空の青さを知っているから
ふわふわながされて
思考の回想巡らせる
今ここに居て
今ここに無い
引っ付いていたはずの心を
どこかへ落としてしまった
文字さえ私を嘲笑って
不気味な笑顔を向けて
ケロケロ
ケロケロ
ケロケロ
ケロケロ
脳内に大量のカエルが湧く
一匹ずつ池に返してあげて
ゆらめく私の心
泥水の蓮に見惚れては
空を見上げて清らかな青を欲している
矛盾
抱えてゆらゆら
狂気と呼ぶにはこの詩も大人しくて
意味不明な上に私の心を満たさない
ふと
冷静になって
こんな詩など誰の心に響くのかと
悲しい気持ちになる
カァカァ
カラスが鳴いている
私よりも彼らの方が
よっぽど優雅に空を泳げている
でも譲れない
私は空の青を描ける
文字を通して
何千回と空を飛んだカラスより
空の青さを知っている私のプライド
見上げれば霜降りの空夕暮れへ
向かうそのさま乙女心か
こんな意味不明な言葉の羅列であっても
私だけは唯一の理解者でありたい
そうありたい