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*(:小さな子犬との出会い。:)*



おかしいな、

君は昨日まで..........

さっきまで...............

元気だったでしょう?


よくがんばったね。

うちに来てくれてありがとう。

天国で見守っててね。

ただ、このことを伝えたくて.........


「なにこれ。」





その日、私が見つけたものは

小さな小さな生き物でした。




8月下旬、涼しくなってきてもおかしくない時期。

まだまだ暑さは完全には消えず、

太陽は頑張り続けていました。


長年 家の前で飼っていた大好きな犬が

1ヶ月ほど前に亡くなりやっとのことで

立ち直り出していたその日。


私は部活から帰り、いつものように

階段を上がって鞄を置いてリビングに行くと

部屋に見知らぬゲージを見つけて

立ち尽くしました。


そこからは何やら鳴き声がします。


(入る家 間違えたかな.........)

いえ、私の家です。


(泥棒かな?)

こんな貧乏な家、誰が盗みに入るんだ。


(あ、窓 開いてる。)

泥棒ではありません。


(あれだ、暑すぎて幻覚が見えてるんだ。)

そう思った私はゲージに触れてみました。




.........見事に存在していましたが何か?




中を見ると子犬がきゃんきゃん鳴いてました。

「か、可愛い.........(´▽`)」

犬が大好きな私は見事に一目惚れ。

「誰か拾ってきたのかなぁー、可愛い。」


可愛い。可愛い。可愛い。可愛い!!

なんだこの生き物ー!!!!!!!!!!!!



「抱っこしたいなー♪」



しかし小心者の私はそこから出して

抱くことができませんでした。


reason1

・こ、壊れそう。

抱っこしたら確実壊れる!!

reason2

・消毒液が近くにない。

バイ菌 入らないかな.......

reason3

・ちっさ!!!!!!!!!!!!!!


なんですか?

文句でもありますか?


説明しよう!!

実は私の家、

おばあちゃんの家の犬のぺこちゃんが

4匹 産んだ子犬のうち2匹を飼っているのである。

りょうまくんとぽこくんだ。


雑種なんですよー

遡ること4代。

ひいおばあちゃんがマルチーズ

ひいおじいちゃんがシーズー

その2匹の子がおじいちゃん

おばあちゃんがパグ

その子供がお母さん←ぺこちゃん

お父さんはプードル

という、結果的に

マルチーズ、シーズー、パグ、プードルが混じった

これまた可愛い子なんですー(´▽`)←親バカ


で、ですね。

そのりょうまくんとぽこくんの誕生から

現在の3歳になるまでずっと一緒に

暮らしてきてるんです。



ーそれがどうした?ー


いえいえ、その誕生を見てきてるからこそ

消毒が必要なんじゃないか、やら

壊れちゃいそう、など

馬鹿なほど過保護な思考が出てくるんです!!!!


その馬鹿な過保護のコマンドがこちら。


居なかったことに.........

抱っこしてみよーかな?

ま、ママンに連絡だぁぁぁぁぁぁ!!←ピッ


プルルルルルルッ............プルルルルルルッ............プルルルルルルッ

「もしも「お留守番サービスに接続します。」

ブチッ


さて、ここでgood ideaと遭遇。

「新企画ー、じいちゃんに聞こう!!」


はい、申し遅れました。

うち、二世帯です。


ダダダダダダッ

「じいちゃん、上の生き物 何っ!?」


「ん?

あー、ママがなんか3階 持って上がってたなぁ。」


祖父よ、知ってたなら申してくれ。

そして私の焦りを返しておくれ。


さて、ここでmyまみー

お母様の職業ご紹介。

"犬舎"というものをご存じですか?

生殖犬を飼い、ペットショップで子犬を売るために

生殖犬に子犬を産ませてその子犬を

飼える段階まで育てるところです。

諸事情によりそこに勤めております。

本当はしたくないようですが。


と、まぁ紹介はこの辺で。

こうなると更にママに連絡がとりたいものです。

が、仕方がないので帰ってくるまで妹(7歳)のいる

おばあちゃんの家にでも行きましょうかね。

現在午後6時半。

帰ってくるのは7時半頃ですかね。




~1時間後~



「ただいまー。」


お目当ての者がご帰宅です。


「おかえりー。

なぁなぁ、」


さて、「あぁ、あの子?飼うよ。」

の答えは得られるのでしょうか?


「あの上の子犬どないしたん?」

※作者は関西人


「あぁ、あの子?」


さぁ、来いっ


「犬舎から持って帰ってきた。」


あれ、予想外の答えですね。


「なんで?」


「ちょっと調子 悪いから。

うちで今日だけ預かった。」


おりょ?

犬舎の子かい。

それにしては..........

「あの子、元気ない........よな?」


「だから連れて帰ってきたんやん。

あの子半死なせるわけにはいかん。」


その後話を聞くと、

どうやらあの子は母が死にかけてるのを

一度 助けたらしく、

そのまま死んでしまった方が楽だったんではないか

とまで思い悩む程の存在だったそう。


「なぁなぁ、元気なったら抱っこしていい?」


「別にそこまで死にかけちゃうから

抱っこしても大丈夫なんやで?

ただ、低血糖で倒れてしまわん様に

うちつれてきてるだけやから。」


なるほど。

糖分が足りない。

ほーほー。

で、ですよ。


「どうやったら低血糖じゃなくなるん?」


「砂糖水。」


ん?

なんですと?

"砂糖水"?

糖分補給としてそのままではないか。


「そんなんでいぃん?」


「まぁ他にもご飯はad缶とか栄養チューブとか..........」


私の母は宇宙人だったようです。

聞いたことのない単語が続々 登場。

ad缶?栄養チューブ?

なんだそれ。知らねーよ。


「ほーほー、理解。理解。」


適当に返事してやりましたよ。


「まぁ要は栄養不足やな。

倒れん様にしやなあかんわ。」


「OK☆

任せ「まぁ1週間 持つか怪しいとこやけどな。」


「な、なにそれ。

重症やん!!」


「大丈夫、ママが死なせへん。」


まったく、いつもこの自信は

どこからわき出るのでしょう。


そんなこんなで、慌ただしかった

私の非日常的な1日は終わりました。


翌日、無事に子犬は犬舎へと帰りました。

安心していると、


「来週も連れて帰ってくるわ。」


とのこと。

ちょっと楽しみな私。

とても不謹慎。




~1週間後~




またあの子がやってきました。

先週より毛づやが良くなっていて

体も一回り大きくなったような気がします。

子犬の成長とは早いものです。

私の身長もそれくらい早く伸びれば

150cm代から脱出というもの。


さて、2日目なので私の家族も慣れたご様子。

みんなで抱っこしたり

りょうまくんとぽこくんとご対面させたり

楽しく過ごしました。

まさに"はど あ ぐっでい"。


ここでママよりまさかの発表。

「この子さ........飼うことになるかも。」


「でしょーね。」


なんとなくわかってました。

第一、ペットショップで病弱の子犬なんて売れません。

そんな子を犬舎に置いておくとどうでしょう?

..........考えたくもありません。

なにより妹も私もこのまま会えなくなるなんて

寂しすぎましたし。


そんなこんなで2週間後には

飼うことになりました。

本当に可愛い子です。

私の家族となった、

コリキくんです!!

当時、生後1ヶ月。

ばななの全長より小さく、

え、なにこれ?と言いたくなるような

物足りない大きさのメロンよりも軽い体型。

例えるならばモルモットでしたね。

あ、ちなみに正式名称はコリキングです。

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