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涙の理由  作者: 雨月
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五章「約束」

夏葵は暫く雨に打たれていたせいで風邪を引き、一日中布団の中にいた。

動けるようになったのはその日の翌日のことだった。


その間に爽から何度かメールがきていた。

内容は夏葵のことを気遣うもので夏葵は、


『一応嫌われてはいないんだな』と胸を撫で下ろした。


夏葵はその後、


「今日の午後4時にあの海岸で会えるか」とメッセージを打ち、爽に送信した。


返事はすぐに返ってきた。

送られてきたメッセージは「分かった」だけの相変わらず素っ気ないもので夏葵は思わず苦笑したが、爽からのメールは夏葵の心を少し軽くさせた。


爽からのメールに口元を緩ませていると、夏葵の母である紗花が「何か嬉しい事でもあったの?」と微笑ましげに夏葵を見つめていたため、夏葵は慌てて唇をきつく結び、布団を頭から被った。


『見られてた』


頬が熱くなるのを感じた。


『爽が好きだ』

『性格も声も名前も、あの大きな手も全部』

『自分でも呆れるほど、あいつが大好き』


声に出したい衝動を抑えながら瞼を軽く閉じると、

「病み上がりなんだからちゃんと寝てなさいね」と夏葵を叱る紗花の声がぼんやりと聞こえた。


夏葵は再び瞼を開けようとしたがそのまま眠ってしまった。



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