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疲れた。
気がついた。足が地面についている。歩くのを止め、上を観る。巨大な柱は俺を見ない。デカいのを観ながら歩き出す。空気は少し冷たく、涼しさを感じさ、俺の頭が気持ちよくなる。
遠くに、長い、細い棒が、ぼうっと見えた。
「梯子だぁ!」思わず叫んだ。走った。
しばらく走っていたら、道路の端に短い梯子を見つけた。途中で折れていた。また走った。
景色は変わらない。ので、梯子だけを見つめて走る。速く、速く、走る。梯子を見ていると元気が出る。
「着いた!」
ニヤけなが息を整える。そして、梯子に手をかける。また、息を整える。そして、上を見る。
手汗が噴き出した。