表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元盲目の少年、異世界で『観測者』になる。 ~灰色だった世界が美しすぎるので、最強の眼で観光してたら伝説になっていた~  作者: ベキー
第3章_虹の都と贋作の幻術師

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/22

【第21話:神殺しの黒陽(こくよう)】

レンズが砕け散った瞬間、世界は静止した。

 『星降る夜』で得た並列処理と、エレナの絵で得た解析精度。それらがフル稼働し、神の視点のような全能感を与えていた。


 俺は止まった時の中を歩き、魔神の前に立った。

 俺の眼には、こいつの存在を繋ぎ止めている「因果のコア」が丸見えだ。

 そこを焼き切れば、こいつは「最初からいなかったこと」になる。


「セツナ! 急げ! その眼は長くは持たんぞ!」

 レオンハルトが叫ぶ。


「ああ、わかってる」


 俺は右目を見開いた。瞳の紋様が極限まで回転し、漆黒の太陽を描き出す。

 ――禁忌瞳術・『黒陽こくよう


 魔神の核があった空間に、突如として「黒い太陽」が出現した。

 それは炎ではない。空間に穿たれた穴だ。

 絶対的な重力と虚無が、魔神の再生能力など無視して、その存在ごとねじり取るように吸引していく。


「……消えろ」


 シュンッ、という音と共に、魔神は残滓ごと消滅した。

 日食が終わり、天井の穴から一筋の光が差し込んだ。

 俺は血に濡れた右目を閉じ、左目だけでその光景を見た。

 国を救った達成感と、心地よい疲労感があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ