小さな箱を置き、何故かスマホを箱に挿すと古畑任三郎のオープニングを流してくる。


木製の箱はスピーカーのようで音を部屋中に良く響かせてきてくれる。


「なんでBGMを流すんだ?」




「これから始めるのはちょっとした謎解きだからな」

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