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入試当日④



 武力試験は、他の生徒と魔法ありの一対一で戦い、戦い方や結果を見て点数を与えられる。


 トーナメント戦の順位に応じて500点満点中から何点か、戦い方などに配点される500円満点中から何点か配点されるが、トーナメント戦の配点は最初から捨てる人が多い。

トーナメント戦で点数をもらえるのは上位50人だけだからだ。しかも、学園に行くつもりのない受験者もいる中の50人だ。やるだけ無駄だと思う。


 トーナメント戦を挑まない受験者は、同じく挑まない人と戦うわけで、見られるのは勝敗でなく戦い方。

 なので、必死に戦わなくても、自分の技などをいい感じに見せれば良い。

 かく言う私も、持ち前の風魔法を利用して、相手の火魔法の方向性をずらしてみたり、風で火力をあやつったりして、試験官に私は技術者ですアピールをしているわけだが…。


「…私は、絶対に負けないんだから!!!」


 なんだろうこのなんか知ってる感じ。

 

 そんなことを言う人もいるものなのかと、ちょっと衝撃で魔法陣に流し込んでいる魔力を止めそうになる。


「火力をもっと、もっと出力を上げれば!」


 あー、風向き的にここで火力は上げちゃダメでしよ。

 しょうがないから魔法を止める。


「やった!」


 …。不思議な子もいるもんだね。


 目の前の彼女、つまり私の対戦者は、オレンジ色の髪をした元気!みたいな感じの子だ。なんとなくヒロイン感のある子だけど、まぁ、違うと信じたい。


「試験終了だ。」


 …終わった…。良かったな。


「お疲れ様でした。」


 とりあえず挨拶だけしてその場を離れた。



           ◇◇◇◇◇


「……もう、13勝ですね。3人とも、後2回勝てば優勝ですよ…。あんたら本当に人間ですか。」


 アルマ達はトーナメント戦参加者だ。そして、後2回戦えば4位以上の順位がつくらしい。

 ちなみに今勝ち抜いているのは、アルマ、バル、カリスト、そして去年も参加している学園の生徒であり騎士団長の息子のバルト・ロセンシアだけだ。


「…相手が弱いんだよね。」

「さっき戦った奴は結構骨のあるおっさんだったぞ!騎士団に所属していると言っていた。」

「攻撃魔法は使っていないんだけどね。」


 …こいつら人間か?


「あ、次私行くね。」


 上位3チームの対戦は1度に行われない。

 騎士団へのスカウトなどのことも考慮し、強い受験者を発見するためだ。


「次はアルマと俺か。」


 アルマはバルと戦うらしい。

 騎士団へのスカウト待ちのおっさんや、実力を示すために来た騎士団員のおっさん達に堂々と勝っていった彼らは、とうとう顔見知り同士で争わねばならないらしい。





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