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お祭り、そして交換留学

 あの女の人の言うようにSNSのシュリー(吉祥)@Sriのブロックを全部解除したよ。

気をつけてたはずなのに、いつの間にか不幸配ってた。

その事ですごく落ち込んだよ。


 サマージャンボは4等当たったけど気がはれなかった。

本当はジャンボで何等当たろうが問題にならない。

そんなことは自分でもとっくに分かってた。

でも以前と同じだと思いたかったんだよ。


 大きな力には大きな責任が伴う。

その覚悟が無いまま今まで自分を騙して来た。

でもこのままじゃ駄目だ。

変わらなきゃ。


 あの人はきっと恐ろしかったんだと思う。

でも勇気を振り絞って私に教えてくれた。

だからラクシュミーは彼女の行為を賞賛するって言ったんだ。


 元に戻れないなら、前に進むしかない。

自分を信じてくれる人の信頼に答えよう。

望まれるものを人に届けよう。


 サラスさんはコンサートでファンの期待に答えてた。

そうだ、私を望んでくれるのはネットの女神の信者。

SNSのシュリー(吉祥)@Sriのフォロワーのみんなだ。

大規模オフ会、いえ、ラッキーラッキー祭りをしよう。


 ラクシュミーのお祭りはディワーリー、秋の新月の夜の光の祭。

野外音楽堂を借りて、みんなで集まれないかな?

そして送り火に匹敵する光を放って夜のK市を染めよう。

街にラッキーを振りまこう。


 サラスさんに電話で相談した。

「サラスさん。実はディワーリーの日にK市でお祭りをやりたいんです。

M公園の野外音楽堂を借りて。

K市に光を放って幸運を振り撒きたいんです。」


「シュリーもついに本気になりましたか。

思いっきりやれば良いんです。

協力しますよ 。」


「ではサラスさんも出演お願いします。」


 野外音楽堂はサラスさんがチャリティーコンサートするって言う名目で押さえてもらったよ。


 ガネッシュさんに電話して2頭身キャラクターグッズの開発状況を確認して、ラッキーラッキー祭りの支援をお願いしました。


 2頭身キャラクターグッズ第一弾はシールとぬいぐるみ。

オンラインゲームのキャラクターとしても登場するみたい。

お爺ちゃん経営者が冒涜って言ってたのも無理ないね。


 ガネッシュさんはシールとぬいぐるみを祝福して欲しいって言うので、もう一度出向いてその時支援お願いする事にした。


 夏休みの終わり近くにガネッシュさんの所に行ったよ。

応接室に丁重に通されて、ガネッシュさんが来た。


「今度ディワーリーの日に、K市の野外音楽堂でお祭りをしようと思うのです。

協力いただけませんか?」


「もちろんです。会場その他の費用は援助させていただきます。」


 その後倉庫に行ってシールとぬいぐるみを祝福したよ。

お祭りに使うのでシールを少し貰った。


 野外音楽堂の予約をして、サラスさんとガネッシュや他の商業会の人と何回か打ち合わせした。

会場設営等は商業会の人でやってもらう事に。


 夏休みの残りは頑張って勉強して過ごした。


 夏休みが終るといつも通りの日々が戻ってきたよ。

お祭りの事はまだ秘密。


 ところがネットではサラスさんが野外音楽堂でチャリティーコンサートを開くって噂が流れ始めてる。

誰もサラスさんに直接聞けないみたいだけど。


 いよいよ1月前になって、SNSでラッキーラッキー祭りの告知をした。


--ー


シュリー(吉祥)@Sri

11月○日にK市の○公園野外音楽堂でオフ会やるよ。

名付けてラッキーラッキー祭。

午後5時半開場、6時開演、7時終了予定。

私のお友達のスペシャルゲストも出演します。

誰かと一緒に来たい人は人数書いてね。

参加希望のフォロワーさん先着2000人にダイレクトメッセージでチケット送ります。


--ー


 フォロワーは2500人位いたけど、参加希望は300人ほどだった。

大体みんないつも見てるわけでもないし、平日だしね。

遠隔地の人もいるだろうし、そんなものか。


 サラスさんの名前出したらもっと集まったんだろうけど、これはシュリーのお祭りだから。


 今年は9月になっても扱ったけど、10月になると本格的な秋が到来。

K市は観光シーズンを迎えて、○公園の周辺は外国からの観光客が一杯いる。

そんな中、こそこそと2頭身ラクシュミーシールを電信柱や、標識など、街中にある棒状のものの見えないところにこっそり貼っていく。

へへっ、本番を見ててね。


 サラスさん所で、サリーの着方を教えてもらったよ。

当日はサリーを着て登場する予定。


 準備万端整ったところで、霧子ちゃんとえっちゃんに話をしたよ。


「実は今度SNSのシュリーのフォロワーさん達とオフ会やるんだよ。」


「ふーん。そうなんだ。」とえっちゃん。


「知ってるよ。私もフォロワーだから。

でも野外音楽堂なんて何するの?」と霧子ちゃん。


「サラスさんのチャリティーコンサート。」


「え、なんでサラスさんのコンサート?」とえっちゃん。


「それ、聞いてないよ。」と霧子ちゃん。


「だって私だけだったら1時間ももたないし。」


 あれ?エリサさん?


「私も聞いてませんよ。どう言うことなんです?」


「私のSNSのフォロワーと集まってオフ会するんですが、サラスさんに歌と演奏して貰う事に……」


「クラスメイトの私たちに声を掛けないなんて、水臭いじゃないですか。

是非お伺いしますわ。」


 ちょっとエリサさん?あなた何言ってるの。

まあ、良いか。野外音楽堂は2000人以上入れるのに、参加者300人ほどだしね。


「じゃあクラスのみんなにも明日チケット配りますよ。

サラスさん、良いですよね。」


「シュリーのお祭りですから、お好きなように。」


 結局クラスの皆にもチケット配ることになっちゃいました。


 ところが何故かその情報が「K市不思議館」に載ってました。

「シュリー(吉祥)@Sriのフォロワーのオフ会で、サラスバティー・モトワニさん登場か?」

だって。


 そしたらその情報がサラスさんファンに回って、ネットの女神タイムにオフ会追加参加希望のお願いが殺到。

追加で500人にチケットを送るはめになっちゃいました。


 オフ会参加者が増えるのは良いけど、参加希望者にダイレクトメッセージでチケット配るのは大変。


 いよいよ当日です。

学校に衣装の入ったかばんも持ってきて、授業が終ったらサラスさんと一緒にサラスさんちに行ってサリーに着替え。


 野外音楽堂にもサラスさんの車で向かいましたが、途中の道が観光客で一杯。

途中で車を降りて歩いて行きました。

周りは平日なのに修学旅行生やら、外国人観光客やらで一杯。

その中でサリーを着た2人は凄く目立ってたと思います。

何故か観光客に写真撮られたし。

肖像権侵害ですよ。

えー、うそうそ。


 野外音楽堂のセッティングは商業会がプロに頼んでます。

サラスさんと二人は先に入って開演時間を待ちます。

サラスさんのバックバンドやバックコーラスの人も来て準備万端。


 夕方になってお客さんが着始めました。

絶対私に会いたいって人よりサラスさんの演奏を聴きに来てる人が多いよね。

いよいよ、開演。カミングアウト行くよ。


「今日はオフ会にこんなに沢山の方が来ていただきありがとうございます。

シュリーこと、(よし) 祥子(しょうこです。

まずは私の親友、サラスバティ・モトワニさんをご紹介します。」


「ご紹介にあずかりました、サラスバティ・モトワニです。

きょうは私の親友のシュリーのお祭りにようこそおいでくださいました。

まずは、私の歌と音楽でおくつろぎ下さい。」


 そう言うとヴィーナをもって席に腰掛け演奏と歌を始めた。

サラスさん自ら曲の紹介をし、演奏し、歌う。

皆酔いしれたようだった。

最後は夏と同じ神々に捧げる歌で、サラスさんの祝福が降りてきて終了。


 そして私の出番。


「じゃあ次は私の番。街中にラッキーを配るよ。

ラッキー、ラッキー、ラッキー。」


 そう言うと、あらかじめ祝福してあったラクシュミー2頭身キャラクターシールが貼ってあるものがみんな輝き始めた。最上仏具店のラッキーアイテムも。そして私も。


「みんな、外へ出よう。」

 そう言うと率先して野外音楽堂を出たよ。後片付けはスタッフにお任せ。


 野外音楽堂の外の街中でもあちこちが輝き、観光客がびっくりしてた。

そんな中を私たちは行進した。

私も、ラッキーアイテムも輝いて、街中の電柱や色々な物が輝いてた。

そんな中をみんなといっしょに行進して、とっても幸せだった。


 祭りが終ると勉強の季節が来たよ。

サラスさんに英語をならってるんだ。

3月末に交換留学を終えるサラスさんと入れ替わりに私がインドに交換留学に行くよ。

向こうのラクシュミーの信者に会いに行く。


 でも大丈夫。一年経ったらきっと帰ってくるよ。

それまではネットの女神で我慢してね。


---


シュリー(吉祥)@Sri 

じゃあ、お願い募集するよ。



ラッキー祥子ちゃん 幸運を配る おしまい。

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