表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dea occisio ーFlamma florumー  作者: つつみ
Sioya Tagrayuuga Sihorn(聖都白塔)
28/125

『Amore ardens repugnare et cecidit ad solis occasum』

聖都白塔の攻略を見事完遂させ、女神ペールアによって作り出されていた贋者(イミテーション)のデインソピアを破壊した後、一行は新たな情報等の為に帰路に着く事になった。









「……………………。」

復讐者は己の手を見詰めていた。収束する光、放たれた蒼。ーー()()が、何を表していたのか、其れは彼には今一分かっていなかった。

但し何故か、報復の力とは異なるものの様な気がしていた。其れは紛れも無く否定出来ない。

(偽られていたとは言え、女神を破壊した此の力は何だろうか…)

彼は己の手を見る。…すると、何と無く自分の中にあるものが透けて見えてくる様な気がしていた。




ーー掌を通して感じる、自分に内在する力を見て、ふと彼はぼんやりと気付く。




…追従者クロルの力を感じない。
















殺してきた女神、追従者、仲間達が殺した分も含んで其れ等の力が自分の中に在るのが分かる。

でも、たった一人、クロルだけが消えていた。

ポッカリと其の部分に穴が空いた様にーー

































ーー復讐者の蒼い瞳に驚愕の光が僅かに灯る。

「ぼーっとして。何してるの?」横からエムオルが復讐者を気に掛けて顔を覗き込んだ。

「…、あ、ああ、いや…何でも無いんだ」復讐者が慌てて取り繕う。

「???へんなのー」エムオルがケラケラと笑って弾みながら前へ前へと進んで行った。

「ほら、そろそろだよ。りぷれさりあ。見えてきたねー」

振り返ったエムオルが指差した方角に、見慣れた建造物が映る。

不可侵領域の風が、凪いでいる。

一行は在るべき居場所へ、皆無事に帰還したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ