毒の魔女
またばーちゃん視点です
短めです。すみません。
この赤ん坊の名前は【ルーク-アルギス】に決めた。
命名スキルで命名した。
アルギスの名はクルセリカ王国の外れにある辺境貴族の
名前だ、あたしの生まれた場所
田舎すぎてつまらなかったあたしは、成人してすぐにでて行った場所。
子供など育てたことなんてないので、
接し方が分からない。
泣けばおむつかご飯それぐらいしかしてやれなかった
あとはほとんど放置していた。
身体が辛いのかたまに苦しそうにしているのが見ていられなかった。それは、黒い液体【ブラックポーション】が効いている証拠だから。あたしが飲ませているのに。
ブラックポーションは魔力過多状態にし、
それを欠乏させ、また回復させる。
毒状態にしまたそれを回復させる。
一万の魔力をもたせるにはこれしかない。
それに、毒に強くないとこの森ではくらせない。
飲ませ続けるために、依存性を持たせた。
生きるために必要な栄養も全て入っている。
ルー坊は何年かたって話すようになってきた
罪悪感がました。だから、そっけなく接して
必要最低限の会話しか、しなかった。
でも、この子は聡明であたしが話したくないと思っていると自然に離れて一人で文字の勉強をしてくれていた。
異世界からの魂の称号があったとしても
魂の年齢は肉体に引っ張られ相応になる。
寂しいはずなのに。
あたしがこの子に愛情なんてもってはいけない。
自分のために赤ん坊の頃から毒を呑ませ続けておいて
そんな資格はあたしにはない。
死んだら地獄行きにきまっている。
ルー坊が5歳になったので町にマイカードの発行と
スキル恩寵をしに行くことにした。
今まで一度も外にださなかったので、
とてもはしゃいでいた。ドアの前で今か今かとあたしを待っているその姿に和んでしまった。
それを、隠すために冷たく呆れた感じで
話しかけた。
セルカに転移して、町並みをみてまた目を輝かしているルー坊にまた笑顔になってしまったあたしは
さっさと町をあるくことにした。
せっかちな婆と思われているかもしれない。
教会について変な神父が声をかけてきた。
めんどくさかったのでせかした。
あたしは教会は嫌いだから。創造神は平等に人を作らなかったから。数多の神々は気に入った者にだけ加護を
与え、助ける。
あたしも【薬神-メデュル】様に加護を貰っているけど
マイクはどの神からも加護を貰えず、奴隷だった。
仕方のない事だと理解しているが気に入らなかった。
ルー坊に金貨を渡した。
また驚いているが、さっさと並ばせた。
無料でやるとそのカードはこの教会に記録される。
強いスキルや個人情報が教会を通して悪い奴らに
利用されることになる。
まだルー坊の存在は世界にはだせない。
帰ってきたルー坊に軽く説明をして
早く家に帰ろう。
ありがとうございました。