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プロローグ
ギルドの職員になったのは、生活が安定してるから。事務以外出来る気がしないから。
それに尽きる。
商人なんてのは、恨みを買う商売。才能が必要。
冒険家も、魔物が怖くて出来やしない。
貴族? 生まれは普通の一般家庭なので。
前世の記憶を持ちつつも、チートはなし。無双なんぞできるわけない。
もちろん、第2の人生を頑張ろうかと現代の技術を駆使しつつ色々やってみようと思ったが………。ライターの構造とか知ってる?私は知らん。
途中まで頑張るも失敗。近所で噂の変な子供にされそうになった。まだ小さい頃で、子供の好奇心で片付けられてよかったよ。
そして、女から男に転生したこと。
女としての心が残ってるのか、どうも女の子にトキめかない。
逆に男を目で追ってしまう………。
世間が怖いので、恋は一生しないと決めた。
男の性欲?それはその…………ねぇ?恥ずかしくていえない。
まぁ、ギルドでちゃんと仕事している私……ではなく、俺の。地味なギルドの日常物語である。