表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2人の運命の証明  作者: たかたか
14/15

第14章

                     十年後の求道者


十年後。かつての少年は、国内でも屈指の心臓外科医、そして再生医療の研究者となっていた。湊は、一切の娯楽を断ち、一分一秒を惜しんで研究に没頭した。すべては、あの冷たいカプセルの中で眠り続ける少女を救うためだけに。「水瀬先生、また徹夜ですか。少しは休んでください」同僚の医師が心配そうに声をかけるが、湊はモニターに映る人工心臓の設計図から目を離さない。「休んでいる暇はないんだ。彼女が、十年前の姿のまま、僕を待っているから」湊の頭脳は、かつてテストで100点を取るためではなく、死神から恋人を奪い返すための武器に変わっていた。第十八章:二十年目の再会、奇跡の証明さらに、十年が過ぎた。美月が眠りについてから、二十年。湊は四十歳になっていた。鏡に映る自分には、白髪が混じり、刻まれた皺が歳月を物語っている。そして、ついにその日がやってきた。最新の人工心臓、ナノマシンによる細胞再生技術。湊が二十年かけて積み上げてきたすべての技術が、結実した。手術室のライトの下、湊は自らの手で、美月の胸に「永遠の鼓動」を刻んだ。数時間に及ぶ蘇生処置。モニターに映る心電図が、二十年ぶりに、確かな波形を描き始めた。「……っ、美月……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ