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魔物討伐イベント④


「…君は、未来を見る能力でもあるの?」


 モランが呆れたように私をみて言う。


「いえ、私もこんなことがあるとは思っていませんでした。これは流石に、倒せません。とにかく、知らせを!」


 流石に焦っている私の様子を見て、モランが慌てて魔法を上に打ち上げる。


 しかし、ほぼ同時に他の箇所でも魔法が打ち上がる。


「は…?」


 複数班で救助要請が来ている。すぐに助けが来るとは思えない…。

 地面がなくなったような感覚に襲われる。


「嘘だろ…?他の箇所でも、問題が起きてる!!」

「しかも、聖女の班でもだね。」


 アルマが落ち着けと言うように私の肩に手を乗せてくる。


(援助が来るまでなんとか持ち堪えなくては…!)


「体格差のある火龍を相手に近距離戦闘をするのは不利です!モランさんとマルザスさん以外の方は私の後ろに下がってください!」


 そう言いながら、魔方陣を組んでいた水分を操る魔法を使って水のシールド用の魔法陣を組む。


「うわっ…!」


 暴風が吹き、火龍が地面に降り立った。

 火龍と対面する前になんとかシールドを貼ることができた。


「モランさん、それからマルザスさんは生徒会の事情に巻き込んで申し訳ないのですが、シールドを破壊されないようにするために、火龍に出来るだけ攻撃せずに防御しながら戦ってください。私も遠距離魔法で戦いながらシールドを守ります。」


 身体は火龍に向けながら言う。


「俺はいいけと、そんなことしたらアンタ、魔力切れるぞ。」


 ミクラスが前を向いたままいう。


「でも、やるしかないな…!ルシアは、死なない程度に頑張ってくれ…!」


 モランがそう言いながら魔力を魔法陣に込める。


「グガアー!!!」


 火龍が羽を広げて威嚇をする。風圧だけでダメージになるため、風魔法で対抗する。


 そして、火のブレスが大量に撃たれる。


「本気を出させない程度、守りに留めてください!攻撃を避けるために空中で飛ばれたら厄介です!」

「ブレスに正確に魔法を当てろってこと!?やってるけど、外したら確実に当たるぞ!?」

「くっそ…!」


 苦戦しながらも、ブレスを魔法で相殺していく。


「水魔法の陣貰っといて良かったな…!なんとか持ち堪えられそう……つ!!」


 火龍が大きく息を吸い始める。


「やばい…!マルザスさん!!さっきの魔法陣に最大魔力を流してください!!」


 最大級のブレスが放たれると同時に広範囲の水が放たれ、ブレスを消す。


「…まずい!」


 そして、水魔法の残りが火龍に当たる。


「グアアアアァァァア!!!」


 火龍が大きな鳴き声を上げると、羽をバサバサとして、宙にまった。


「想定内です。マルザスさんはシールドの中に!!シールドの魔法陣に魔力を流し込んでいて下さい!これから、風魔法での飛行戦に移ります。」


 さっきモランに飛行可能になるような魔法陣を渡しておいて良かった。


 私とモランが飛行し、火龍と同じ高度まで上がる。


「グアアア!!!」


 ブレスが放たれるのを相殺しながら、シールドから少し離れた辺りまで誘導する。


 そして、もう一度高くに援助要請の魔法を放つ。


「…無駄ですね。火龍が他の班のところまで行ってしまうと困ります。ほどほどにダメージを与えて囮になりましょう。」

「…わかった。」


 こんなことになるなら、レベル上げももう少しせておけば良かった。


 そう思いながら、聖女のいる方とは逆側に逃げながら、火龍に水魔法を放った。


「魔法陣の消費が限界だ!!」

 

 モランが攻撃をしながら、叫んだ!


「わかりました!モランさんもシールドに入ってください!なんとか時間を稼ぎます!援助要請をお願いします!」

「わかった…!ごめん…!!」


 モランが逃げている間に攻撃されるのを防ぐために大きめの魔法を放ち、火龍を挑発する。


「グアアアア!!」


 シールドからだいぶ離れているため、ブレスに対して魔法を放たずにひたすら避ける。


(魔力量的に限界が来そうだな…!)


 飛行速度を一気に上げ、火龍の後ろに回る。

 首にナイフを突き刺し、上から水を放つ。


「グアアァァァァア!!グア!!」


 火龍が暴れて、私を落とそうとする。


(殿下から貰ったネックレスがあってマジで良かった…。普通に火龍にこんなに触ってたら火傷ですまないからな…!)


「っ!?」


 火龍の飛行速度が速まる。


(流石に掴めない!!)


 ナイフが抜け、落下する。


(魔法…!)


 魔法で飛行しようとするが、魔法陣の消耗により、浮かび上がってすぐに落ちた。


「……!!」


 落ちている私に向けて火龍がブレスを打った。

 

 死ぬな、と冷静に感じて目を閉じたとき、突然体が浮き上がった。


「え?」




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