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闘技世界  作者: オレオ
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出逢

 どうも、オレオです。お久しぶりです。生きてます。

 1ヶ月ぐらい空いた割には内容少ない?黙りな。最近リアルが忙しすぎるんですよ。(言い訳)

 まぁ、そんなわけで!闘技世界 vol5、『出逢』ご覧下さい!

「まさかほんとに倒しちゃうなんて…」


 俺の名前は星崎優斗。それなりに強い総合格闘家だ。いや、『だった』の方が合ってるか。

 そう、俺は何故か知らんがいきなり異世界に飛ばされた身なのだ。いやほんとなんで。

 まぁ起きてしまったものは仕方がない。これも一興と受け入れよう。そう思った矢先、謎の怪物が現れた。そいつはなかなかの強敵だった。俺は『青髪の魔法使い』のアクアと手を組み、何とかそいつを倒すことが出来た。


「いやぁ正直お前がいなけりゃ死んでたよ。ありがとな。」


「それはこっちのセリフよ。あんた、すごい体術を持ってるのね…」


「前世で培った名誉の技術だ…っと、それはそうと、お前に聞きたいことがあったんだ。」


「?なに?」


「お前が使ってた『魔法』についてなんだがな。」


 俺はアクアに『魔法』について色々と教えて貰った。

 『魔法』とは

 諸説あるが、最初は謎の魔女が現れこの世界に産み落とした技術、と言われている。他にも、元素が突如変化し、人間が扱えるようになった、生まれた時から元々備わっていた、などなど。

 さっき少し述べた通り、魔法は元素が大きく関わっているのだとか。魔法には2つの種類があるのだが、1つは「基本魔法」、もう1つは「亜種魔法」だ。

 これの「基本魔法」となるものがそうらしい。それぞれ人間には適正魔法があり、遺伝でそれは左右するのだとか。

 だが、俺はそれよりもうひとつの方が気になった。

「『亜種魔法』ってのは?」


「『亜種魔法』ってのはね。」


 『亜種魔法』とは。

 基本魔法とは違い、未だに謎の多い魔法。適正魔法は属性に選ばれにくい、要するに遺伝によって上下左右される適正魔法では 数が少ない魔法属性だ。亜種魔法の数は未だ最大値が未知数で、今判明されてるのが、

「闇」「光」「龍」「妖」「壊」「呪」

 の6つらしい。が、前述の通り、まだまだ数があるらしい。亜種魔法についての研究は「魔法研究委員会」という組合が世界的に調査しているらしい。



「ところでさ、あんたはこの世界でどうするの?」


「どうするも何も…どうしよう。もとの世界に帰れるまで待つかな。」


「結構呑気なのね…じゃあさ!アンタ、元のところに行くまで暇ってことでしょ!?」


「いや、暇っ…暇か。」


 そうじゃん試合もないし練習もないじゃん。いつも当たり前のように感じていたことが無くなったということを実感し、少し虚無感に襲われる。

 

「だったら!私と一緒に冒険に行かない!?」


「冒…険?」


 ファンタジーすぎる単語に少し気を取られたが、冒険…か。悪くない。


「乗った!」


「決まりね!じゃあ行くわよ!」


「行くって…どこに?」


「『ロード』に決まってるじゃない!始まりの街よ!」


 こうして、俺の冒険譚は始まった!!




「ここを下ればロードね…あっ!見て!」


 俺たちはさっき居た草原を5分ほど歩いたところにある丘を下っていた。


「うぉぉ…!」


 そこにはまるで中世ヨーロッパのような街並みのでかい都市があった。俺たちは急ぎ早に街へと向かった。




「到着ー!改めて紹介するわ!ここが『始まりの街、ロード』よ!」


 こちらを見るアクアの後ろにはどデカい門、そこをくぐりぬけた先にはあの街があるのか!ワクワクが止まらない。一度行ってみたかったんだよなぁ、こういう街に!俺たちはワクワクで街へ入ろうとしたその時、


「入国審査をします。」


「ゲッ…」


 青白い顔をするアクアを横目に近くにかけてある看板を目にする。何やら入国のルールみたいなものらしい。てか、文字読めるんだな俺。すごいサラッと読んだけど。文字自体はわからないけど、書いてあることは分かる感じ。なんだか不思議だ。まぁすぐなれるだろうが。俺は気を取り直して看板を読む。俺は第一項目に目がいった。そこには、


『我が国に入国する際は、身分の証明できるものを最低1つ持ってくること。』


 無いやん。俺ここで身分証明できるものがないんやけど。え?俺の冒険ここで終了?門に行って最終章とか嫌だよ俺。俺があわてながらアクアに目をやると、


「しょうがないわね…ちょっとユウト、あんたあっち向いてなさい。」


「え?」


「いいから早く!」


わかったよ、といい俺は後ろを向く。なにか話し声が聞こえるので、俺は聞き耳を立てた。


「…これでどうにかしてくれる?」


「…ッ!申し訳ございません。お通りください。」


 え?なになにめっちゃ気になる。俺は下手に怪しまれないよう、こっちに小走りで来たアクアに何をやったか聞いてみる。

「え?何したの?」


 俺の全く怪しさを隠してない質問にアクアは、

「なんでもないわよ。ただの顔パスよ。」


「は?顔パス?」


 俺の疑問をよそにアクアは足取りを緩めない。多分これ以上の詮索は無駄なんだろうな、と思い俺は黙ってアクアについて行く。





「ここが荒くれ者の集い場、『ワールダーギルド』よ!」


「ワールダー…ギルド…?」

 

 着いた先にあったのはどデカいホール状の集会所のようなもの。


「あれ…?説明してなかったっけ?」


 されてないが。とりあえず俺はアクアの説明を促す。


「この世界にはまだまだ未知で満ちている!」


 なんか始まった。


「そんなこの未知の世界を駆け!飛び!泳ぎ!転び!世界の未知を既知に変える奴らを『ワールダー』って言うのよ!」 


 ほぉ〜ん。ゲームやアニメに出てきそうな設定だな。そんなことを思いつつ俺は中に入った。


 入った最初に思ったことは、「やばい」だった。

 そこには人から獣人間、騎士のような服を着た人もいれば、厳ついトゲトゲの装備をつけた人もいる。これあれじゃん。男子が1度は憧れるやつじゃん。俺は目に映るもの全てに興味を持ちながらそこらじゅうのものに目を移していく。


「コラコラ。あんまりはしゃがないでよ。子供じゃないんだから。」


「そうは言うがな、俺のいた世界ではこんなのなかったんだぞ。いいだろちょっとぐらいはしゃいだって。」


 アクアがため息をついたその時、


「もしかしてアクア様ですか?」


 唐突に後ろから爽やかな声が聞こえてくる。昔、ネットで見た「聞く清涼飲料水」という比喩が脳裏に浮かんだ。振り向くとそこには、薄紫髪の美少年が立っていた。

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