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異世界大使館はじめます  作者: あかべこ
11:大使館の騒がしい夏

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12-7

午後の仕事に向けて書類を仕分けていたら、俺のところに間違って木栖宛の書類が混ざっていた。


今朝高槻くんが持ってきた書類なので何かの拍子に混ざってしまったのだろう。


(今の時間帯だとまだ出かけてないか……?)


最近の様子だと午前中は書類仕事、昼休み後から3時間程ファンナル隊長の訓練に付き合い、その後大使館に戻って業務日報をつけて終業というのが概ねの流れである。


今は昼休みが終わるぐらいのタイミングなので時間的に微妙だが、間に合えば出かける前に目を通して貰うぐらいは出来る。


書類を手に木栖と夏沢の仕事部屋を開けると、木栖は不在で夏沢が過去の業務日報を読んでいた。


「夏沢?」


「真柴大使、どうかなさいましたか?」


「木栖宛のがこちらに混ざっていたから渡しに来たんだが、もうファンナル隊長のところに行ったのか」


「はい。今日は実践形式訓練で大森林の方に行くそうなので」


実践形式というのがどのようなものかは分かりかねるが、今日は昼飯を食べてすぐに出て行ったようだということだけは分かった。


「ところで大使、大使の業務日報はないんですか?」


「業務日報は一応あるが外務省に提出済みなんでここにはない」


全員には一応業務日報を書くことと内容を俺と共有することを義務化しており、誰が何をしているか一通り把握済みだ。しかし俺の業務日報は月に1度外務省へ提出されており、情報公開申請があれば個人情報を除いた上で公的に公開可能となっている。


ちなみに民間人である飯山さんの業務日報は外務省、納村の業務日報は所属先の大学に提出されている。


「つまり原本はここにないんですね」


「そうだな。むしろ木栖の業務日報がここにあるのも意外だったが」


「木栖1佐は紙で書いたものを取り込んでUSBに保存したものを提出していたので、2つあるようでして」


「そういう事か」


防衛省の方針なのか木栖なりに納村の負担を減らそうという気遣いなのか、その辺りは定かでないが俺も真似しても良いかもしれないな。


「ちなみに夏沢はなんで業務日報が気になるんだ?」


「過去の業務内容を把握する事で現在の仕事に何が必要かを把握しておきたかったので」


「木栖に直接聞いた方が早い気もするが……まあ最近あいつも多忙だしな。外務省にある俺と嘉神の業務日報は情報公開法の対象内だし、現物は持って来れないが必要なら申請すれば良い」


言えば現物を返してもらえるかも知れないが返して貰う言い訳など出てこないし、情報公開申請も手間に関しては変わりがない。


夏沢は「わかりました、分からないところ聞いても良いですか?」というので「答えられる範囲内でな」とだけ答えた。

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