第6話 異世界転生へ
異世界へやっと出発です。
次話以降は、翔と駿の視点を2話ずつ交互に投稿していくので、宜しくお願いします。
「ピンポンパンポーン。
特殊能力フェーズが完了しました。
これより基礎講習フェースに移ります」
無事武器を選択し終えたのであろう翔と視線を交わし、アナウンスの続きに耳を傾けた。
「基礎講習フェースでは今までのフェーズの講習内容となります。
ここまでのフェーズは、最適化、付与、種族融合、特殊能力です」
「まず初めに最適化フェーズについてです。
このフェーズでは対象が転送される世界"オロ"の惑星環境に適用するよう、内部構造を変更いたしました。
内容としては、環境適正で陸海空どの環境においても行動に支障がないようになります。
そして、環境適正を運用するにあたって、待機中の魔素を変換するための期間が体内に構築されていなかった為、魔力巡回路で体内に新たな期間を作成致しました。
場所としては心臓のちょうど反対側になり、右側の肋骨の下あたりになります。
また、"オロ"での言語は地球で使われていた言語とすべて違うため、使用言語が日本語に聞こえるよう脳および聴覚部に共通言語を適応させていただきました」
おおよそ予想通りの内容ではあったが、いつの間にか体に新しい器官が増えていたらしい。
羽が生えたりしたときには痛みを感じたのに、内部で新しく作られる器官は痛みを感じられないとはこれ如何に。
まぁ、何かしらの法則があるのだろうが、現状その法則を突き止めるための材料もなければその時でもないので、そういうものなのだと納得することにした。
「付与フェーズについては、外部器官をつけさせていただきました。
また、合わせて種族融合フェーズにて、種族を人間から最適なものへと変更いたしました」
ん?なんだこの違和感は?
何に疑問を抱いたのかがわからないが、今のアナウンスの中で何かが引っかかったのだが、何が引っかかったのかがわからず、つづいて流れたアナウンスに思考は途切れてしまった。
「特殊能力フェーズでは、任意で決めていただいた武具の使用適性と武具の登録を行いました。
登録した武具については転送時腕輪として支給致します。
武具への変形は武器を連想するワードで形式への変化が可能となり、形状は挿絵として載せていた形状となります。
また、同一系統の武器を複数選んだ場合それぞれ起動ワードを振り分けていただく必要があります。
尚、選択した武器の定義内であれば形状等の変化させることが可能ですが、新たに設定した形状に関連させるワードは一つとなり、設定したワードで他武器の形状への変形は不可能となります」
なんかロマン武器が出来そうな説明がされている。
ショートソードの定義とは何だろうか?
手元にまだある本のにさっと目を落とすと、
『刃の長さ60cm以上8cm未満かつ片刃もしくは両刃である』
ということらしい。
てことはなにか?
この刃の長さとかの定義さえクリアすれば奇剣やオリジナルの武器が作れるということなのだろう。
夢が広がるが、まず武器の扱いをどうにかして覚えないことには理想武器なんぞ作ったところで意味がないとふと思い、急に熱が冷めた。
というか、武具とはそういうことか。
武器は手にもつ武装を指すが、武具は文字通り武を扱うための道具であるから、形状を変えられる腕輪という道具でもって武器を創るから武具としてアナウンスしていただろう。
「そしてこの基礎講習では"オロ"に転送した後に使えるスキルやシステムの説明および"オロ"についての説明を行います。
先ほどお伝えした通り転送時腕輪を支給致します。
腕輪は右手首に装着した状態で転送されます。
付与フェーズ、及び、種族融合フェーズにて対象者には『翼』と『飛行』を大気中の魔素を使って使用することが可能となります。
また、魔力巡回路の適性が高い種族の為、他種族よりも多くの魔素を体内にとどめておくことが可能となっております」
なるほど、翼はただの飾りではなく、ちゃんと飛ぶことが出来るらしい。
これで飛べなかったらなんでこんな器官を付けたのか小1時間問い詰めるところだったが、飛べるなら文句はない。
それにしても、新しくなった?種族は他種族と比べても魔素とやらを多く保有できるらしい。
それがどのくらいなのかは今のところ比較対象がない上に、この場で飛んだところで何かがわかるわけでもないという状況の為、翼についても魔素についても確認できないのが歯がゆいところである。
「現在この空間では魔素の供給を停止している為、魔素を使用した魔術、魔法、およびスキルを使うことはできませんが、"オロ"には魔素があふれている為、これらの能力を使うことが可能になります。
魔術、魔法、スキル、武技について説明いたします。」
飛行速度だけならば測れるかもと思っていたところでこの空間には魔素がないことが知らされ、飛ぶことすらかなわないことが確定した。
しかし、魔法はあると思っていたが、魔術と分けられているパターンか。
ラノベ的思考で言えば、魔法は方法が確立されているもの。
魔術は昔からあり、原理がわからないが使えるもの。
といった場合や、人間には使えないが精霊などが唯一使えるとかになるだろうか。
それに魔法や魔術とは別に、スキルと武技があるという。
ちょっと盛りすぎではないだろうか?
普通どのラノベでも攻撃種類が多い場合はスキルとして一つにまとめておくのがセオリーじゃないのか?
後々スキルリストみたいなので現在使える一覧を見ることが出来るときとかがあった場合大変そうである。
使うこっちの身にもなってもらいたい。
そんなことを思い、声に出したところで向こうに声が届いているかはわからないためぐっと喉まで出かけた言葉を飲み込む。
「まず、魔術と魔法の違いについて説明いたします。
魔術は精霊や神に対して契約を行い体内の魔素を媒体に御業を借り受けて発動させるものを指します。
欠点として、森であれば絶大な威力を誇る風の案内人の御業も、洞窟などの緑が少ない場所では同じ威力を発動するにも倍以上の魔素を笹瀬投げればなりません。
効果としては砂粒の一つから視認範囲までと幅広い戦術が可能となります」
「魔法は魔術と違い使用者の魔素もしくは大気中にある魔素を使用して使用します。
詠唱を行うことで発動することができ、込められる魔素の上限が決まっており、上限以上にそそぐと爆発を起こしたりします。
また、使用者ごとに適性があり、適性がない場合は覚えても使うことが一切できません。
魔法の発動には設置型と即時型の2つにわけることが可能で、このうち即時型は詠唱さえ完了してれば任意のタイミングで発動することが可能となります。
ただし、発動キープ中は体内の魔素を消費し、キープしておける時間も魔法によって決まっている等制限が数多く存在します。
その分呪文さえ覚えさえすれば、適性があればだれでも使用することが可能となります」
魔術と魔法の定義についての違いは結構大きそうだ。
ちらりと横目で翔の方をみればあちらも同じことを思ったようで、どちらともなくニヤリとわらった。
こと魔術もしくは魔法に関して俺たちは有利な立場にいるらしい。
というのも、先ほどの翼の話にあった通り、変質させられた俺らの種族は他種族よりも魔素が比較的多い種族らしいので、同じ魔術を使用するにしても差が出せるということである。
魔術の方が詠唱がない分発動までの時間は短そうだが、契約を行うというからには、祝詞みたいいなものを唱えなければならない可能性があるため楽観視はできない。
しかし、魔法の制限は今説明された以上にも多そうである。
おそらく使える魔法の威力は高められるが範囲が決まっているとかそういった制限なども頭の片隅に置いておいた方がよさそうである。
転移したらこのあたりの情報をしっかり調べないと痛い目を見そうだ。
まぁ、魔素なんぞない世界から魔素のある世界に言ったところで適性があるのかすら疑問ではあるが、さすがにここまで体を変質したのに適正はありませんだったら号泣ものである。
「魔術および魔法には属性が存在し、『風』『水』『火』『土』『光』『闇』『素』があります。
魔術にはほかに『雷』『月』『幻』『時』『氷』『天』『魔』が存在します」
「魔術の補足として、聖霊や神と呼ばれる存在と直接契約を行うことが出来れば、御業を欠点なく使用することが可能となります」
属性多過ぎである。
魔術は魔法の倍属性があるとか、極めようとしたら一体何年かかるのだろうか?
ゲームだったら上級技覚える為に仕方なくそろえるが、1つか2つは日の目を見ない技が出て来そうである。
神とどうやって契約するのかが不明だが、やっぱり王道的には宝石の類だろうか?
聖霊というのがどういったものかはわからないが、会うためにかなりの無茶をしなければならないかもしれないので、もし会うときは覚悟を決めて挑もう。
「次にスキルについて説明いたします。
スキルとは体に根付いた技術などのことを指します。
習得方法がいくつか存在し、スキル発現まで反復行動を行いスキルポイントというものをためて発現する方法。
スキルオーブと呼ばれる魔道具による獲得方法などがあります。
環境適正や魔力巡回路などもスキル扱いとなります。
スキルにはレベルが存在し、最大レベルは10となります。
スキルレベル×10ポイント貯まるとレベルが上がります」
体に根付いたものってことは、パッシブで発動するものが対象なのだろうか?
アクティブで発動するものは武技だったり魔術という位置づけなのかもしれないな。
「スキルが発現している状態であれば、スキルポイントは同一のスキルを持っている相手を倒すことで獲得することも可能です。
獲得のポイントは相手とのスキルレベル差分ポイントがもらえます。
同レベル以下もしくは相手が発現間近の場合1ポイント加算となります。
例えば自身のレベルが1、相手がレベル3の場合2ポイントもらえ、逆に自身がレベル3、相手がレベル1の場合は1ポイントもらえるという仕組みになります。
ただし、必ずポイントがもらえるわけではなく、他に相手が所持ているスキルに自身が持っているスキルがある場合もらえるポイントはどちらか片方となります」
まさかの所持スキルレベルカンスト必須のシステムが使えないだと!?
これがコンシューマゲームだったらクソゲー扱い待ったなしである。
ポ○モンでも両方の努力値が入るというのに。
誰が好き好んで苦痛な作業に勤しまなければならないのか。
となると相手が自身のスキルと被っているものが一つの敵を永遠と狩り続けるのが近道となるわけだが、そんな都合のいい生物が存在するのだろうか。
存在していてほしいと切に願う。
「また、神聖樹と呼ばれる気になる実を食べると自由に降ることのできるスキルポイントが5手に入ります。
食べた際はこちらから福音が届けられます」
ふむ救済処置的なのはあるらしい。
ポイントがしょぼいが・・・。
しかも食べたらアナウンスが来るみたいだし、もしかしたらずっと監視されているのだろうか・・・。
せっかくの異世界なのに、異世界の住人とのキャッキャうふふがのぞき見されているという意識が頭の片隅にあるだけで萎えそうである・・・。
ナニがとは言わないが。
「次に武技について説明いたします。
武技は武装ごとに使える技があり、似た武器の武技を使用することも可能です。
発動には技名を声に出せば体が動き自動で発動します。
自動の動きをキャンセルし、自身で同様のモーションを行うことで技を発動することも可能です。
武技にはレベルは存在しませんが、代わりに武器ごとの熟練度が設定されており、一定値に達するごとに福音にて武技名をお伝えします」
体が勝手に動くというのが合い難いのかありがたくないのかは武技の発動をしたことがないのでわからないが、キャンセルができるということなので、型練習をしっかり行えばサイレントで発動も可能になるだろうし、目標のある練習としては最高なのではないだろうか?
終わりの形が見えてるので、その形になるまでトライ&エラーを繰り返せばいいのだから、今までの話の中では一番わかりやすいので早めにマスターしてしまいたい。
似た武器であれば武技が使えるのはありがたいな。
何らかの影響や状況で腕輪の変形が使えない場合、どうしてもその場にある武器や支給されたものを使うしかない。
俺の場合だと、ロングソードや長弓を使うことになった際に武技が使えるのと使えないじゃ戦局に差が出てしまうのだから、使える武技を増やすのは急務になりそうだ。
「今回選んでいただいた3種以外の武技も覚えることは可能ですが、適性が低い状態の為、武技の発動も経験が浅いうちは発動すらしなこともあり得るのでご注意ください」
「続いて、"オロ"の説明を致します。
星の大きさとしては地球を1とした場合、およそ3分の1程度の大きさになります。
また、太陽に似た恒星の周りを公転しており、1周は336日。自転は地球と同じく24時間で行われ、1週間は6日、ひとつき4週間の14か月となります。
月に似た衛星が2つ存在し、夜にあたる時間には2つ並んでるのを見ることが出来ます。
種族としては、言語を介しての意思疎通ができる種族が多種おり、代表的なものとして、獣人、魚人、人間、妖魔、鳥人等がおります。
また"オロ"では言語を介して意思疎通ができない生物は討伐もしくは家畜対象となっており、所謂地球の創造生物でのみ存在する、ミノタウロスやドラゴンといった生物が該当し、存在します。
他に、言語を介さず、脳などに直接語り掛ける方法をとる精霊、悪魔、天使などが存在します。
これらはあまり人前に現れることがなく、言語を介して意思疎通を図ることもできるため、神の使いなどと崇められ、信仰の対象となっていることも多いです」
地球と同じ24時間なのはありがたい。14か月というのが体感的に感じたことがないからわからないけど総日数が近いからあまり違和感なく過ごせると信じたい。
かなりな種類の意思疎通できる種族がいるということは、それぞれの国家とかがあったりするのだろうか?
もしくは集落。
エルフとか魚人とかは済む場所が限られてるイメージだから国というよりは集落のイメージだけど、転生先も同じなのだろうか?
なにか文献とかがあればいいのだが、そもそも技術的にどこまで発展しているかによっては紙すらないから本が出回らない可能性があるからな・・・。
そういえば一番めんどくさい宗教が種族を崇めてるのは面白いな。
こういうのは神や悪魔に祈るものだと思っていたが、地球とはどう違うのかこちらも調べないと何が地雷で宗教戦争とかに巻き込まれるか分かったもんじゃない。
なるべく信仰まわりは早い段階で情報を手に入れたい。
「"オロ"の世界について説明いたします。
種族ごとによって技術力はまちまちですが、技術的には地球の日本でいう昭和辺りに近い技術力があります。
科学技術は発達してませんが、代わりに魔法や魔素を使っての開発が進んでおり、地球で言う電気や燃焼によるエネルギーが全て魔素に置き換わって動いていると考えてください。
”オロ”には大小さまざまな国や集落が存在しますが、大まかに7大陸に分かれます。
7大陸はそれぞれ、
カルヴァネ大陸
ウィンレム大陸
ネーラ大陸
シヴァニア大陸
死の大陸
無明の大陸
暗黒大陸
と呼ばれています。
中でも、『カルヴァネ大陸』『ウィンレム大陸』『ネーラ大陸』『シヴァニア大陸』『暗黒大陸』の5大陸に各種族が存在している形になります。
ほかの2大陸にも住んでいる種族はいますが、生息数で見た際、5大陸と比べるとかなり差があるため除外しております。
人間がとりわけ多いというわけではありませんが、国単位で見た際に、種族の住む割合が人間が圧倒的に多い国が多くあります」
技術的には昭和に近いとなると、新聞などもあるだろうから、紙については問題なさそうだ。
ただ水洗トイレがあるかが難しいところだ。
水洗トイレの歴史が20世紀からだから大丈夫だとは思うが、人間だけがいるわけではない世界でどのくらい水洗トイレが需要があるかが未知数だ。
無かったらなかったで、作って広めてもらうとかして早急な対応をしたい。
現代日本人にとって当たり前にあるものがないときの絶望具合は計り知れない。
恐らく日常で和式しかないトイレに遭遇しても、家や公共施設に行けば洋式があるという安心があるからそこまで落胆せず、『仕方ないか』程度で済むだろう。
しかし、これがどこに行っても和式しか存在しないとなると、現代人はおそらく耐えられないだろう。
何故かといえば、そもそも和式での体勢に慣れておらず、足腰が弱いため数分のしゃがんだ体勢の維持がきついのである。
1週間もしないうちに限界が来ると思う。
なんでトイレの話をしているのだろうか・・・?
違う違う、異世界の話だ。
地球と同じく7大陸に分かれるらしいが、死の大陸と無明の大陸は種族が少ないっていうのは何故だろう?
何かしら理由があると思うのだが・・・。
それに『暗黒大陸』。
これこそ種族が何いるか不明なんじゃないか・・・と思ったがこいつらは管理者か。
実際に転生されて、「暗黒大陸にはどんな種族がいますか?」って聞いたときに「わかりません」で返ってくるものでもこいつらは「○○という種族と○○という種族で構成されています」とか普通に返せる立ち位置にいるのだから、そりゃ7大陸を俯瞰で見た際の種族の分布図なんてのはすぐにわかるもんなんだろうな。
暗黒大陸なんて名前してるんだから、妖魔とかの悪魔系の種族とか、意思の疎通ができないモンスターの巣窟とかになっているのではないだろうか?
近寄りたくないものである。
あと、どのラノベでも国家の大多数を占めている人間は全体で見れば他種族と同じほどしかいないらしい。
地球の3分の1しかない全体面積でどのくらいの人間が存在しているのだろうか?
地球で言えば人類の総人口が72憶を超えて80憶に近づいてきているらしいが、その3分の1でも72億で考えても24億人である。
これが全種族で20種族いた場合、各種族1億人ちょっとである。
日本だけでも7億という数値だったのに対し、1億である。
まぁ、施設規模でいけば300万人入るとか、累計1500万人来場とかで1億ってどんだけみたいなかんじなので、実際はそこまで違和感を感じないのかもだが、数値上で見ればやはりかなり少なく感じるものである。
「"オロ"については以上となります。
なお今回の転送対象は仮想体となり、元の世界でのあなたたちには何も影響がありません。
また、"オロ"で死んだ場合も同じとなります。
今回の対象、すなわちお二方は鳥居をくぐった時点で魂が二つに分かれ、別々の道を歩んでいるものと考えていただければわかりやすいでしょう」
なんと、元の世界には戻れないらしい。
まぁ、未練はあるがあちらの世界の自分は今まで通り存在しているのだから、あちらはあちらで頑張ってくれるだろう。
別に別人が成りすましているとかでないので情報の齟齬とかも心配しなくてよいし、新しい世界への期待感だけ持って転生しよう。
「それでは、これから"オロ"への転移を開始いたします。
今後こちらからの干渉は一切ありません。
例外として、神聖樹の実を食べた場合のみ干渉いたします。
また、"オロ"で死んだ場合、他の種族と違い輪廻の輪に加わらずこの空間へ強制送還されます」
あーだから"転生"ではなく"転送"なわけか。
あくまでここから送り出して、失敗?したらここに戻すのだからそりゃ"転移"って主張するわけだ。
「伝え忘れてましたが、"オロ"にて成していただきたいことがございます。
それはお二人が出会い、そして"オロ"の中心に来た時にお伝えします。
それまで"オロ"の世界を楽しみ、そして生き抜いてください。
では、転移を実行致します。
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・・・・・・4
・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・・2
・・・・・・・・・・・・・・・1」
カウントが0になった瞬間、俺たちは真っ白い光につつまれた。
読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字報告お願いします。
もうちょっとこまめに更新できるよう頑張ります。