表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/100

ポーション

読んでいただきありがとうございます。

朝になったようだ、この森でも朝を知らせるように

鳥が鳴く。鳴き声は低く不気味だが、

慣れって怖いもう気にもしなくなった。


今日はばーちゃんと薬学の勉強みたいだ。

この世界で何が為せるのか、薬で人々を治せば

ただたんに生きていただけだとはならないのか。


分からないけど頑張ってみよう。



「ルー坊、朝だよ起きな」


ベットで考えにふけっているとばーちゃんがドアを

開けて言った。


デリカシーないなーかってにドアあけてー起きてるし!


「おきてるよ!ばーちゃん!」


「起きてるなら来なさい」


ちぇっ

「はーい」


「朝飯くったらポーションを作ってもらうよ」


ポーション!!異世界の回復アイテムっていえば

これだよね。まっ知らんふりしよ


「ポーションってなにー?」


「昨日あげた本読まなかったのかい?」


ギグッ!静電気チャレンジが面白くて読む気にも

ならなかったなんて。言えない絶対。


「ごめんなさい」

謝っとこまずは。


「まーいいさね。液体状の回復薬さね。

初級 中級 上級 特級 神級 の4つに分かれてて

HPを回復させたり、MPだったり種類は沢山あるさね。

ルー坊が飲んでる液体も【ブラックポーション】

って名前があるんだよ。あたししか作れないけどね」


ブラックポーション!!かっこいい!!

やっとあの黒い液体の名前を知れた。

何級なんだろ!?


「何級なの?」


「そうさねー、今は上級ぐらいかねー

まあゆくゆくは特級までつよくするけどね」


怖い、特級になったらどんな副作用が!?


唖然としてる俺に

「はよ食べなさい」

あっはい。


「いただきます」

朝食も痺れたぜい


「ごちそうさま」


「本持ってこっちきな」


薬学の本をもって奥の部屋に入った。

この部屋は入るなってばーちゃんに言われてたから

初めて入る。

中に入った瞬間鼻腔を刺激する例え用のない匂い

思わず、腕の袖で鼻を隠す。


「だらしない子だねーこの程度の匂いで」


いや、鼻水でてくるんですけど?花粉症みたいな?

大丈夫これ?

そう思ってると、洗濯物止めるやつで鼻を摘まれた。


なんということでしょう。さっきまで鼻を刺激していた匂いがピタっと止みました。


鼻水も止まりましたよ?でもね。痛いんよ。


「これでいいね。先ずは手を洗いな」


いや、良くないよ?良くないけど。

ちなみにこの家は形は違うけど水道完備っす。

トイレも水洗で洋式です。

初めて見た時、異世界とは、と思いましたとです。


「この草は回復草と呼ばれててHPポーションの要さね」

そう言って取り出したのは、その辺で生えてそうな

雑草であった。

「雑草みたいだね?」

「それが、この回復草の生存戦略さね。自分は

その辺で生えてる草だからとらないでーって

訴えてるのさ」


言い方が可愛いな、ばーちゃん


ニヤ


笑ってたら怒られた。理不尽



「本にも回復草の事が詳しく書いてあるから後で

みとくんだよ」


「はーい」

ばーちゃんは、でかい鍋を持ってきて水を入れた。


「この水に魔力を込めるんだよ」

そう言ってばーちゃんは、鍋に手をかざす。

しばらくすると水が光った。


「こうやって水が満遍なく光を帯びたら回復草を

入れて煮出すんだよ。まあ今日は魔力を水に込める練習

しようかね」

ばーちゃんは、小さい鍋に水を入れて渡してきた。

「光ったら教えてくんな」

そう言って部屋から出て行った。



んー魔力を水に込めるねぇー?

魔力を自分の体から出そうとしたことがないから

やり方が分からん。

ばーちゃんも、もっと詳しく教えてくれればいいのに。

まずは、やってみるか!


鍋の水に手をかざし、手のひらに魔力を集める

そこから放出するイメージで.......


できん!!!

体の外には出るようになったけど

そのまま霧散してしまう。


んーとっ試行錯誤を重ねたけど、魔力が無くなったので

ブラックポーションを飲みに行こう。

5千の魔力を無駄にしてしまった。


ドアを開けるとそこにばーちゃんがいた!

びっくりした!


「ッできたのかい?」


「いや、できないよ。魔力が霧散しちゃうんだ。

魔力が無くなったからブラックポーション

飲もうと思って!」


「そうかい、でももう昼の時間だよ。

続きは後にしな」


うっそっ!もうそんな時間!?集中してたから

気付かんかった。

あっ、鼻の感覚がなくなってるや、、

「わかったよー」


食べ終わって、またこもる。

結局今日は出来なかった。落ち込むな。

そういえば本にコツとか書いてあるのではと思い

読んでみたら、全然やり方が違うんですけど?

水の中に無属性の魔石を入れて煮出すって書いてある

だけど?!魔石?無属性?分からん!


「ばーちゃん!本とやり方ちがうよ!?」


「あーそれはね一番簡単なレシピさね。

たいしていいポーションはできないからやらないよ」


なんやねん。


「ルー坊にはあたしぐらい

作れるようになってもらうから、難しい方でやるのさ」


ばーちゃんって特級つくれるんでしょ?

難易度たかいなー。


「んー分かったよー。でも、なんかコツとかないの?」


「スキル【魔力付与】が生えれば

すぐできるようになるよ。後は、イメージさね。

自分がイメージしやすいように鍵語でも作ってみたら

どうだい?」


魔力付与!是非欲しい!

鍵語ってなんだろ?


「鍵語ってなにー?」


「鍵語ってのは、そのイメージを比較的短い言葉で

言い換えれるキーのことさね。人によって様々だけど

それを口に出すことによって

出来る様になったり、早く出来たりする人もいるさね」


んー分かったようで分からん。


「魔力付与のスキルはどうやったらもらえるの?」


「やってればそのうち生えるさね。

また明日やればいいから、今日はもう寝なさい」


そのうちかー。

マイカード出して見てもついてなかった。

「はーい。おやすみばーちゃん」





ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ