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八章「メール」
翌日電話しようとしたら夏葵からメールが来ていた。
「今日の午後4時にあの海岸で会えるか」
あの後何度か夏葵にメールを送ったが、返信が来なかったため爽は不安になっていたが『避けられているわけじゃないんだな』
と安心しながらメールを返した。
『2時30分か…』
爽は結月に「ちょっと出掛けてくる」と告げて家を出た。
外は日差しが強く、昨日の激しい雨が嘘のようだった。
爽は自転車に乗ってまっすぐ海岸を目指す。
自転車に乗りながら爽は夏葵を想った。
『俺は夏葵と親友のままでいたかった』
『これからもこの関係が続くと思ってた』
『でも俺は今それを壊そうとしてる』
ー-怖いんだ
『自分を変えてしまう夏葵が』
『歯止めの効かない自分が』
夏葵といると嬉しい。
でも、苦しい。
--それでも俺は
『夏葵が好きなんだ』




