1.きっと彼に恋愛は似合わない。
彼女とは何なのだろう
彼女とは自分の中の理想や幻想でありその存在こそ確かなものではない
高校生になると彼女がいるかどうかで立ち位置が決まる、理不尽でしかないが彼女持ちこそが真の覇者なのだ
彼女がいない人にはリア充からの偏見の目に晒されてしまう。そんなリア充諸君は自己中心的な思考でしか会話ができないのだ。自分第一でしか話せない奴でもその周りには女子が群がる、それはなぜか………
顔だ。そんな奴らにはボッチの素晴らしさがわからないのだ。
世界で一番空気が読めるのはリア充ではなく…………
非リアだ。
非リアである俺の朝は変わらない、朝早く起きて、ご飯を食べて歯磨きをし制服に着替える
何十年とこのルーティーンの様な代り映えない生活を送ってきた、高校二年生になればリア充になれるなんて誰かが言い始めた夢物語か理想論でしかないのだ。
それは俺が立証できる。この方生れて一度も彼女的存在に出会ったことがない、そもそも友達がいない
彼女的存在を作ることにおいて友達がいるというのは大前提であり孤高な非リアである俺は恋をする資格がないのであろう。
「おにぃちゃーん、そろそろ起きないとまずいのでは?」
俺の朝はいつも妹である唯に起こされて始まる。
唯は毎日俺の部屋に入って起きてーと言って俺の肩を叩いてくる。
「もう、そんな時間か、それじゃ身支度してリビングに向かうわ」
「うん、時間的にもギリギリだから早く来てね」
俺は制服に着替えて洗面台に向かい顔を洗う。髪の毛はいつもセットせずに登校してるためそこら辺の男子高校生より朝は遅く起きれる。
「待たせてごめん、それじゃいただきます」
そう言って俺と唯は朝食を取る。この時間は特にテレビを付けずに食べる。唯が毎日話題を出してくれるため朝食中は基本話しながら食べているのだ。
「ご馳走様でした」
俺は食べ終わった食器を水に浸しておく。洗い物はいつも唯がしてくれるため俺は家庭の手伝いをほとんどしていない。
「よし、じゃあ行ってくるわ」
「うん!いってらっしゃい!」
妹は中学生のため俺より少しだけ出るのが遅い。だからいつも俺の方が唯より先に家を出ている。今日から 高校2年生になる俺はいつも歩いている道を今日も変わらず歩く。すると後ろから「悠馬ー!」という声がしたので振り向く。
「久しぶり悠馬ー!」
「お、おー久しぶり」
「どうした?忘れちゃったのか?俺の事」
忘れるはずがない。彼の名前は逢沢風雅、中学時代の
同級生だ。スポーツ万能・成績優秀・そしてこの整った顔立ち。女子の憧れる男子像を全て取り入れたような存在である彼に好意を寄せる人がいないわけがなく
1クラス分の女子に告白されていたらしい。
しかし、風雅が選んだのは告白した女子ではなく俺の初恋相手である野坂さんだった。
「てか、なんでいるの?」
「なんでってこの制服で分からない?」
「転校したのか」
「大正解!という事なんでこれからよろしくなぁ!」
「お、おう」
風雅は俺の唯一の友達だった。こんなクラスの端にいる男子に話しかけてくれる人なんて当然いなかったが何故か風雅だけは話しかけてきた。だけど、中3になって疎遠になった。クラス替えがあったのも1つだが理由は他にある。
【風雅が俺の初恋相手と付き合い始めたのだ】
しかし俺はそのことを知らず野坂さんに告白してしまった。返答はもちろん断られた。それ以降ギクシャクしたまんま中学を卒業した。
「そういえば知ってる?この高校って変な部活があるらしいぜー」
「なんて名前の部活なんだ?」
「恋人部って、名前だったと思う」
はぁ、と俺は心の中で溜息をつく。あの、失敗以降一度も女子と話していないし関わっていない。恋人とか彼女とか聞くとあの時のことを思い出してしまい嫌な気分になる。
「それでさ、相談なんだけど一緒に行かない?」
「いや、なんで?」
まさかのお願いに驚いた。しかし、風雅は諦めず再度俺を誘う。
「ねぇ、行かない?部活入ってないんでしょ?」
「いや、入ってないけど帰宅部で俺は満足だ」
「え?確かこの高校って2年生になったら絶対にどっかしらの部活に入部しなくちゃいけないって言ってなかったか?」
その言葉を聞いて思い出した。確かに入学式後のホームルームで先生が部活について説明していたような。
「そういえば、そうだったな」
「だからさ、一緒に行かね?恋人部」
サボっても許される部活かもしれないしサボれる部活なら入りたいので風雅の誘いに乗る事にする。
「分かったよ、放課後行こうな」
風雅と話していると既に俺と風雅は学校の正門まで来ていた。クラス発表は掲示板に貼ってあるらしいので掲示板を見に行く。
「え、俺何組?」
風雅が俺に尋ねてくる。見方が分からないのかと思ったので俺は風雅のクラスも見る。
「俺と同じA組だよ」
「マジで?これからよろしくー!」
「え、お、おう、」
題名を前のに戻しました。
皆さんは俺にだって彼女達から好かれる権利はあります。が最初の作品タイトルだと思うかもしれませんが実はブックマーク0の時に面白半分で改題した時の作品タイトルであって本当に最初の作品タイトルは俺に恋愛は似合わないだったんですよ笑笑。まぁ、僕はよく題名を変える人なのでそこらへんもよろしくです!笑笑