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みどりー

読んでいただきありがとうございます。

朝が来たようだ。

朝食後すぐに、ポーション部屋入った。

鼻と口を布で覆って洗濯物を止めるやつは

痛いからやめた。


昨日寝る前に鍵語を考えたから早速試してみよう!

どうせならニュアンスがかっこいい方が良いからね。


水の入った鍋に手をかざして

「ペネトレーション!!」と声にだした。

すると、ぼんやりと水が光った!!

ばーちゃんみたいに満遍なくとはいかなかったが

とりあえずできた!!あとはひたすら練習だ!


何時間かやってたらばーちゃんが見に来た。

「できるようになってきたさねぇー。

昼から次の工程にうつろうかね」


サクッと昼飯を食べた。だいぶ慣れましたよ。



「じゃあ、次の工程さね、魔力を満たした水に回復草を

入れて火をつけて、この粉を入れて良く混ぜて全体が薄緑になったら完成さね。

濃くても薄すぎてもだめだからね」


ほうほう。また、本と違うだよなー

本は、煮出して完成なんよ

粉の材料が気になるね。


「その粉はどうやってつくるの?

本には書いてないよ?」


「この粉はより、即効性を出す為に入れるだよ。

本はあくまで基本しか書いてないからね。

この粉もあたしが考えたからねー。

名前は即効薬ってとこだね」


ばーちゃんすげー!!


「ばーちゃんってすごいんだねー!」


ばーちゃんはほんと少し目が優しくなったあと

またいつもの吊り目に戻った。デレた??


「....当然さね。あたしは世界一の薬師だからね」


ドヤってる?自分で世界一言っちゃったよ!!

疑いの目でみてたら。


「ゴホンっ!粉の作り方さね

これは水捌けがいい土に生えてる

魔木の根っこさね、魔木は魔力によって木が変化したもので、一応魔物認定されてるけど、雑魚だね。

それをおろして、解毒した後の液体に入れて

乾燥させたら完成さね。明日取りに行くかね」


さらっと新事実!!魔木!!解毒した後の液体?

いわゆるトレントの事かな?


「トレントとは違うの?」


「トレントは魔木が何年かたって進化した魔物さね。

魔木は自分では、移動できないけど

トレントは移動できるから気をつけるんだよ」


動く木怖い!!後ろから迫ってくる木を

想像したら身震いした。


「まあトレントも雑魚さね。ちなみに魔力ポーションは

トレントの根っこ使うからそのうち伐採しに行くよ」


討伐じゃなくて伐採?ばーちゃんからしたら

魔物じゃなくて植物なのかな!?


「あと解毒した後の液体ってなに?」


「その辺でとれる軽い毒を解毒した液体さね。

明日それもやるからね。

今日はこの粉使って良いから

自分で一からつくってみな」


ばーちゃんはそう言って出て行った。


よし頑張ろう!


やがて、完成した物をみて絶句した。

それは、濃い緑でネバネバとしていて動いているのだ。

そう、動いてるのだー!!

「ばーちゃんー!!ねー!!」

心の中から叫んだ!



「どうしたさね!叫んだりしてうるさいさね」


いや、叫ぶよこれは!!


「あー失敗したのかい、魔力込めすぎと即効薬いれすぎだね。それは、擬似スライムっていわれてるもんだよ。

ようは、核を持たないスライムさね。

魔力が切れたら動かなくなるから大丈夫、害はないよ

でも、捨てるしかないさね」


擬似スライムだとぅ!?

魔力と即効薬いれすぎでスライムできちゃうの!?


「即効薬いれすぎでもだめなの?」


「即効薬も一応魔物から得た物だからねー

まー雑魚だからスライムぐらいにしかならないけどね。


魔物から得た物はしっかり処理しないと魔物因子が

残ったままになって、集まるとたまに産まれるんだよ

即効薬はあえて処理してないから入れすぎると

魔物因子が集まって擬似スライムに

なりやすいのさ今回は、

それに加えてルー坊の込めた魔力が多かったからだね」


魔物因子ー!!かっけぇ!

最初はびっくりして叫んだけど、よくみると

可愛いかもしれない!目も鼻も口もないけど。。

緑って名前をつけよう!!


「ばーちゃん飼えないのー?」


「飼う?こいつをかい?笑」

ばかにしてるなー!?


「擬似スライムは魔力を与え続けないと形を保てなくなるから、、、、あっ死んださね。。」


みっみっみどりー!!!!

泣いた。それはもう5歳児並みに泣いた。

5歳だけど。



「悪かったさね。男の子なんだから泣くんじゃないよ」


「だってー!!泣」


その日は泣きじゃくって疲れて眠ってしまった。


魔力付与生えてました。


ありがとうございました。

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