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異世界大使館はじめます  作者: あかべこ
11:大使館の騒がしい夏

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11-3

最近色んなタスクに追われてるせいか、細かい部分が記憶から抜けがちになっている気がする。


そう思って思い出せる限り仕事の進捗の記録を書き出してみたらひとつ重要なことが出てきた。


「……そういえば西から侵攻されたときに武器供与の話してたな」


あの時は結局大使館の武器で対応したが、日本からの武器供与も進めていた。


以降特に話には出てこなかったがこれに関して先日新展開が届いたのだ。


「アメリカ銃火器協会が金羊国に銃を寄贈する意向を出してきた」


「また斜め上の方向から出てきたな」


アメリカ銃火器協会は全米の銃火器業者・愛好家で構成された団体であり、アメリカの銃規制反対派の急先鋒とされる組織の一つである。


書面の内容はざっくりいうと『武装による自衛と自由の確保を信念とする銃火器協会は自由のために戦う金羊国の在り方に共感した、なのでM1911を500丁とM24SWSを100丁寄贈したい』と言うものである。


木栖が寄越してきた書類はアメリカ陸軍省や防衛省・外務省などを通した正式なものであり、これと同じものが在日金羊国大使館を通して政経宮に届いているという。


「日本側には武器の輸送許可を取りたい、ってとこか」


「出入口が上野の1か所だけである以上日本側に話を通さないと余計なトラブルになりかねないしな」


「というか銃だけ寄越して管理教育丸投げしようとしてないか?」


「日本側も金羊国に恩を売りたいんだろ。それに言葉が出来ない専門家を送り込んでも管理教育の開始が遅くなるだけだし、幸い両方とも俺が扱い方の分かる銃だから俺が全部やる形になってもなんとかなる」


もともと木栖は隊長に頼まれて非公式に指導を行っていた。


金羊国への銃火器指導が木栖の業務になったとしても、以前から行っていたことが正式な業務となっただけなので本人はあまり気にしていないのだろう。


「でもお前ひとりだと厳しいだろ、防衛省と外務省に増員してくれって嘆願書出すかな」


「しれっと外交官も増やす気なんだな」


「むしろ今までふたりでやってたのがおかしい。それに金羊国側における銃の取り扱いやトンネル工事やその後の日本との交易についても相談されるだろうし10人増えてもいいくらいだ」


まあいきなり10人も増やすのは無理だろうがな、とため息が漏れる。


外務省では在金羊国大使館赴任希望者には家族の同意が必須としているが、ここでどうしても引っかかってしまって赴任できなかった奴がちょこちょこいた事を飯島から聞いている。


最近になって外務省が金羊国の安全性についてレベル2(不要不急の渡航はやめてください)と発表した、内戦状態の国よりはましだが南アフリカ辺りとおおむね同程度というところである。


このレベルだと家族の赴任を嫌がるものがいるのも致し方ないと思うし、まして赴任先が異世界ともなれば同意を得られずに諦める者も多いだろう。


「うちも職員が増えるといいんだがな」


「ほんとにな」

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