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涙の理由  作者: 雨月
9/14

八章「メール」

翌日電話しようとしたら夏葵からメールが来ていた。


「今日の午後4時にあの海岸で会えるか」


あの後何度か夏葵にメールを送ったが、返信が来なかったため爽は不安になっていたが『避けられているわけじゃないんだな』

と安心しながらメールを返した。



『2時30分か…』

爽は結月に「ちょっと出掛けてくる」と告げて家を出た。


外は日差しが強く、昨日の激しい雨が嘘のようだった。

爽は自転車に乗ってまっすぐ海岸を目指す。


自転車に乗りながら爽は夏葵を想った。


『俺は夏葵と親友のままでいたかった』

『これからもこの関係が続くと思ってた』

『でも俺は今それを壊そうとしてる』


ー-怖いんだ


『自分を変えてしまう夏葵が』

『歯止めの効かない自分が』


夏葵といると嬉しい。

でも、苦しい。


--それでも俺は


『夏葵が好きなんだ』





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