生徒会
生徒会執行部。
学園でもっとも成績の良い生徒が教師陣に任命されて生徒会長となり、その学園の最高権力者である生徒会長直々にスカウトされて集った精鋭部隊だ。
去年の秋から、今までずっと生徒会長は同じ…、学園史上最高の成績を記録している殿下…つまり、この国の王太子である、フランツ・アマリアの統治の下、生徒会役員は成績優秀者をスカウトすることが決まっている。
現在の生徒会役員は5人。
生徒会長、フランツ・アマリア、2年。
学力 1位 867点
魔力 1位 1000点
武力 1位 1000点
副会長、ルドルフ・マクミリアン、2年。
学力 2位 657点
魔力 3位 852点
武力 3位 900点
副会長、モラン・アクトール、3年
学力 1位 526点
魔力 1位 535点
武力 3位 900点
広報、マリッサ・マズルカ、1年。
学力 1位 600点
魔力 1位 1000点
武力 1位 1000点
庶務、バルト・ロセンシア、2年。
学力 345位 27点
魔力 4位 726点
武力 2位 950点
バルト・ロセンシアの学力を除けば、恐ろしい成績のメンバーが並んでいる。
…春期の入試の合格者が350人程度である事を考えると、バルト・ロセンシアの成績もある意味恐ろしいが。
成績優秀者の隣にとくに、優秀者の隣に座るのが、生徒会長…、つまり、殿下だ。
「なななななななな!」
どうしよう。しばらく会ってないし、何も言わないで逃げちゃったし、もう少し段階を踏んで再会しようと思ってたのに…!
「き、ききききき、」
「おい!落ち着け、ルシア。どうしてそんなに動揺しているんだ?」
「ききききら、嫌、嫌われてたら、…どどどど、どう、どうしよう…!?」
「ルシア?どうしたの?嫌われるって誰に?」
「わ、わたわたわたし、体調不良で、体調不良だから、帰る!」
「ちょ、ルシア!?」
テンパって、とりあえず、走って講堂を出てしまった。
さっきの道の方に、人がいなかったはずだから、全力疾走で戻る。
ドンっ。
と、誰かにぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい!」
起き上がって謝ると、フワッとあったかい物に覆われた。
ふわっ?
「…へ?」
落ち着くような、いい匂いがする…。
前が布で覆われていて、何も見えないのだが、これは…。
「…殿下?」
「久しぶりだな。寂しかったぞ。嫌ってはいないから、安心してくれ。」
「な、ななななななっ、なんで!?」
今日は、人生で一番テンパった日だと思う。




