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~苦労兄、何時か、報われたい~

初心者のため、誤字、脱字があるかもしれません。

ご都合主義で、所々、支離滅裂になるかも知れませんが、温かい目で、見てください。

両親が共働きで、歳の離れた兄が、歳の離れた妹を両親よりも、よく見ていた。

兄は、中1になったばかりの少年で、父譲りの端正な顔立ちをしているが、成長期なのでまだ、平均身長よりも高くない。が、こうご期待。

内面は豪胆であり、些細なことは、多少、気にしない。最近の悩みは、妹のわがまま。

両親が、共働きのために、妹の送り迎えは自分の役目。

だからこそ、日課になってる大声が、保育園に響く。

「帰るぞ!」

猿渡理空の最近の悩みの相手は、実妹の理世である。母譲りの元気眉毛とチャーミングポイントの幼児らしいまん丸ほっぺ。最近の反抗は、いやいや期かと、兄が苦心してるが、妹には、関係ない。

「響。帰ろ!」

理世に言われた少年は微笑む。母の親友の息子であり、同じく、共働きで激務の両親の代わりに、理空がついでに、迎えに行ってる。幼馴染みであり、理世が将来、結婚するんだと息巻く相手。

女子が羨むほどの睫毛の長さで、陶器のように白い肌、儚げな美少年は、本来なら、モテモテだったろう。妹に気に入られなければ。可哀想に。

「うん。」

お利口であり、理世の保護者ですか?と言うほどのしっかりもの。理空は、妹に、逃げられないようにしろと念強く、言い聞かしてる。

保育園から出て、帰路を歩いてると、立ち止まる妹。

「どうした?」

「なんか、来る。」

「は。」

人通りがあり、今も、闊歩してる歩行者や自転車が行き交う。すると、地面に、見慣れない模様が浮かぶ。

「にいにい!!」

「!?」

咄嗟に、理空は、理世と響をだっこする。

目が瞑れると思うほど、眩い光が辺りを包む。

その時、回りに同じように吸い込まれた数名がいた。


息が出来ない程の圧迫さに包まれ、ベシベシと、兄を叩く。兄は、気がついたようで、緩める。辺りを見渡すと、見慣れない豪奢、豪華絢爛の部屋。見下ろす、不気味な瞳。理空は、頭の中で整理する。現状把握は、最善。ゲームや漫画のような神官のような出で立ちをした不気味な男は、見下ろしてるようだが、声をかけてきた。

「大丈夫ですか?」

「はあ。」

起き上がると、神官の後ろには、謁見する王族みたいな二人がいて、恰幅が良い王様ときらびやかなドレスと宝石を身につけた女王様。咄嗟にまずいと理空は思う。オタク友達の話を聞いていたので、俗に言う、異世界転移!!

妹は、人見知り発揮をしてるようで、眉を潜めているし、響は、ただ、回りを眺めていた。

先に目を覚ました何人かの男女がいるが、見た感じ、女子高生と男子高校生のグループで、非常にキャピキャピしてる。

国王陛下曰く、一に、この国は、魔王に、狙われ、侵略の危機に瀕している。二に、異世界からの伝説の勇者様と聖女様一行に、

助けを求めに、召喚したこと。

三に、魔王を滅ぼして欲しい。

これ等に、信用出来ない理空は、早々に、聞いたオタク友達の情報をフルに使う。ステータスオープン。


猿渡理空

巻き込まれた異世界人。

個人スキル→空間移動。ハーレム要素あり。

(ハーレム要素?あり?なんだそれ。あと簡素だな!)


猿渡理世

巻き込まれた異世界人の妹。

個人スキル→テイマー、野生の勘。

(最早、なんも言わん。)


音無響

巻き込まれた異世界人

個人スキル→創造魔法、賢者素質あり。

(これが一番ヤバイ。スキルを改竄)

賢者なんて目をつけられる要素だ。よし、消しとこ!


あのキャピキャピした男子高校生が勇者らしく、女子高生が聖女らしいので、素早く、退却。改竄したお陰か、響の賢者スキルはバレず、だだの一般人だと誤解させられた。勇者や聖女がいるようなので、城から出て、三人で慎ましく、生きていきたいと、巻き込まれただけなので、あわよくば、多少の金の融通を願えば、意外とすんなりと貰えた。

「あのこらは?」

「勇者や聖女じゃなかったみたいだし、いいんじゃねーの?」

「でも、あの中学生は、可愛いかったよ?」

「ギャハハ。」

処遇が手厚くされるため、余裕があるようだ。見ず知らずの高校生グループを助けるには、無理だ。妹と響の方が大事。

今すぐに、国外脱出の方を図る。





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