入試当日②
学力試験の一科目目は歴史だった。
学園は学力試験にはかなり力を入れている。歴史の問題を作っているのは学園だが、記述問題が多いのと、各分野の学者や時には国の重要政治家の作った問題を寄せ集めたテスト3種類のうちのどれか1つが配られるため、かなりの難問で、満点を取るのはかなり難しいと言われている。ちなみに、採点はライド・カルフェスの意思の宿った魔法陣が行い、今までにあったことはないらしいが、採点不可であった場合のみ、問題作成者が丸つけするらしい。
「…4分の1すら解けなかった。なんかすごい難しくない?」
「私は歴史には力を入れていたから、6割は行ったかな。」
「俺は思ったよりいったぞ!ルシアの問題集で解いたような問題が結構あったからな!」
上から、アルマ、カリスト、バルだ。
感想の限りでは、やはり問題は難しいのだと思う。
転生者であっても、王国のことを学ぶのは初めてだからな。
「…結構難しかったですね。」
◇◇◇◇◇
歴史の試験の後、地理、国語、数学と計4教科の試験を受けた。
試験終了後…
「俺は、生きていて良いんだろうか…?」
「バルがいたから気づかなかっただけで、私って凄く頭が悪かったんだね…。」
転生者の2人はきっと今までにないくらい酷い点数だったのだろう。なにせ、学園の入試は凄く難しいからな。
「私も思ってたよりかなり悪かった。」
ちょっと焦ってる、とカリストが溢す。
国語までは良かったが、数学の後、3人のテンションは一気に下がった。
数学の問題は、全部で大問が5つあったが、最後の方の問題は前の世界の高校生からしてもだいぶ難しい問題だった。
特に大問4は、この国にはまだない単元の定義を示され、証明や応用問題を解かされる、と言った問題なのだと思う。
私が解いたのは三角比の問題で、sinなどの定義を示されたあと、公式の証明問題や、関数を用いた応用問題などだ。
大問1、2、3はこの世界に今は存在する単眼が多い。ただ、学園では習わないようなものも多かった。とはいえ、せいぜい高校生の教科書レベルで転生者で有れば余裕で解けるような問題だ。
大問5は、統計の問題だった。グラフを元に分析すると言う、この世界でもかなり重要視され始めた分野だ。
「転生前は病室にこもってたからなー。」
「アルマがか!?」
「以外だね。」
「うん。だから、そこまでちゃんと勉強してなかったんだよね。」
「…俺は普通に学校に通っていたんだが…。」
「バルは今も昔もバカなんだね!」
「な、なんだと!?」
「まぁ、結果が出るまでわからないでしょ?」
「ま、まぁね。」
学力試験が終わると、ずいぶんと気が抜けたようだ。
「…あのー、この後魔力試験と武力試験もあるんですよ?しかも3人はトーナメント試験のほうに出るんですよね?そんなにリラックスしていて大丈夫ですか?」
「余裕だな!」
「私もよゆー!」
「…私も学力よりは断然出来そうかな。」
…戦闘民族め。




