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4.好きの気持ちはバレないように!

入部の手続きをほぼ刹那に丸投げした状態で俺は下駄箱に行き靴を取り出して校門を出る。周りに植えられている桜を見ているといつもとは違うように見えた。

家に帰ると唯が何かを必死に探しているように見えたのでそれとなく手伝ってあげることにした。


「唯?何したんだ?玄関で」


「あ!おにぃちゃんお帰り!何でもないから気にしないでいいよ。」


俺に見つかってはいけない物なのかと思い俺はこれ以上聞くのをやめて靴を脱ごうとする。脱いで床に上がろうとすると滑ってしまい派手に転倒してしまった。


「いてて」


「え?おにぃちゃん大丈夫?応急手当てしないと!」


俺を気遣って手当をしようとしてくれる唯を「心配ないから大丈夫だぞ!」と言って途中で行くのをやめさせる。すると、靴箱の下に薄い何かが見えたので丁寧にとってどういった物なのか確認する。


「ん?何だこれ?」


俺が見つけたのは一冊のノートでありそこには題名の所にでかい手書きで【㊙︎ノート!】と書かれており何なのか少しだけ気になった。中身を確認しようと思いページをパラっと1ページ目をめくろうとすると急に唯が叫びだした。


「え?おにぃちゃんそれなんで持ってるの?」


「え?あぁ下にあったから拾ったんだよ。」


唯は慌てた様子で色々と俺に確認してくる。どうやら唯が探していたものはこれらしい。㊙︎と書かれている点からして余程大事なものなのだろう。


「もしかして、中身見た?」


「いや、見ようとしたタイミングで唯が叫んだから中身は見てないが」


すると、唯は安心したらしく「はぁよっかったぁ〜」と疲れたような溜息をついた。そんなに大事なものが靴箱の下にあったのが謎だが最大の謎はあの㊙︎ノートと題されたノートに何が記されているのかだ。


「因みにそのノートは何について書いてんだ?」


それとなく唯に聞いてみるとまたもや唯は慌てて顔を真っ赤にする。少し経ってから唯は口を開いた。


「う〜ん、そんな大層なものじゃないよ笑そうだなぁ

私の将来設計図みたいな感じかな?笑」


俺は昔から唯と仲が良く嘘をつかないと思っているので俺は素直に感心する。


「へぇ〜、すごいな!ガンバレよ!応援してるぞ!」


俺の言葉が聞こえていたらしく縦に小さく頷いて2階にある自室に戻る。俺も唯の後を追うような感じで着替えの為に唯の隣の部屋である自室に向かう。


「はぁ、疲れたぁ〜一回寝ようかな?」


誰に対して言っているわけでは無いが何故か俺はよく独り言を声に出す。声に出すことがいつもは無いのでたくさん口の周りの筋肉を使った今日はいつもより少しだけ疲れたような気がしたので俺は部屋を暗くして仮眠を取る。


***


「はぁ、よかったぁ中身見られたらどうしようかと

思ったよぉ〜」


私は誰にも特におにぃちゃんには見られたくない

【㊙︎ノート】を開いて安堵する。

もし見られたらと思うと寒気がした。何故ならこれはブラコンな妹の書く日記なのだから。


今は本人もいないから言えるけど私はおにぃちゃんが本当に好きだ彼女になりたいくらい。だけど妹がガチで兄に恋をしてはいけないのを私は知っている。だからこれを見られたら私は多分(精神的な問題で)死ぬ。好きだと自覚したのは中1の初めの頃友達とのたわいもないような会話をしている時好きな男子の話になったのだけれど私はおにぃちゃん以外誰もが思いつかなかった。


「よし!今日は何を書こうかな」


私はシャーペンを持ってノートをパラパラめくって白紙のページに書き始める。決して毎日欠かさず書いているわけではないが3日に1度は必ず書いている。内容はごく普通の日記と同じ………


〔今日のおにぃちゃん!〕


『今日はハラハラドキドキだった!。あと少しでブラコンである事がバレかけたのだ。今度からもっと注意して行動しよう!私!』


はずなのに何処かがおかしいのかとても誰にも見せられる内容ではなかった。まぁ、書く題材が先ずアレな時点で「ムリか!」と思い何故か笑えてくる。


㊙︎ノートに今日のことを書き終えて時刻を確認するとそろそろ夕飯の準備をしなくちゃいけない時間になったのでおにぃちゃんの部屋に行く。毎朝起こしにおにぃちゃんの部屋に入るのでそこまでドキドキしないがやはり、おにぃちゃんに近づくとドキドキする。

これ以上は私がおかしくなると思い部屋をすぐさま出てリビングに向かう。短時間で簡単なカレーを作って再度おにぃちゃんの部屋にリベンジしようと思い扉を開ようとするがドキドキが早まったのでドアをノックして起こすことにする。


「おにぃちゃん夕飯できたよ?一緒に食べよー!」


すると、おにぃちゃんは起きていたらしくすぐに扉が開いた。私はおにぃちゃんと一緒にリビングに向かって椅子に座りカレーを食べる。


「お、今日も美味しいな!」


私の料理はいつもおにぃちゃんには好評でほとんどかかさず毎日褒めてくれる。私は笑顔のおにぃちゃんを見て改めて思う。


【やっぱりおにぃちゃんの彼女になりたいなぁ】


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