EXTRA-EPⅢ『Alius Orbis Terrarum』
ーーAtari erat per orbem terrarum MMXVIII AD,
Quaedam puellarum fuerunt.
ーーAmicissimis puellae.
Ibi iam peracta. Puellae in paradiso.
Ex quadam Nichigai factum est unus puer,
Hortari coepit occulte puellae.
Puellae statim animadvertit, unum hominem, et duxit in una persona.
In illo tempore ut adhuc fecistis quod esset bonum.
'Et ostende faciem iuvenis ego nesciebam nisi quia illuminati sunt puellae…
……………………ノイズの音が疾走する…………
外に出た、あの瞬間の喧騒と暑さが一時の風に巻かれた外套に揃って翻る……………………
一つの端末を越えて聞こえてくる彼女達の罵声…………
疎まれる者にされた……心を壊された…………たった一人だけを完全な悪人にして……………………彼女は僕を殺した…………今にでも見てしまえばきっと彼女は言い訳をするだろう…………………………………………「私が貴方を殺した?実質的殺人なんかしていないので罪にはなりません」と……………………
余■宣kなんて本当なnnnnnnnかな…NaN■って本当なのか…な………どうしてまだ今も生きtい■んだろう……………………どうして■■中で■院にいるのに…通■してるrあしいのに…朝から■夜まで張りtけr■んだ■■………………………………どうしtそんなデリ■ートなこtをT■ぃ■t…あ…で、■けrnんだ6r楼????????????????????????????????????????
Et adolescens, qui occisus est apud omnes.
Et factum est puer ex toto corde, qui occisus est lancinata sunt bona, et conculcatum ab omnibus.
Sicut unus homo 'Ahahahahahahaha!!"risu erat.
Iam ad se mutuo cohortantes, risit quattuor reliquas in populo.
Holocaustum est et adulescens corpusque intima cordis captum fuisse ad eam infinitam nugarum.
ーー烟る火の向こう、事一箇所に集まった四人の女性が身を寄せ合っている。
「なんで…っ、どうしてこんな………!!」深手を折った二人の女性を見て一点を見遣り彼女は嘆く。
彼女の補佐者達も皆死んだ。
「諸悪、お前達が死ぬ番だ」焔に照らされてきらりと白銀を光らせた真剣を抜く。男の目に希望は無い。
「姉ちゃん」深手を負わずに済んだもう一人が彼女を呼ぶ。「早く逃げよう、姉ちゃんも私もあいつに殺されちゃう」必死にそう呼び掛けては時折男の様子を見ていた。
「でも……■■■さんと■■さんを置いていく訳には……………」心細く呟く彼女を余所に、男は近付いてくる。
「最期に問おう、自分達がやった事に自覚は?」息を一つ深く吸い込み、改まった男が訊ねる。
「私達がやった事………?そんなの知るかっ」四人の女性達の中で最も最年少で血気の盛んな異人の女が強気で、反抗的に返す。
「そうか。では此処で死ね」男は其の絶望を更に深めて真剣を振った。
「きゃあっ!!!!!」
「いた…っ!!」二人はとうとう傷を負って、彼女に至っては惨めな程に痛みに対して呻き声を上げている。
深手を負っていた二人については既に事切れていた。
「痛い…痛い…痛い……死にたくない…死にたくない………まだ、死にたくない…あと1000年は生きたい…………………………」
失神に至りかけているのか、彼女はただ只管呻きながら呟いている。元号…決められるなら聖女……、れる立場になったら■■■に………て…■■■神社を建てる……………………といった類の言葉が、まるで流血と苦痛の様に。
「くう、ぅ…っ……姉ちゃん、姉ちゃん大丈夫…姉ちゃん……………」呻きながら妄言を吐き続ける彼女を気遣って、自分の傷の事等見えていない。
「ーー死ね、死んで詫びろ、あの人はもう戻ってこない。死んでしまった。お前達が殺した様なものだ。人殺し共め、のうのうと」
男は悔恨と積年の怨嗟を吐き捨てた。彼女達の絆等と云うものの姿に、人殺し同士の共犯的な絆の深さに。
「や…だ……死に……………たくない…」此の中で一番に長の様な立場であり、最も罪深い彼女が涙と唾液と鼻水といったもので顔をグシャグシャにしながら土を握った。
そして男が無様なものに死を叩き込もうと銃を突き付けて引鉄を引いた時ーー
「姉ちゃん!!!!!!!!!!」
ーーパァァァン!!と辺りに響いた音に、其の場はざわめく。
「ううううっ…………………………」
「■■ちゃん!!?」銃声と目の前の光景に意識を一瞬で引き戻された彼女は、自分の前に崩折れる者の姿を見て己の傷等厭わずに其の身体を支えた。
「ね…ねえ……ちゃ…ん、姉ちゃんは…生きて………■■■ちゃん………や…■■■■ちゃん…の話とか、■■ちゃんと双子ちゃんの話とか…さ、聞かせて……私…姉ちゃんの創作………大好き…だから…」
じわりと広がる黒い染み。ーー血だ。暗いから黒く見えるが、焔に照らされた時に僅かに赤色である事が分かる…そして鉄の匂いがする。
「■■ちゃん、■■ちゃん、死なないで、私の事庇って死んだりなんかしないでよ、■■ちゃんが居るから成り立つのに、もっと素敵になるのに、私達」
彼女は支えた其の身体に腕を回して、傷には触れない様に気を付けながら身体を運んでゆく。
「■■ちゃんの■■■■ちゃんもっと見たいし話もしたい、■■■■■の話もしたい、■■ちゃんの■■■■■の絵だって沢山見たい、生きて、お願い、生きて」
事切れてしまっているとは言え、二人を置いていく事に少しばかり罪悪感を感じながら、妹の様に、半身の様に、或いは妻や嫁として可愛がっていた女を必死に助けようと足を引き摺りながら進む。
「…………。彼が受けた苦しみ以上の傷を負わせてやる、苦しめ」男は彼女に容赦無く銃を向けて数発撃った。苦痛に悶える彼女。先程よりも強い痛み。
まるで焔に焼かれる様な苦しさが彼女を襲い続けた。
「ーーっうあっ!!!」ズシャ、と二人の身体は地面に臥す。
彼女が歩んだ跡は血の滲む跡として残り、彼女を中心に血の海が広がる。
(あーー…もう、立てない……………)
悔しさに涙を落とす彼女の上から、男の冷たい声が降り掛かる。
「ーー復讐される己の行いを恨む事だな」
男は最期を与えるべく彼女の頭に銃口を向けたーー
「ーーうわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
死に掛けとは思えぬ程の声量が、彼女から出た。
「っ!!?」男は一瞬驚いて、警戒の為に更に身構える。
彼女を中心に、大きな力が展開され、奔流が辺りを覆い、轟かす。
「死にたくない死にたくない死にたくないっ………こんな所でなんか嫌、嫌!!!いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
応える様に、強大な力の様なもの、其れ等は彼女の為に発動した。
……………………ーー
『……………………嗚呼、何て愚かな結末なんだろうね。
馬鹿なんじゃないのか、此の女。
ーー自分と■■ちゃん達の為に、世界を滅ぼすなんてさあっ!!!!
まあ滅んでしまったものは仕方が無いかな。
だって彼女は自分達以外の事なんて"これっぽっち"も考えていなかったのだもの。
お陰で無辜の民すら殺された!!!ははっ、「此の世界」の女神も本当にどうしようも無いなあ。
ーーどうやら何処の世界でも「彼女達」は酷く愚かで、哀れで、身勝手で、無責任で、人殺しなのは変わらないらしいね。
彼女達は何処で生きていても結局罪を犯すんだ!!ふははっ!!!!なんて、なんて罪深いのだろう!!!!!!!!
"僕達"が居ようと居まいと、彼女は、彼女達は無限にも残酷さ!!!!!!!!
ーーさあ、幕引きといこうか』
ーーAtari erat per orbem terrarum MMXVIII AD,
Quaedam puellarum fuerunt.
ーーAmicissimis puellae.
Et fatue ad suum commodum,
Quod est ad non affinia quae ad caedem hominum.
ーーEt volebant quaerere auxilium, et ego: in tantum claudere parva cum conservis suis,
Destrui fecit mundum, et occidere eum multum vitae.
ーー或る世界の観測結果による『最も罪の深い女』の話より




