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Dea occisio ーFlamma florumー  作者: つつみ
Quiescis ーveritasー(真相)
106/125

『Vide dies』

ーー聖都跡地より更に西の地点、寂しい場所に()は居た。

























『…………此の先かな…』

肉体と呼べるものは無くとも、寂しい白雪の地面と曇天に過去其の目に映した光景が呼び寄せられる。

そして、彼は心を痛めた。

世界の惨状にも、栄えていたであろう都にも、何もかも。

敵の拠点である場所を見て心を痛めてしまうのだから、明確に弱くなったな、と彼は悟る。

















































ーー"ニイス"は、世界中を飛び続けて「()()()()」を探していた。

目的の場所を見付け出す為だけに、彼は復讐者という相棒と離れた。


(ようや)く、其の目処が立ち、小さな痕跡をじっくり見詰め、遂に彼は見付け出せた。

『悪い事を考える為の知恵は兎に角働く様だなあ』

己が得た知識を全体にとって良くない方へ動かす為に活かすなんてさ、と彼は今は亡き女神を皮肉った。




不自然な木の並び。

不自然に盛り直された土。

陽の光と小さな地熱で溶けた部分の中に、溶けきらなかった雪の形。









『こうも整えられていては…ねえ』

彼は遺物の力で実体化を行い、力ずくで底板を開く。

『ーー然しシーフォーンは…()()()()()()()()()()()()()()存在に対策を打って実体では無ければ開けられない物質を作って、其れで底板の扉を作り上げていたとは思わなんだ』


ーー恐らく、星の乙女(■■■■)がうっかり入って来ない様に作ったのかもしれない。

(兎に角()()は実体化こそしていたけれども、僕みたいになれるみたいだそうだしな……)

エムオルから大分以前に聞いた事を思い出しつつ、階段をゆっくり降りていった。









































カツン、カツン、と階段を降りて行くと、重厚な扉が立ち塞がっていた。当然、と思っていた彼にとっては如何というものでも無かったがーー

『……………………。』

うーん、とニイスは考える。…考えて、改めて辺りを見回す。頑丈な壁しか無い。ーー様に見えたが。


(嗚呼、此れ。此れだ。最初に見た扉は唯のフェイクだったか)

造りこそ立派な扉だが、入ろうとすれば侵入者を磨り潰す罠でも起きるかーー

『でも内部に何かあっても嫌だしなー』

そう言いながら、ニイスは「敢えて」偽物の扉の方を開こうとした。




『扉を開くのに認証が必要だとは。態と間違え、本物の方を通ろう』

適当に番号を入力しーー




"ーーひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o!!

























ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

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ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o

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ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o ひゃーーーーっほう!o(*^▽^*)o



まるで罠に掛かった鼠を愚かだと馬鹿にするかの様にシーフォーンの巫山戯た言葉がけたたましく鳴り響いた。

或いは罠に掛かった鼠を始末出来るぞ!!と喜んでいるのか。

随分趣味も頭も悪そうな警報だな、と彼が実体化を解いて元に戻るのと擦れ違う形で、対侵入者用の自律行動機が偽物の扉の方から現れ出した。






ニイスは急ぎ、壁の隙間から見えた本当の道へ向かって飛び込む。

実体が無い為、難無く壁をすり抜けられた。

『綺麗に磨り潰すんじゃ無くてグチャグチャにしちゃう系かあ』

危なかった、と彼は安堵する。


そしてそおっと隙間から様子を窺うと、偽の扉は一度開いたら其れきりらしい。

然し其れでは出る時見付かる可能性が……と一瞬だけ彼は困ったが、どうせ()()シーフォーンだ、面倒臭がって自分用の出入り口位残しているのでは、とあっさり答えを見出した。





そして解析の為に遺物を照合用の機械に当て、

『えーっと…「65403403」に「CIOYA4」、「Y・T2-21」「08AO」……』

殺した女神の情報を抜き出し、其処から得た情報を入力した。

ーー何か小さな音が、カコン、と聞こえた。

















ーーそして開かれた扉の先へ、彼はふわりと進み入ってゆく。

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