生徒会室にて
入学後、一通り学園の説明を聞いたのち、私は生徒会室前に来て…
「来てくれると思っていた。」
…着いた時に生徒会長様からのお出迎えをいただいた。
普段あんまり笑わないのにそんなににこにこして出迎えられると照れる。イメージとだいぶ違う表情が可愛い…。
わざわざドアを開けてもらい、生徒会室に入って、ソファーに座る。
「…生徒会の勧誘はこんなに豪華に行われるんですか?」
「豪華だったか?」
「…それはもう、お出迎え、眩しいですね。」
「喜んで頂けたようで何よりだ。」
いつも通りのSっ気のある笑い方に戻った。
「…そういえば、首席のカリストも生徒会に入ると思います。」
「ああ。カリストとは先に話を済ませた。ツェルには、生徒会以外にも話すことがあってな。」
「…国王陛下に謁見しろ、と言うことですか。」
「あくまで爵位などは学園から渡されるから、陛下との公での謁見はない。ただ、これを。」
手紙。たぶん、お茶会の招待状だ。
「…行きましょう。」
「わかった。」
国王とのお茶会か…、胃が痛いな。
「…嫌だったら俺が…。」
「権力濫用しすぎでしょ。大丈夫です、行きます。」
「そうか。」
殿下は私に甘すぎやしないだろうか。
人間が腐りそうで怖い。
「それから、ライド・カルフェスの残した部屋を見るか?」
ライド・カルフェスが入試の学力部門満点の生徒にのみ解放を許可し、その生徒の采配に任せるとした部屋とその部屋に置いてあるだろう彼の研究。彼が何を研究していたのか、生前は成果も内容も明かされず、未だにわかっていない。
部屋は強力な魔法陣と異世界の技術を用いたロックと爆破できないドアによって、正攻法で開けるしかないらしい。
「見たいです。」
私がそう答えると、殿下は本棚の方は行き、一番上の段の右から4番目の本をグッと押した。
すると、生徒会室に飾ってあった絵がスライドし、人が通れるくらいの穴があった。
「隠し扉?」
「ああ。部屋に入る前に、暗号を解かなければいけないらしいが、ゆっくりで大丈夫だ。俺はここで仕事をしているから。」
「はい。行ってきます。」
息を吸い込むと、穴の中に入る。
「おお。」
入ってみると、なかは結構広い。
私はずんずんと進み、正面のドアに手をかけた。
すると、ピピっと音がして、問題が出てきた。
とりあえず解くと次の問題が出てくる。
数学、化学、物理、前世でいうところのIQテストのような問題…これを受けるのはあくまで転生者だと言わんばかりの問題ばかりだ。
「…正解。最終問題の答えがドアのキーか。」
15桁にも及んだ答えをドアの数字のところに打ち込んでいく。
すると、一枚の手紙が出て来た。
開くと、いかにも宗教勧誘みたいなことが書いてあった。
「…なにこれ。」
私の思いを引き継ぐ者へ
あなたは神を信じますか?
返信をドアに魔法で刻み込んで下さい。
「…これは真面目に書くもんなのか?仕方ない。」
神、というより創造主と呼ばれる存在はいるんだろうな。その存在が、この世界を使って何かをしようとしていることはわかる。
それと、信じるか、と言うのが神に忠誠を誓うか、ということならNOだ。
そんな感じのことを書いたら、ドアが開いた。
「…いかにも研究室だな。この書類の束が研きゅ…え。」




