生徒会会議①
来週に行われる魔物討伐は、ちょうど魔物が活発化する秋に学園の生徒と騎士団が魔物のレベルのあまり高くない西の森で魔物を適度に討伐するイベントだ。学生としては、安全を保障されながら魔法や武力のレベル上げをできる良い機会である。
そう、この世界にはゲームのステータスと同じようなものが存在する。hpとかを魔物狩りによってレベルを上げることができ、総合的なレベルと速度などそれぞれのレベルが高いほど戦闘能力が高いとされる。自分ではステータスオープンというだけでいつでも見られ、自分より総合レベル低い人で有れば鑑定魔法を使って人のステータスを見ることができる。ちなみに総合レベルは999でカンストだが、殿下はカンストしているらしい。マリッサさんでも426らしいから、相当高い。…ちなみに私は38だ。クソ弱い。
ステータスは貴族の自慢の一要素であり、高いに越したことはないようで、学園での魔物狩りはそれなりに参加者がいる。あくまで、参加は有志のみということだが、300人くらいは参加者がいるとか。
「生徒会の仕事としては、参加者を30グループに分けたうちの4グループの指揮を取ることだ。」
殿下がそういうと、あれ?とモランが声を上げた。
「今まで、3グループじゃなかった?」
「ああ。本来生徒会役員のみでの指揮は手練れの騎士団員によるものより不安があるということで3グループだったが、今年は役員の質が高いこともあって生徒会の負担が大きい。後、4グループの内1つは聖女が参加するため、騎士団と生徒会役員両方がグループに入るようにすることになった。」
「なるほどねー。」
学園は平等主義というのは、上層部の方は割とあってるのか。なんというか、雰囲気がフレンドリーだ。
「問題は、誰がアキちゃんと一緒のグループになるかよね。」
「聖女は重要人物だから、騎士団の方も力を入れて貰ってはいるが、生徒会としてもそれなりに戦力になるメンバーを入れるつもりだ。」
生徒会メンバーは、元々いた殿下、ルドルフ、マリッサ、モラン、バルトと今年から入ったカリストと私で7人だから、4つのグループに分けると一人のグループが発生するな
…。
騎士団とセットじゃないと戦力的に相当低くなるんじゃないか…?
「メンバーが一人になるグループには俺が指揮官として入るから心配はないぞ。」
え、エスパーか。
「そっか、新入生はわかんないよね〜。」
「それはパワハラよ!」
「…ぱわはら?」
「後輩いびりをやめろってことだろ。」
転生者ワードを空気で理解するルドルフさんすげぇ。
「いびれられてる?どう思う?」
「…いえ別に。」
怖え。本人に聞いてくるのやめてくれ。
「…新規会員同士で組ませることはないから、普通に接してくらないと行事に影響が出るんだが。」
殿下がモランに対して圧をかける。
「ひぃー!すみません!」
なるほど、生徒会はこういう雰囲気なのか。
「メンバーに関してだが、カリストとルシアはなんか意見あるか?」
…話に入りにくかったからこれは助かる。
「フランツが1人で指揮をすることを考えると、聖女様のグループには聖女様とそれなりに顔見知りと実力者を入れるべきじゃない?」
さすが、魔王!先輩にも怯まないその姿勢、尊敬にあたいするぞ!
だから老若男女からモテるんだな。
「自分が特にそうなので言うのですが、得意分野の偏りは考慮してほしいです。」
「ルシアはモランと組ませると良いかもな。」
「アクトールさん?」
「俺?」




